日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2008.9.21  No.1282
日本共産党新座市委員会
共産党議員「国民苦しめる消費税増税やめよ」
自民、公明、民主の議員が「税率は低い」と請願否決
総務常任委員会
 『消費税の税率引上げを行わないよう政府に意見書提出』を求める請願が埼玉土建、民商などから提出され、総務常任委員会で9月11日に審議されました。

 請願書は「経団連も政府も消費税引き上げは当然という世論づくりをしているが、税率引上げは仕事と暮しに大打撃を与え、国民の消費を冷え込ませる」と訴えています。

 笠原進議員(共産)は「採択」を主張しましたが、自民、公明、民主党議員らは「日本の税率は低い」などと主張。4対1で不採択となりました。

 笠原議員は「外国と比べて日本の税率は低いというが、日本の消費税は食料品などすべての消費に課税され外国とは違う。だから今の5%の税率でも国税収入に占める消費税収入の割合が大きく、イギリスやスウェーデンなどと同じ割合になっている。『消費税率上げよ、法人税を下げよ』と主張しているのは経団連だ。トヨタ自動車やキャノンなどは消費税を一円も払っていないどころか、輸出品には消費税がかからないとして輸出戻し税まで受け取っている。トヨタ一社で年間2869億円だ。こんな経団連幹部の言いなりになって、国民を苦しめるのは許せない」と主張しました。
今でも国税に占める消費税収はヨーロッパ並み
 島田久仁代議員(刷新の会・民主系)は、「EUなどの15%〜20%と比べ日本は低い。ゆくゆく消費税を引き上げなければならないので不採択」。平野茂議員(政和会・自民系)は「税体系全般で考えなければならない。不採択」と発言。北村由江議員(公明)も「不採択」と主張し、自民、公明、民主の議員は、そろって最悪の大衆課税である消費税増税に賛成する立場を取りました。
小規模工事は偏らず多くの職人さんたちに仕事を
小鹿伸衛議員
小鹿伸衛議員

 小鹿議員は9月議会の一般質問で、地域経済振興策の一つとして「小規模工事登録業者へ市の発注を増やせ」と提案しました。

 身近な学校や公民館のガラス修理やペンキ塗り、畳張替えなどの工事を現場近くの職人さんに見積もりを行い仕事をしてもらう「小規模工事登録制度」を土建組合の皆さんと提案し、80万円以下の仕事が発注されています。

 決算資料によると、平成18年度は受注件数375件(26・43%)、受注金額2451万円(9・36%)。平成19年度はわずかに前進して、受注件数392件、受注金額2705万円(10・98%)でした。

 また、発注した業者が極端に偏っている問題も昨年から取り上げ改善を求めました。

 小鹿議員は、「平成18年度は大貫工務店の受注金額が807万円・28・14%、メークホーム今野が516万円・18・01%と2業者で46・15%を占めていた。平成19年度は、メークホーム今野が742万円、大貫工務店が714万円で合計53・89%と改善されていない」と指摘。市長は「発注金額は4月〜6月で1000万円弱となっている。偏らないように実施していきます」と答弁しました。

政権交代でなく政治の中身を変えよう
塩川衆院議員.あやべ澄子.桜井はる子予定候補
塩川衆院議員.あやべ澄子.桜井はる子予定候補
= 08.9.2 北朝霞駅

 福田首相の突然の政権投げ出し、その後の自民党総裁選のテレビ電波ジャックに国民はあきれ返っています。

 マスコミ露出の余勢で解散!などというのはぜったいダメ。臨時国会で国民が求めている物価高対策、後期高齢者医療の廃止、派遣労働の見直しなどを徹底的に議論し、争点をあきらかにしてから国民に信を問うべきです。

 民主党の小沢代表の三選が決まりました。しかし、将来の消費税増税を否定せず、行過ぎた大企業減税の見直しは一言も口にしない。自民党と基本路線の違わない政党が政権をとって政治の流れは変わるのでしょうか。

 自民党政治のゆがみの大元をただす、中身を変えるのが日本共産党の改革です。全力でがんぱります。

「後期高齢者医療制度の廃止求める」
請願、陳情を可決 厚生常任委員会
 9月11日、厚生常任委員会で『後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書提出』等の請願、陳情が審議され、共産、刷新の会が採択。保守、公明が反対を主張し、3対3の可否同数となったため石島陽子委員長採決で可決となりました。

 工藤薫議員(共産)は「75歳という年齢だけで医療を区切る制度は世界に類がない。年金が問題になっている時期に年金天引きだけは早々に決め、国民の怒りが沸騰している。保険料は団塊の世代が75歳になった時には今の2倍になる仕組みで、医療費削減が制度の目的だ。日本は医療や介護に金を使っていない国であり、廃止は当然」と請願採択を主張しました。

 柴崎清議員と佐原範久議員(刷新の会)も、「請願採択に賛成する。高齢者にかかりつけ医を限る問題や年金天引きなど、充分審議されず強行採決で法案は通った。一旦は白紙に戻して審議しなおすべきだ」と主張しました。

 ところが公明党は、「このままでは国保がうぱ捨て山になる」などと述べて反対しました。
「品性のない言葉(うば捨て山)で反対している」
公明党が国民の怒りに牙むく


 亀田博子議員(公明)は、後期高齢者医療制度の廃止を求める請願、陳情に次のように述べて反対しました。
 「国民健康保険は高齢者の医療費が35・8%を占め、このままでは破綻する。後期高齢者医療制度は十年かけて検討してきた制度だ。それなのに負担面をことさら取り上げて『うばすて山』等という品性のない言葉を使い、政争の具にしている。後期高齢者医療制度を廃止すれば国保がうばすて山になる。」などと反対しました。滝本恭雪議員(公明)も「将来維持可能な保険制度をつくる。廃止は無責任な主張で国民皆保険を守っていく」と反対しました。
 しかし、国民健康保険の運営が苦しくなったのは、国が医療費負担割合を5割から3割台に下げたためです。そのため国保税があがり、滞納者の増加、国保税値上げの悪循環に陥っています。自ら悪政を進めながら国民の怒りを目の敵にする不見識さはいかにも同党らしいものでした。
「生きるなというなら もっと生きてやる」
県に不服審査請求 後期高齢者医療制度
県に不服審査請求 後期高齢者医療制度

 9月11日、後期高齢者医療制度の不服審査請求行動に埼玉社保協、年金者組合など664人(代理人含む)が参加しました。年金者組合新座支部からは13人が参加。怒りの言葉を書き込み、11人が不服審査請求書を県国保医療課に提出しました。

 審査請求書には、「175歳という年齢要件だけでなぜ差別するのか。2限定的な医療しかおこなわないことになっています。これは憲法第14条に定める「法の下の平等」を侵すものであり容認できません。3本人の承認なしに一方的に年金天引きは容認できません。」などを書き込みました。

 その後県庁前で決起集会をおこない、JR浦和駅まで約500人が抗議デモ。「後期高齢者医療制度はやめよ」と浦和のまちに大声を響かせました。

(記・年金者組合新座支部 森)

つながる かえる ガチ・トーク
人間らしく働きたい 埼玉青年大集会
 派遣や非正規労働への怒りの声を結集しようと、10月5日、全国青年大集会が開かれます。これのプレ集会として9月15日、埼玉労働会館で『ガチ・トーク・埼玉青年大集会』が行われおよそ百人が参加しました。

 ある青年は名札があるのに会社名の「グッドウイルさん」「ハケン君」と呼ぱれ昼食は正規社員食堂に入れず、他県ヘの勤務の時は何日も家に帰れないこともあったと話しました。

 今は警備会社に勤務して絵描きになる勉強をしているとのことでした。

 主催者の埼玉民主青年同盟の小久保委員長は「若者の声で政治は変わるし変えられる。全国大集会には埼玉から1000名の動員をめざそう」と行動提起をしました。

 その後ガチデモ(デモ行進)では浦和駅まで「まともな生活ができる仕事をしたい」「大企業、アメリカ言いなりの政治やめ、若者の声を聞け」などシュプレヒコールをあげ歩きました。

 集会には日本共産党のあやべ澄子さん、桜井はる子さんも応援に駆けつけ激励の挨拶をしました。

(記・小野大輔議員)
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