日本共産党新座市議会議員団
 トップ   にいざ民報   議会報告   政策・実績   写真館  
市議会報告
2010年 9月議会← 前回  |  次回 →
9月議会補正予算 市民の願い一部実現
観光都市でなく市民の暮らし応援を
「若者の就職難解決を」など 党提案意見書が全会一致で採択
日本共産党議員の一般質問
《石島議員》学校給食食器(アルマイト食器)の改善を
《朝賀議員》朝霞駐屯地射撃訓練場の鉛汚染調査を国に申入れよ
《小野議員》旧新座小跡地利用の問題 情報公開と説明会を
《笠原議員》公立保育園の建て替え検討を
《小鹿議員》「住宅リフォーム助成制度」の宣伝を
《工藤議員》高齢者の安否確認を 「見守り」など復活を
9月議会補正予算 市民の願い一部実現
「仕事ふやし景気の回復を」共産党が要望書提出
市長に要望書を提出する6名の新座市議団 2010.7.27
「19億円の地方交付税増額を生かして市民要望実現を」市長に申し入れる6名の共産党市議団 =7月27日
 9月議会で、傷んだ市道の補修工事9500万円、学校や保育園の改修5800万円、集会所に男女別暖房トイレ等1376万円が予算化されました。

 共産党市議団は7月27日市長に「今年度は地方交付税等が約19億円も多く交付される見込みであり、市民要望の実現を。仕事がなく困っている市内業者に緊急経済対策を」と緊急要望書を提出し、その多くが実現したものです。

 しかし、地方交付税の大部分を基金に積み立てたため、学校、保育園などの改修も不十分でした。

 共産党市議団の追及に市長は「12月議会でさらに補正増して対応する」と約束しました。

 また「中3まで医療費無料化を来年度から実施せよ」と追及。市長は「任期中に実施する」と答弁しました。
<市民の願いが実現>
    9月議会補正予算から

(1)集会所に男女別暖房トイレ等1376万円
 東一丁目、野火止八丁目、菅沢集会所、
 野寺三丁目の4集会所ほか

(2)保育園改修 185万円
 第二保育園ベランダ改修など

(3)東北二丁目に家庭保育室設置 605万円

(4)放課後児童保育室改修 626万円
 片山放課後児童保育室トイレ改修等

(5)市道維持補修工事 9593万円
 新座郵便局前の通り他12の市道

(6)野寺親水公園への進入道路新設 2280万円

(7)公園整備 1630万円
 北野公園ネットフェンス改修、上東公園、
 北原第三、馬場四丁目児童公園に防球ネッ
 ト新設など

(8)小中学校施設整備 5600万円
 救助袋補修、緞帳交換、校庭改修、防
 球ネット新設など

(9)殿山運動場整備など 2297万円
↑ページトップへ
観光都市でなく市民の暮らし応援を
09年度決算
 9月議会で、昨年度の一般会計、特別会計の決算審査をおこないました。

 09年は「百年に一度の不況」と言われ、市民税収が前年度比3億8千万円減など市民生活の厳しさが増した年でした。

 共産党は、「子ども医療費を小3まで拡大、緊急経済対策で道路維持補修を進めたこと、けやきの家(障がい者施設)移転新設」などを評価。

 一方、都市計画税の増税や公民館有料化を続けていること、財産調査・差押さえに偏重した徴税体制を批判しました。

 共産党市議団は「仕事がない、所得が激減など若者から高齢者まで悲鳴を上げている。そんな時に市民の生活実態と遊離した『観光都市』をめざし、保育園待機児童対策がなく高齢者への施策も従来通りであった。大型投資である新座駅北口土地区画整理事業の着手は時期尚早」等を指摘して決算を不認定としました。
↑ページトップへ
「若者の就職難解決を」など
共産党提案の意見書が全会一致で採択
 日本共産党は9月議会で「若者の就職難解決のためにも正規雇用のルール作り等を求める意見書」「学級規模引き下げを来年度から実行することを求める意見書」「国民健康保険への国庫負担増額を求める意見書」等を提案し、全会一致で採択されました。

 学生の就職率は史上最低となり深刻です。新座市議会として政府に下記の意見書を送付します。

 また「民意を締め出す比例定数の削減をしないよう求める意見書」は、共産、公明党、無所属の賛成多数で採択されました。政和会(自民党)、刷新の会(民主系)は反対。

 佐原市議(刷新)は、「民意の反映は比例区であることには同意する。」と言いながら反対討論。

 笠原市議(共産)は「参院選挙の結果をみても自民民主の二大政党は55%の得票で議席の8割を占めている。死票の多い小選挙区こそ見直すべきだ。民意を反映する比例定数は減らすべきでない」と賛成討論をしました。
若者の就職難解決のために
正規雇用のルール作り等を求める意見書


 今春の学生の就職率は史上最悪となり、来春も同様の厳しさです。総務省の労働力調査によると15歳から24歳の完全失業者は50万人にのぼり、失業率は9.1%となっています。
 若者の雇用の約半数が非正規雇用です。働いても働いても年収200万円以下のワーキングプアが1000万人を超えました。
 労働者派遣法を改正し、正規雇用を当たり前にするルール作り、最低賃金の引き上げが必要です。
 「若者から夢と希望を奪う社会でいいのか」が今鋭く問われています。雇用を確保し、安心して暮らせる社会を政治の力で作ることを求めます。
          埼玉県新座市議会

 内閣総理大臣様
 総務大臣様
 経済産業大臣様
9月議会 各会派の態度
↑ページトップへ
9月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
石島よう子市議
建設常任委員石島よう子市議
学校給食食器をPEN食器に改善を
Q.学校給食のアルマイト食器は調理の民間委託と関係なく改善するべき。PEN食器(ゼリー容器等と同材質)は軽く食器が熱くならず料理も映える。多額の設備も不要である。導入を。
A.食品安全法に適し栄養士にも好評である。導入にむけ財政当局と調整する。
その他1中3までの医療費無料化を。2福祉合同庁舎に障がい者の日中活動支援の場を。3保育料減免制度の拡充を。
朝賀ひでよし市議
総務常任委員長朝賀ひでよし市議
自衛隊朝霞駐屯地射撃場の鉛含有量調査を
Q.自衛隊射撃訓練場の土壌の鉛汚染が岐阜の射撃場で明らかになっています。自衛隊朝霞駐屯地の射撃場の鉛含有量の調査を国に申し入れるべきではないか。
A.岐阜の件を参考に対応していきたい。
その他1障がい者認定が低く認定された理由をどう説明しているのか。2自衛隊観閲式に米軍参加は中止を。3「高齢者いきいき広場」を今後増やしていくべきでは。
小野だいすけ市議
厚生常任委員小野だいすけ市議
旧新座小の跡地利用は地域の声をよく聴いて
Q.旧新座小学校跡地問題で「全部売却」も庁内検討委員会では検討されている。今すぐに、地域の意見をよく聞いて進めるべき。
A.地元説明会を検討しているが、日時は検討中。
その他1新座市平和展のさらなる充実を。2公民館などの空き部屋を学生の自習室として活用を。3新座小の給食室の床の改修を。4新座団地内の給水塔の跡地利用。
笠原すすむ市議
副議長・厚生常任委員笠原すすむ市議
公立保育園建て替えで定員増を
Q.待機児童は二百名を超え深刻。5ヶ所の公立保育園を早急に建て替え、定員増も必要ではないか。
A.西堀保育園は財務省の土地を借りて仮設園舎を建て、現在地に新築したい。第一、第二保育園も近隣に土地を探している。北野は借地借家だが地権者と協議している。
その他1民間保育園への補助金を拡充せよ。2体育施設、駐輪場、図書館への指定管理者制度導入は止めよ。
こじか伸衛市議
文教経済常任委員こじか伸衛市議
住宅リフォーム助成 今年は経済波及効果26倍に
Q.「住宅リフォーム助成制度」が昨年7月から始まり経済波及効果が21倍となり、今年度は約2倍の申請だ。市内業者の仕事確保となるこの制度を広報せよ。
A.住宅リフォームは昨年を上回る利用がある。PRは10月の広報を予定し、12月議会で予算増も考える。
その他1汚水・雨水管整備計画を作り市民に公開を。2介護保険料の引き下げを。3やる気のある認定農家支援を。
工藤かおる市議
総務常任委員工藤かおる市議
一人暮らし高齢者への電話訪問や見守りを
Q.所在不明の高齢者や熱中症死が問題となった。敬老品の復活や配食サービス、電話訪問などで一人暮らしの方の安否確認や見守りを。
A.75才以上で医療受診のない337人の方の対面訪問をおこなう。敬老品復活など独自事業は財政状況から考えていない。
その他1国保の患者負担軽減の周知を。2義務教育は無料。就学援助制度の周知を。
↑ページトップへ
学校給食食器(アルマイト食器)の改善を
PEN食器導入に向け検討しています
石島陽子議員
石島陽子議員

 石島陽子市議は一般質問で学校給食のアルマイト食器に代えて、PEN食器を導入するよう提案しました。

 新座市では、学校給食調理業務の民間委託に合せて、アルマイト食器から磁器食器に代えているため、現在、中学校6校、小学校9校が磁器食器、小学校8校(第四小、八石小、東北小、野寺小、池田小、新堀小、東野小、新座小)がアルマイト食器を使っています。

 石島市議は「アルマイト食器は評判が悪く、『民間委託とは関係なく食器を代えてほしい』という声はもっとも。しかし、磁器食器に代えるには専用カゴと、殺菌を兼ねた温風保管庫を増やす必要があるので給食室の増築が必要になる。また、磁器食器は重いので配膳用のワゴンも必要になり、短期間で代えるためには多くの費用がかかり現実的ではない。そこで、坂戸市や日高市、富士見市などでも使われているPEN食器(ポリエチレンナフタレート製)を導入してはどうか。」と提案しました。

 PEN食器は、全国でもポリプロピレン、陶磁器の次に学校給食で使用されている、ペットボトルやゼリーの容器として製品化されているものです。

 石島市議はさらに「使用している市から『キズがつきにくいため1年使っても新しい感じがする』『軽くて、熱い食べ物をよそっても食器が熱くならないので、子どもたちが犬食いにならずに、手に持って姿勢良く食べられる点でも良かった』と聞いている。食器によって料理も映える。給食は子どもたちの楽しみのひとつ、ぜひ検計してほしい。」と提案しました。

 教育長は「これまでもアルマイト食器を代えるため研究はしてきたが、有害物質の心配もあり実現しなかった。PEN食器は環境ホルモンなど有害物質は含まれていない食品衛生法に適したもので、これなら導入できると思っている。栄養士にも大変好評で、今どういう形の食器が何種類必要か検討している。今後財政当局と調整していく。」と答弁しました。

↑ページトップへ
朝霞駐屯地射撃訓練場の鉛汚染調査を国に申し入れよ
 朝賀英義議員
朝賀ひでよし議員

 朝賀議員は、9月議会の一般質問で、「自衛隊朝霞駐屯地射撃訓練場における鉛汚染の調査を行うよう」国に申し入れることを求めました。

 朝賀議員は、「岐阜県岐阜市にある日野射撃場で、国が鉛汚染の調査を行った結果、土壌汚染対策法の基準を超える鉛が検出された例がある。朝霞駐屯地の射撃訓練場についても、実弾訓練が行われているので、国に鉛汚染調査を行うよう申し入れる必要があるのではないか。」と質問しました。

 市は「弾は回収されているので、心配ないのではないかと考えるが、岐阜市の例があるということなので、参考にして対応したい。」と答えました。

↑ページトップへ
住民に情報公開と説明会を
旧新座小跡地利用の問題
小野大輔議員
小野だいすけ議員

 小野大輔議員は9月議会で、「旧新座小学校跡地利用について」一般質問しました。

 市長は、3月議会の一般質問の時は、「旧新座小跡地については全部売ることはしない。部分的売却し、地域の方が必要な施設については今後、考えていく。」と答弁をしていました。

 しかし、9月議会では3月議会の答弁を翻し、「部分売却は、(利益が出ないから)あきらめる。全部売却を検討していく」「旧新座小跡地は、建設時に大量のガラ(建築廃材)埋設してあること、下水管が校庭部分を通っていることから、部分売却しても売却益が出ないため、学校法人など旧新座小をそのまま使用してくれる団体への売却を検討する」と述べています。

 小野議員は、「3月議会の答弁とまったくちがう検討をしている。このままでは、庁内検討委員会と地域住民の考えはかい離していく一方ではないか」「すぐにでも住民説明会などを行い、地域住民の声を聞くべきだ」と迫りました。

 市は、「説明会など地域の声を聞くために検討はしていきたい」と答弁しましたが、具体的な日時は明言しませんでした。

 学校法人などへ全部売却の方向 --庁内検討委員会報告から

● 旧新座小学校跡地売却などに向けた方向性

(1)引き続き学校法人等への全部売却について検討すべきである。

(2)一部売却にあたっては、校舎、体育館を解体する。周辺道路の整備用地および、校庭の下水道敷設部分を公共施設用地(公園等)として確保し、残地に ついて売却すべきである。

(3)暫定利用している福祉工房・楓、遺跡資料室および市史編纂資料保管室の代替え施設については、旧大正放課後児童保育室跡地に整備することが望ましい。

<旧新座小学校など跡地利用庁内検討委員会検討状況報告>から
↑ページトップへ
公立保育園の建て替え検討を
西堀保育園 現在地に新築したい 財務省の借地に仮設・移転後に
笠原進議員
笠原すすむ議員

 「西堀保育園は財務省の土地を借りて仮設の保育園を建設・移転した後、現在地に新築したい。できれば来年度予算で措置できればいいと思っている。」

 笠原進市議の「公立保育園の建て替えが必要になっている。どのように検討しているか。」との一般質問に対する市長の答弁です。

 「第一保育園、第二保育園も近くに用地を探している。北野保育園は地主から土地を提供してもよいという申し出があり、現在話し合っている。大正保育園は、はじめは第七保育園との統合を検討していたが、URと協議した結果、統廃合せずに存続させる方向に変化している。」とも答えました。

 笠原市議は「いずれの保育園も40年以上経過し早急な建て替えが求められている。西堀保育園が来年度予算に計上できればうれしいことだ。用地買収・建て替えは時間もかかる。計画的に早く進めてほしい。」と要望。市長は「1月の前期基本計画の中で示したい。」と答えました。

 続けて笠原市議は「民間保育所の果たしている役割は大きい。運営改善補助金の充実が必要だ。」と迫りました。市長は「近隣11市の中で2番目に多くの補助をしている。少ないとは思わない。」と答えました。

 笠原市議は「民間保育園の保育士は34才までが86%を占めベテラン保育士が少ない。(下表参照)国の基準が経験年数の加算を10年までしか認めていないことに原因がある。10年以上の保育士を採用し昇給させれば経営を圧迫しかねない。革新都政の時には、公私間格差是正の補助金を出して民間保育園も経験豊かな保育士を採用することができた。埼玉県も新座市も、こうした制度を考えるべき」と改善を求めました。

市立・民間保育園の正規職員の年齢構成表
↑ページトップへ
経済波及効果は25倍
「住宅リフォーム助成制度」の宣伝を
小鹿伸衛議員
小鹿伸衛議員

 小鹿伸衛市議は9月議会で「市の施策の中で、最も経済波及効果の高い『住宅リフォーム助成制度』を広報などで市民にさらに周知し、予算の増額を」と一般質問しました。

 住宅リフォーム助成制度とは、市内登録業者で個人宅のリフォーム(50万円以上)を行った場合、5%分の補助を行う制度です。(限度額10万円)。

 小鹿市議は「長引く不況で市内業者の暮らしは深刻だ。住宅リフォーム助成を行えば、カーテンや内装、家具の取り替えにと、二重三重に波及が及ぶ」と議会で繰り返し「住宅リフォーム助成制度」の創設を提案。市長もその効果を認め、昨年7月から開始されました。

 昨年度、500万円の予算で約半分の241万円の実績でしたが、経済波及効果は21倍に及んでいます。

 市長は今年度、住宅リフォーム助成は5か月で昨年を上回る利用がある。PRは10月の広報を予定している。予算増も12月議会に考えています」と答弁。担当者も「広報に載せた5月には電話相談が大変多かった」と宣伝の大事さを裏付けています。

「住宅リフォーム助成制度」も申請件数と金額
↑ページトップへ
高齢者の安否確認を
「見守り」や「電話」「敬老祝品」復活を
工藤薫議員
工藤かおる議員

 工藤かおる市議は一般質問で「所在不明の高齢者が問題になっている。市が高齢者の実態を良くつかみ、一人暮らしで『見守り』を希望する方には、安否確認の訪問や電話ができないか。また敬老祝い金を復活して、民生委員などが対面する機会を増やしてはどうか。」と提案しました。

 市長は「75歳以上1万1349人のうち、医療等の受診記録のない方、337人の所在をこれから確認する。福祉電話や敬老品など財政状況から今以上の独自サービスは考えていない。」と答えました。

 工藤市議は「高齢者の実態把握を市が責任を持ってやるべきだ」とし、「宇都宮市は『ひとり暮らし高齢者調査』の中で、相談相手がいるか、今後見守りを希望するかなどを聞き、地域包括センターと協議して、民生委員等が訪問や電話をしている。75歳以上の方をせっかく訪問するのなら、このような聞き取りをしてはどうか。」と提案しましたが、明確な答弁はありませんでした。

 孤独死、無縁死などがおこらないような新座市をめざしていくべきです。

↑ページトップへ
【 市議会報告目次へ 】