日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2008.11.9  No.1289
日本共産党新座市委員会
介護保険事業計画策定委員会 現場と矛盾する国の方針
 介護保険事業計画等策定委員会が10月28日に開かれ傍聴しました。平成21年度から23年度までの第4期新座市高齢者福祉計画・介護保険事業計画素案について、市が説明し委員から質問や意見が出されました。

 第4期計画の新規事業として、市内6ヶ所の地域包括支援センターを核とした地域ケア体制の整備の中で医療と福祉の連携を強化することや、認知症に対する理解を促進するために、認知症サポーター養成講座や講演会・研修会を開くことがもり込まれています。

 委員からは「国の方針で介護療養型医療施設が平成23年度末までに廃止することになっていることから、計画では『他のサービスへの円滑な移行に努める』と書かれている。市は介護療養型医療施設の利用者が医療療養型医療施設へ移れるのではと考えているということだが、要件があるのでそういう例は成り立たないと思う。特別養護老人ホームに移るのが現実的だと思うが、特別養護老人ホームも少なく、机上のプランに終わるのではないかと危惧している。」
「特別養護老人ホームについて、『ニーズとしてはほぼ充足するものと考えられます』と書かれているのは違うのではないか。国の参酌基準で考えるとほぼ充足するということ。ガイドラインでは市が勝手にやると国はお金は出さないよ、ということになる厳しいものだがそこの苦悩を計画に盛り込まないといけないのではないか。」
「最後の最重度になった時の施設がしっかりしていないと、在宅介護といっても砂上の楼閣になる。」というような国の方針と現場の矛盾を指摘する意見が多く出されました。

 第4期介護保険料試算の考え方も示されました。

改定のポイントは
1第3期は収支見込が黒字であるため、2億円程度基金を取り崩して保険料が上がるのを抑える。
2税制改正により保険料が急激に上がるのを緩和してきた措置が終わるため、所得段階を新たに設け軽減を図る。
3保険料第6段階(合計所得金額200万円から700万円)を分ける、
ということです。

(記 石島陽子市議)
第4期新座市高齢者福祉計画・介護保険事業計画素案
中小企業庁への要請に対し、貸し渋り防止へ通知出る
中小企業庁への要請

 桜井はる子埼玉四区予定候補は10月24日、塩川鉄也衆院議員、あやべ澄子衆院北関東比例予定候補とともに、中小業者との懇談のなかで寄せられた要望をまとめ、中小企業庁に要請しました。

 中小企業に対する「貸し渋り・貸しはがし」を是正する問題について、信用保証協会がこれまでの融資の全額保証を「8割」に後退させて2割を金融機関の負担とした「部分保証」を凍結することや、政府が原材料価格高騰対策として打ち出した「セーフティーネット保証制度」の対象業種拡大、貸し渋りが起きないよう指導をを求めました。

 中小企業庁は「企業の状況を総合的に判断して、できるだけ融資を受けられるように、信用保証協会などを指導していく」と述べ、29日には全国信用保証協会連合会に対して「形式的な事象のみで判断するのではなく、中小企業の経営実態や特性を十分にふまえるよう」求め、「貸し渋り」が起きないよう指導する通知を出しました。

 「部分保証」については「見直しの意見は寄せられているが、変える方針はない。」と回答。塩川衆院議員は「実際に中小企業が融資を受けられないのでは意味がない、凍結・改善に踏み出すべき。」と強調しました。

273万円の返金決まる 特養老人ホーム菜々の郷
機能訓練加算などの不正請求、78人に返還される
 馬場一丁目に開設された特別養護老人ホーム『菜々の郷』で、介護報酬の不正請求があったのではという問題を工藤議員が9月議会で一般質問しました。県の監査が3回入り、このほど機能訓練加算など約273万円の返還が新座市に通知されたことがわかりました。
 
 内容は、機能訓練士が不在だったにも関わらず、デイサービス利用料に「機能訓練加算」を徴収、入浴の記録がないのに「入浴加算」を徴収していたなどです。返還金は総額273万6642円、78人分です。(273万円のうち、利用者には1割、保険者に9割が返還されます)

 九月議会で市長は「施設が、平成19年4月にさかのぼって自己点検し、その結果を県の福祉監査課に報告することになっている。」と答弁していました。
 やっと利用者に返金することができました。同施設は「県から何度も監査が入っている。職員は監査員に不正の事実を明らかにして辞めた。しかし市の調査も県の監査も甘い。」と市議団に投稿があり調査を始めました。施設の利用者は不都合なことがあってもお世話になっている気兼ねから声を上げられません。市は保険者として適正なサービスが提供されているか今後も実態把握に努めるべきです。
(工藤市議 談)
〜文化のきらめき 未来へ〜
新座市文化協会が設立30周年記念祭
文化協会記念祭
文化協会記念祭で感謝状を贈られた団体、
個人の皆さん 08.11.3

 11月3日文化の日、新座市文化協会の30周年記念祭が賑わしく開催されました。

 笹倉強会長、市長、教育長らの挨拶のあと、30年間活動をつづけ文化向上に貢献された28団体や個人に感謝状が贈呈されました。芸術達のフォーメーション『天地人』の素晴らしい舞台公演には惜しみない拍手がわき上がりました。

 ロビーに展示された絵画や書、写真、手工芸、俳句等の力作の前では談笑の輪が広がっていました。笠原、工藤議員も参加しました。

公共施設、病院への足の確保、150円均一
市内循環バス案が提案される
第1回 新座市地域公共交通会議
 新座市内循環バスの運行を審議する「新座市地域公共交通会議」(以下交通会議)が10月30日に開かれました。

 交通会議は20人の委員で会長が須田市長、西武バス、東武バス、国際興業バス、関東自動車、新座交通、昭和交通などのバス、タクシー会社、西武バス労組、町内会連合会、市老連、婦人会連合会、障害者を守る会などの市民代表、社協、新座警察、県と市の担当課などで構成されています。

 事務局(市民安全課)の提案は、1目的は市内公共施設及び病院等への利便性の促進。2経路は現行の老人福祉センターバスをベースに、新たに市役所を乗継地点として市役所を中心に北循環コース(約20キロ)南循環コース(約24キロ)の8の字型にする。左右両廻りの2系統で運行する。3年末年始を除く毎日運行で、朝7時半頃から午後7時半頃まで運行する。バス停は500m〜800m間隔で約60箇所程度。4料金は150円均一で、70歳以上の高齢者及び障がい者は無料。5ノンステップ小型(36人乗り)で来年9月1日から運行するとなっています。

 次回(11月11日)にこの提案を審議、11月下旬に交通会議としての考えをまとめ、12月市議会で説明し、年内には事業決定の予定です。

 日本共産党市議団は市民のご意見もよく聞きながら事務局案を検討し、市議団としての意見を提案する予定です。
ノロウイルスで石神小が臨時休校 原因、感染経路は不明
 市立石神小で、10月28日に児童13人が体調不良を訴え、うち2人の嘔吐物からノロウイルスが検出されました。29日には児童137人と教職員3人が欠席したため、ノロウイルスによる感染性胃腸炎とみて30日31日を臨時休校にしました。 学校給食調理員と栄養士は検便の結果、異常がないことが判明。学校給食が原因でないことはわかりましたが、原因や感染経路は不明で調査中とのことです。

 石神小では家庭に予防対策を啓発するとともに学校校舎内の全域を専門業者による消毒を実施し、4日に教育活動を再開。欠席者は数名になりました。

 5日午後6時から臨時保護者会を開催し、発生から現在に至る対応、保健所の調査状況、今後の対応などについて説明をしています。
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