日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.10.30  No.1137
日本共産党新座市委員会
黒目川、柳瀬川の崩れた護岸の補修工事を
ウォッチングをもとに治水事務所に要請
黒目川右岸ばかり5カ所が崩落

 「黒目川の護岸が先ごろの台風で数カ所崩れていて心配だ」という声が住民から寄せられ、10月20日に市議と市民ら10人で、「黒目川ウォッチング」を行いました。東久留米市境の神宝大橋から朝霞市境まで自転車で走りながら見たところ、昨年修繕したすぐ隣の部分も含めて右岸が5カ所崩れていることがわかりました。

 市議団は「黒目川、柳瀬川の護岸補修についての要望書」を作成し24日、統轄する埼玉県新河岸川総合治水事務所に提出し、現場の写真を見せながら要請しました。

なぜ毎年繰り返すのか

 同行した市民は「補修した隣がまた何カ所も崩れるという繰り返しで本当にいいのだろうか。台風も多く住民は心配している」「柳瀬川の英橋周辺では自前の排水ポンプで汲み出している所もある。」など早急な工事を要望。

 市議も「黒目川護岸の補修の予算が県議会でついたとは聞いているが、毎年のことなので崩落の根本原因は何なのか」等質問しました。

国の災害復旧補助で今年度工事する

 担当者は「黒目川護岸の暫定整備は終わっているが県全体の暫定整備率は50%台のため、未整備地域が優先される。黒目川は急流なので1m〜1m50cm位河床が掘られ、護岸の矢板が倒れ崩落してしまっている状態は承知している。予算がないため国の災害復旧の国庫補助に頼って崩落した所から補修している状況。補修工事は、矢板でなく、小石を入れたかごを積み上げる蛇かご方式に変えている」との説明がありました。

役人の査察のため「仮橋」

 また26日〜28日に国庫補助の査定のため国土交通省と財務省の視察があることも分かりました。

 ウォッチング中、人が一人通れる程の「仮橋」を架ける工事が行われており、作業員の「近く役人が見に来る。その時に効率よく右岸と左岸を見ることができるように、ということだ。お役人のやることだ」という話と符号しました。向こう岸に行くのに5分も掛からない所にわざわざ仮橋を架ける、こんな「査察」が日常茶飯事行われているのでしょうか。市議団はその点も調査中です。
〜はばたいて、みんなで〜
ふれあいピック(障害児・者運動会)元気よく
〜はばたいて、みんなで〜をテーマに行われた第二回にいざふれあいピックが、10月15日土曜日殿山グランドで行われました。

 暖かい天気に恵まれ、障がい児者が元気に参加しました。各作業所などから、けやき、くるみの木、こぷしの森、さわらぴ、もみじ、アイズ、ゆめさくら、NPO法人新座市障害者を守る会共催です。

 今年はマラソン競技も取り入れられ、殿山グランドから6中の校庭を一周し1500メートルを完走しました。指導員、ボランティア、家族の方々が皆で作り上げる運動会。ご苦労様です。毎年の成長が楽しみです。

(保坂市議・記)
凍えるパキスタンへ
大地震被災者に支援募金を
パキスタン大地震被災者に支援募金を
 日本共産党市議団と党支部は17日、20日に志木駅とひばりヶ丘駅で、死者4万人、被災数百万世帯との報道もある「パキスタン大地震被災者支援」の募金活動をおこないました。志木駅ではあいにくの雨でしたが、帰宅途中の中高校生や市民から暖かい募金が寄せられました。合計2万5303円を早速送金しました。ありがとうございました。
水道施設の改修計画が示される
5年間26億7干万円で耐震対策など
 10月17日の水道委員会で「新座市上水道第4次施設整備事業計画書」が提案されました。第4次計画とは、平成18年から22年までの5年間。新座市の水道事業の課題として次の三つを提起しています。

 1各浄水場施設の老朽化・耐震化対策と、地震に強いダクタイル鋳鉄管への布設替え。2長期停電に備えた断水対策とテロ行為等に対する安全対策の強化。3除鉄・除マンガンろ過施設など環境負荷低減対策です。

 水需給計画としては、22年度の人口を15万6144人と想定し、一日最大63400立方mを供給できる需給計画を提案しています。これは平成16年度の実績58781立方mの8%増です。

 新座市の水事情は節水機器の普及や景気低迷の影響で人口は増えるが、配水量は年々微減の傾向ですが、第4次計画は配水量は増える計画となっています。配水量の内訳は県水39500立方mを維持し、地下水汲み上げ量を減らして調整しています。

 施設整備の方は26億6730万円の事業費で配水池の耐震化、電気・計装制御設備の更新などを実施する計画案が示されました。工藤委員(共)は水需給計画とそれに伴う施設整備を慎重に精査したいとして計画案への態度を保留しました。
低農薬栽培などを視察
農業委員会が長野市で
 農業委員会は10月17日長野市の製薬会社「協友アグリ」長野工場、18日に飯田市のJA経営の「りんごの里」産直売り場と農産物加工所の視察をおこないました。今回はJAを通じて地元農業に役立つ施策や土作り、農薬の生かし方などの研修が目的でした。

 アグリ製薬会社では「フローバック」という、青虫だけに効いて油虫や交配のミツバチ、マツハナ蜂には効かない農薬が説明され、青葉についた薬(BT生菌剤)は人体無害で低農薬栽培にうってつけなど、研究されていることが分かりました。

 農家の方からは「人参特有の農薬がない。そのような開発をしてほしい」などの質問要望も出されました。

 18日は小雨の中で「りんごの里」を視察。農協職員3名、パート6名で協力農家は258人。年間売り上げは4億2千万円で、農家出荷金額から手数料15%を払って運営していることが分かりました。

(小鹿市議・記)
米軍大和田通信基地の機能が強化
核部隊への「緊急行動メッセージ」を伝える
 西堀3丁目にある大和田通信基地は一見平穏な米軍基地です。しかし最近日本平和委員会の平山武久理事が米国防省等から入手した文書によると、核戦略システム近代化計画「スコープ・コマンド」の対象になっていることが分かりました。

 この計画とは、所沢など世界に配置された14の短波世界通信システム(HFGCS)網を「最高技術と最新式のコンピューター化制御技術」で近代化するもの。(『米国防総省の統合相互運用試験隊報告書』2004年2月発行による)

 近代化工事が行われると、米大統領や国防長官などから核部隊への緊急行動メッセージ(EAM)「高度に組織化され認証され核戦力の指揮・管制で第一に使用されるメッセージ」が、地上局員の手を使わずに米本国からの遠隔操作が可能になる模様です。

 短波通信装置は、高価で復旧に時間のかかる衛星通信に比ぺ、「テロ攻撃」などで破壊されても比較的単純で安価、短時間の復旧が可能です。現に所沢基地ではこの間、老朽化した送信用アンテナが最新のものに取り替えられました。(横田基地広報部の所沢市への回答)

 平山氏は「横田・所沢・大和田通信基地が依然として核戦争指令機能を担っていることが明らかになった。核兵器の先制使用、小型開発など危険な動きがある。米軍通信基地の危険性を広く伝え基地撤去の世諭を」と訴えています。
希望は地域にある
小さな集会から民主主義が始まる
 10月16日日曜。野火止公民館で開催された第31回新座母親大会は、朝からの雨模様にも関わらず、午前の6つの分科会は85名の参加者が話し合いました。

 午後の全体会では100名の参加者が経済学者で埼大名誉教授の暉峻淑子さんの記念講演「戦後60年、平和憲法とともに生きて−どうなる日本、私たちの暮らし」に耳を傾け感銘を受けました。

 「60年前の敗戦の時、みんなが異口同音に言った言葉は『私たちは臨されていた』ということだった。私たちはもう騙されないと思っていたのに先の選挙の結果には、自分の頭で考えずに政党の巧みなキャッチフレーズに騙されていく怖さを感じる。私たちは騙されないために1本や新聞を読む2経験を話し合う3どんな小さな集会でも膝を突き合わせて話し合う。そこから民主主義が始まる」という冒頭の暉峻さんの言葉に共感しました。

(投稿・Tさん・西堀)
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