日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.7.24  No.1123
日本共産党新座市委員会
「大きな木納涼祭」なごやかに
 7月16日、市内の障がい者団体による「大きな木納涼祭」が殿山グランドで開催され共産党議員も参加しました。わかば学園やみどり学園の子どもたちによるけやき太鼓やだし車、各施設の皆さんによる出し物、模擬店、遊びコーナーなど家族・職員が総出で準備し楽しんでいました。納涼祭は異年齢の障がい児・者を抱えた親の交流・情報交換の場ともなっているそうです。

 障害者自立支援法が衆議院で成立したことに触れてある方は「実施が10月から1月に延びたのは良かったけど、障害者は収入が少ないので、利用料負担が増えるのが心配。反対が多い中、どうしてあんなふうに決まちゃうんでしょうか。市が今までどうり補助してくれればいいのですけれど」と障がい者を取り巻く厳しい状況を語っておられました。
あらゆる世代の仕事探しに
「地域職業相談室」がオープン
 市役所第二庁舎一階にあった「高齢者職業相談室」があらゆる世代の就職相談に対応する「地域職業相談室」として7月12日にリニューアルオープンしました。

 室内には5台のパソコンが設置され3人の相談員が対応してくれます。パソコンに、自分の年齢、希望する職種、保険、賃金、週休、就業地域などを入力すると、条件に合致した「求人一覧表」が現れ、さらに詳しく知りたい事業所の求人票を印刷することもできます。求人に応募する場合は相談室の紹介状が必要です。

 今までは55歳からの高齢者相談室でしたが、石島議員が議会で若年層の就職難を取上げてきた経過もあり、これからは10代、20代など若い世代の就職探しにも威力を発揮する事が期待されます。一度訪れてみて下さい。
「勇気ある撤退もありうる」
「八ツ場ダム問題」で市長が答弁
 工藤かおる議員は6月議会で無駄な公共事業の典型とされている八ツ場ダム問題を取り上げました。

 「先日、群馬県長野原町川湯の建設予定地を視察した」として「八ツ場ダムは、一都五県の新たな生活用水として建設中だが、首都圏は水余りの現象があり人口も2015年をピークに減少し、新たな水源は必要ない。ダム湖の周辺は浅間山の噴火物が堆積して地盤が緩く、水を貯めれば地崩れの危険性が高い。総事業費は2倍に膨れあがり、4800億円。埼玉県の負担分約1200億円は水道料金として跳ね返ってくる。新座市も総配水量は年々減ってきており、新たなダムは必要ないことを埼玉県の上田知事に進言すべきだ」と提案しました。

 市長は「県政で議論をしていただくこと」などと答弁。 工藤議員は「県水の値上げは即水道料金の値上げに跳ね返ってくる。これは市の問題だ。」と追求しました。

 市長は「大滝村に滝沢ダムが来年完成すれば八ツ場ダムは必要ないと思っている。不用な投資はしないでと思うが一都5県の付き合いから了とした。しかし負担金が重くのしかかり、県水の値上げは目に見えている。勇気ある撤退もありうると機会をとらえて知事に進言したい。」と答弁しました。
多面的な「情報共有」が不可欠
後期基本計画(06年度〜10年度まで)に市民の意見を
 道路や下水道、公園などの都市基盤整備や各種福祉サービス、教育環境の充実など多くの事業を計画的に進めるため新座市は5年毎の基本計画を策定しています。01年度からの前期基本計画は05年度で終わり、来年度から10年度までの5年間は後期基本計画です。

 前期基本計画の主要事業であった児童センター、総合福祉センター、総合保健センター等の建設や、学校のプール、運動場、トイレなどの改修は「財政難」から後期に先送りされました。

 笠原進議員は6月議会で後期基本計画について、次のような提案をしました。

1計画作成は市民、職員、議員の参加が必要。厳しい財政状況を考え英知を結集する。2意見を提案しやすくするために、武蔵野市や多治見市のような「討議要綱」(課題を整理したもの)を作成し公表する。3計画作成のためには情報の共有が不可欠なので、人口や財源の動向予測、職員数の変化、一般会計だけなく、下水道や区画整理、消防、ゴミなど全体的な財政の把握など多面的な情報提供が必要。早く公開すべきだ。」

 市長は「8月後半に後期基本計画の骨子案を庁内でまとめ、9月に市民、議員からのパブリックコメントでご意見を頂く予定。討議要綱を作成する考えはないが、市民の皆様に様々な情報を提供し市政への理解と協力をお願いするのは市政運営の基本だ。」と答えました。(公表された資料は次回から紹介します。)
消防庁舎新設等(約十億円)を凍結
共産党「財政難のなか再検討せよ」と提案
突然予算化、10億円の大事業(通信指令装置約6億円、消防庁舎約3億円)

 消防・救急などは朝霞四市の広域でおこなっています。その朝霞地区一部事務組合の3月定例議会で突如、高規格通信指令装置(約6億円)と新消防庁舎建設(約3億円)の設計委託料の提案がありました。

 現在、119番は新座市民からは新座消防署に、朝霞、志木、和光市民からのものは朝霞消防署に受信されますが、これを一元化する高規格通信指令装置とそれを設置するための大きな庁舎が必要だとして署内で検討されてきたものです。

 ところが、合計10億円の大事業であるのに、「検討結果報告書」は共産党議員が再三要求したにも関わらず、予算が通った後の5月にやっと提出する有様です。

消防庁舎
党議員「ムダ使いはやめよ!新座署は広いのに使えないのか?」


 新座市の6月議会で日本共産党議員は「市は3月に財政が厳しいと市民に8億円もの負担を強いた。新消防庁舎の建設は必要なのか。新座消防署は大変広く3階フロアー全体は600平米もあるので間仕切りを変えれば充分新しい指令装置も置けるのでは。また、通信指令装置も20年、25年と使用している所もあると聞いている。多額な費用がかかる問題にすぐ取り掛かるのか。須田市長は副管理者としてどう検討したのか」と質問しました。

通信指令装置
市長「耐用年数は10年と聞くが使用していく」


 市長は「通信指令装置は今年設計、来年、再来年で工事と考えていた。ところが通信指令装置のデジタル化が国の方針となり、県の危機管理防災部の方から、できれば一極化、あるいは県内4つぐらいに分けてそれぞれ広域消防の無線のデジタル化を進めるという方針がでた。当面指令装置も新庁舎も凍結し、県と協議を進めていく。自分としてはバリアフリー対応の新座署が広いと思うが、本部は朝霞と3市長の強い意向があった。指令装置の耐用年数は10年と言われているが今の機械をオーバーホールしながら使い、県の広域化に対応を図っていく」との答弁がありました。
中小業者の営業と生活守って
新座民商第34回総会が開かれる
 7月17日、畑中公民館で新座民主商工会の第34回定期総会が開かれ、市議団も参加しました。

 民商・全商連は小泉「構造改革」や規制緩和による弱肉強食の営業破壊に抗して「つぶされてたまるか」と旺盛な運動をがんばっています。

 新座市では税金相談、新座市融資の実行、サラ金問題解決のこぶし道場開催、組織建設、共済会など多彩な活動に取組んでいます。 総会で役員も世代交代し、今後も中小業者の営業と生活、健康を守っていくことを確認して閉会しました。

 <2005年度理事>

名誉会長   海老沢(牛乳販売)
会長     向後(音楽ソフト企画販売)
副会長    多田(印刷)
副会長    嶋本(自動車整備)
副会長(会計)芳賀(技術サービス)
事務局長   高橋(専従)
幾多の若き命還らず
無謀な戦争に胸突かれる
 平和委員会主催の六月十一日「歩く歴史教室イン靖国神社」に参加しました。

 遊就館の展示はまさに「新しい歴史教科書」そのものの内容です。日清、日露以来の戦争を自存自衛と正当化し、さらに美化し赫々たる国威の誇示に努めており、日本は実に強国であったのだと錯覚し、当時をなつかしむ気分になるかも知れず、しっかりと批判する眼で見なければなりません。

 しかし、拡大した戦場への輸送路を絶たれ南方の島々で玉砕が相次ぎ、如何に嘘で固めた大本営発表にも、敗戦ま近の様相は蔽うべくもなく展示されていました。

 壁いっぱいに貼られた若い兵士たちの遺影、惨憺たる敗走を物語る多数の遺品、玄関ホールに復元された特攻機、人間魚雷は、あの戦争が如何に無謀な戦争で、多くの犠牲を強いたものであったことかと胸を突かれる思いでした。

○遊就館の壁にはられし数多なる写真の若き命還らず

○戦場の息子(こ)の便り待ち居し亡母(はは)想ふ軍事郵便小さきはがき

(投稿・栄 小林)
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