日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.5.1−8合併号  No.1112
日本共産党新座市委員会
深刻な「定率減税」「老年者控除廃止」の影響
年金暮らしの方(年金収入285万円)が10万円強の増税に!
(06年度)
 05年度の国の予算は、定率減税の半減・廃止をはじめとする国民への大増税路線にふみ出し、これまで決められている負担増、給付減とあわせて国民への影響額は7兆円に及ぶものとなっています。

 朝賀議員は3月議会で「定率減税半減(05年、06年)や老年者控除の廃止の市民への影響について」質問しました。標準的なサラリーマン世帯と年金収入が285万円の方が、どのような影響を受けるかを資料として求めました。(下表1と2)

 定率減税は「景気対策」として所得税、住民税から一定額(所得税は20%、住民税は15%)を控除するもの。この半減・廃止は中低所得者の増税率が大きくなって重い負担になります。

 市が提出した資料によると年700万円(所得510万円)のサラリーマンの場合、定率減税の廃止で課税額が37万7000円から45万9000円と8万円強増税になることがわかりました。(表1)

 また年金収入285万円の場合、来年度は課税額が3600円だけだった人が再来年度は10万3000円と約10万円も増えることが分かりました。(表2)

 朝賀議員は大企業や高額所得者への減税はそのままにしながら、所得が減っている庶民の減税は廃止するのはとても認められないと、小泉内閣のやり方を批判しました。
表1、表2
《解説》

高齢者には増税が集中

 政府の税制改革は高齢者に増税が集中する過酷なものです。

 現在65歳以上の高齢者は所得125万円までは1住民税が非課税ですが、政府はこれを06年度に廃止します。昨年春の2公的年金控除の縮小、3老年者控除50万円の廃止と今年の4定率減税の半減という4つの改悪が同時におこなわれることになります。

国保や介護保険料にも影響が

 さらに重大なことは、住民税が非課税から課税に変わることによって、介護保険料や国保税の負担が重くなることです。その他、介護手当や医療費補助などの福祉サービスも課税か非課税かで違ってくる場合があり、高齢者にとってはいっそう深刻な影響が心配されます。

高額所得者の減税は温存

 99年に定率減税が導入された時、同時に最高税率の引き下げと法人税率の引き下げが実施されました。いずれも「景気対策」という理由です。そのため経常利益は03年度に過去最高、大企業の役員給与や株主への配当金は着実に上昇しています。この高額所得者の減税はそのままに、庶民の減税だけを半減・廃止するのでは「病人に冷水をかける」ものです。
市民参加で手作りの平和事業を 戦後60年被爆60年
市、長崎原爆資料館から「写真パネル展」を予定
 今年は戦後60年、被爆60年の年にあたりますが、戦争体験者も年々少なくなっています。唯一つの被爆国として日本が果たしていく役割り等も真剣に考えてゆきたい時です。

 工藤議員は3月議会で「平和の尊さを若い世代に伝えるべく、戦争の事実を現す遺品等の展示、市民の描いた絵画や詩作などを募り、手作りの平和事業を行ってはどうか」と提案しました。

 市長は「今年は市制施行35周年、戦後60年の記念平和事業を開催する予定です。新座市の歩みと原爆の悲劇を伝える写真パネル展の開催、市民の皆様からの戦争体験談などを集めた記念集の作成を予定している。写真展は市所蔵の写真、市民からの応募に加え、長崎原爆資料館から40枚の写真パネルを借用し、8月2日から15日までほっとぷらざのギャラリーで展示を予定しています。体験記は11月頃小冊子にまとめていきたい」と答弁がありました。

 工藤議員は積極的な市の姿勢を評価し、さらに、市民参加の実行委員会で多彩な平和事業を毎年企画している蕨市や北本市の例を紹介し「関心のある市民を公募して手作りの平和事業を」と要望しました。

 市は「戦争体験の手記を冊子だけでなく、広報やホームページヘの掲載を検討してみたい」と答弁しました。
青少年のひきこもり対策
相談窓口の専門性の強化を
 保坂議員は青少年の引きこもりについて、相談窓口の充実と親の交流の場をつくることを提案し、質問しました。

 ひきこもりの子どもたちは、小中学校時代は同級生やカウンセラー等の人との接触が多少でもありますが、卒業すると家族以外誰とも接触せず、孤立状態に置かれている場合が多々あり、本人はもとより、家族の苦しみ悩みは想像にあまりあります。

 保坂議員は、「適切なアドバイスが継続してできるよう相談窓口の専門性が問われている。また、同じ悩みをもつ親同士の交流の場をつくる必要性を」と訴えました。

 市は「精神健康相談の実施のPRやNPO法人の全国ひきこもり親の会もあるので、必要に応じて紹介していきたい」と答弁しました。
新緑のなかを爽やかに
新座市シティーウォーキングに参加して
新座市シティーウォーキング
 4月23日は市主催のシティーウォーキング。爽やかに晴れ上がり、絶好のウォーキング日和となりました。4キロコースと8キロコースに700人を越える老若男女の市民の方々が参加され、新緑の中、ウォーキングを楽しみました。8キロコースには80歳の方も参加されたそうです。

 市民会館を出発して睡足軒の脇を通り、平林寺を産業道路まで歩き、本多交番を右折して水道道路を野火止用水の史跡公園まで行き、本多緑道を抜けて総合運動公園で小休止。ここで実行委員会からお茶とバナナのサービスを受けました。この間は春の花々や新緑の雑木林、野火止用水の流れを楽しみました。

 後半は、野火止用水の平林寺堀沿いに歩き、平林寺境内に入り、もみじや木々の新緑を楽しみました。まぶしい程の美しさに「わーきれい」と感嘆の声も聞かれました。平林寺に広い梅林があることも発見できました。新座の新緑と春の陽を満喫できたひと時でした。

(朝賀市議・記)
公共料金値上げ 市民の声から
◎今年小学校に入学しましたが、去年と随分、様子が違います。副担任の先生が一人に減り、給食などを手助けする生活指導補佐員の保護者も5月中旬で終わりだそう。先生が減ったので一年生にはベテランの先生を配置したと聞きました。税金を値上げしたのなら、教育の方は削らなくてもいいのにとお母さんたちと話しています。

◎下水道料金の値上げ40%は高すぎ。堪えます。使わなくてはならないものだからです。

◎卓球を公民館体育室を借りてやっていますが、これから会場費として一人一回百円ずつカンパすることにしました。
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