|
「値上げは当然」の自民、民主、「だまって賛成」の公明党 |
日本共産党、与党議員をきびしく批判 |
|
値上げ案にすべて賛成の自民、公明、民主
3月25日、28日の新座市議会本会議で、下水道使用料40%、都市計画税、国民健康保険税(介護分86%)などの値上げ、公民館有料化、敬老祝金や重度心身障害者福祉手当の縮小など、新座市はじまって以来の大規模な市民負担増の条例案が、市長与党の保守(自民)、公明党、民主党の賛成多数ですべて市長提案通りに可決しました。
日本共産党は市民負担増を少しでも減らすために値上げ率をほぽ半分に減らす修正案を提出し与党に呼びかけました。事前折衝では「市長提案の値上げは大幅すぎる。市民に説明できない」「よく検討したい」などと言っていましたが、公式の常任委員会、本会議ではすべて市長提案に賛成。修正案は日本共産党の6人と革新無所属の星川議員の7人の賛成にとどまり否決されました。
「もっと値上げを」と並木、加藤議員
賛成討論の中で自民、民主党の議員は「財政が大変。値上げは止むを得ない」(並木平八議員・自民党)「厳しい市財政の現状に理解を示すしかない」(田中幸弘・民主党)と述べ、さらに「下水道は今までなぜ値上げしてこなかったのか。今後は適時に値上げをすべきだ」(並木傑議員・自民、加藤文保議員・民主党)と値上げを煽る始末です。市民の暮らしの大変さや、なぜ市財政が悪化したのかその原因や責任については誰ひとりとして語りませんでした。田中議員(民主)は「財政が悪化したのは議会にも責任がある」などと発言しました。
市長言いなりの与党は、財政悪化の責任あり
これらの発言に対して日本共産党議員は「市財政が悪化したのは議会全体の責任ではない。私たちは大型道路の新設はするべきではない、など市の財政運営に繰り返し意見を言ってきた。与党は市長の提案に何でも賛成し、後押しをしてきたではないか。財政悪化の責任を重く受け止めるべきだ。下水道は250億に及ぶ借金だが、なぜ新座は多いのか良く考え、どこを改善したらよいか提案するのが議員だ。与党は議会のチェック機能を果たしているといえるのか。県下一の高さに値上げされた国保税にも賛成し、市民の暮らしを第一に考えて少しでも負担を軽減しようとした修正案も真剣に検討した様子がみえない」ときぴしく批判しました。
公明党は終始ダンマリを決め込み、市長提案に賛成の「起立」をするのみでした。
値上げ反対署名は1万7000筆を突破
しかし日本共産党も参加した「いのちと暮らしを守る実行委員会」の値上げ反対署名は地域や駅頭で粘り強く取組まれ、署名数は1万7000筆を越え、大きな市民運動となりました。日本共産党の修正提案は否決されましたが、今後に生かすため、市民との運動をさらに強めていきます。 |
|