日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.11.14  No.1089
日本共産党新座市委員会
税や公共料金の値上げするな
2005年度予算へ『要望書』を提出
 11月9日日本共産党市議団は各団体からよせられた要望をもとに、『2005年度の予算編成に関する要望書・第一次』を市長に提出して懇談しました。(保坂市議は厚生常任委員会視察中)

 現在市は「財政改革推進本部」で市の財源を増やすために、公共料金値上げや福祉サービスの縮小・廃止などを大掛かりに検討しています。

 『要望書』では、生活保護や国保滞納者の増加など「市民の厳しい状況を直視するならば市民生活擁護することを第一に考えるべきであり、まず市民負担ありきを検討すべきでなく、事業の凍結、縮減こそ最優先すべきです」と要望しました。

 具体的には1「市財政の厳しさを理由に不況とリストラに苦しむ市民に公共料金値上げやサービス低下などの負担増を押し付けないこと」2「大型公共事業は施策の選択を充分検討し、事業のスローダウン化や凍結をおこなうこと」3「国の補助金カットは断じて許せない。国に地方財源確保を強く求めること」を予算編成の基本にと要望。

 市長は「市民にだけ負担を増やすのでなく、四役や職員も痛みを伴うことを考えている。国の動きも11月中旬には明らかになるので、11月11日に値上げ案をまとめる」ことを明らかにしました。市議団は「国も市も予算は少子高齢化にシフトしていくべき。道路などの改良改修は必要だが、新設は検討すべき。」と述べました。市長は「新座市独自の上乗せ・横だしサービスをカットしないようにしていきたい」と述べました。
大義のないイラク派兵やめよ
自衛隊観閲式反対集会
 朝霞駐屯地でおこなわれた自衛隊観閲式に抗議して「11・7自衛隊観閲式反対集会」が朝霞中央公園で約450名の参加でおこなわれました。

 実行委員長の小野輝雄・地区労議長は「今回の観閲式の目的は大義が失われたイラク派兵部隊を鼓舞するものと言われている。危険な動きに反対していこう」と挨拶。日本共産党の塩川鉄也衆議院議員は「民主党の岡田代表が野党党首としてはじめて観閲式に参加した。2大政党のもとで憲法9条改悪が進んでいる。12月19日で切れるイラク派遣特措法の期限延長を許さない取り組みを」と来賓挨拶をしました。

 集会は「軍事を優先し、住民の命と安全を軽視する観閲式に強く反対する」との決議を採択し、F15戦闘機などが編隊を組んで超低空飛行する中をデモ行進。参加者たちは「観閲式に使う予算があるなら新潟に送れ」「自衛隊は被災地救援に全力を使ってほしい時なのに」などと語っていました。集会には埼玉土建をはじめ多くの市民、各市の共産党市議らが参加しました。


「大丈夫、攻めてこないから」と五年生 爆音におびえる新一年生
朝霞基地隣接の朝霞四小

 隣接した朝霞四小の参加者からは「金網フェンス越しにいつも自衛隊の戦車やジープが丸見え。児童たちは『ミサイルが間違ってこっちに飛んできたら学校や僕たちもやられちゃうね』と言っている。11月4、5日に公開授業があったが、父母たちも『こんな環境でよいのか。とても不安だ』と感想を寄せている。新一年生の健康診断では聴覚検査がヘリの騒音でできず、やむを得ず別教室に移動しておこなった。爆音に怯える新一年生に五年生が、『大丈夫攻めてこないから』となだめていた。人道支援などといっているがやっぱり自衛隊は人殺しの軍隊。人権と平和を教える学校のとなりでこんな演習が子どもたちの目の前で日常的に行われるのは問題です。」と語っていました。
採れ立て野菜の大サービス 収穫祭
 朝からの秋晴れの下、11月7日新座の収穫祭が開催されました。地下駐車場には丹精込めたサトイモ、大根、ほうれん草が並べられて品評会。上の駐車場では各農業団体がつきたてのお餅のサービスや、採りたての大根、ほうれん草などの格安販売がおこなわれ、市中では大変な高値野菜の折、市民は大喜びでした。

 今年は夏の日照りで種がまけず、やっと芽が出たら今度は長雨で、白菜はほとんど結実せず出品も一品だけ。にんじんも少なく、サトイモも例年に比べたら半分と農家のご苦労が偲ばれました。

 出品数は418点と例年の2/3でしたが、出された収穫品はどれも目を見張るものぱかり。知事賞を射止めた2点はにんじんとほうれん草で、いづれも菅沢の蛭間利子さんが受賞されました。
トマト栽培の秘訣をを視察
農業委員会の視察報告
 農業委員会は10月19日〜20日に真岡市のトマト栽培などを視察しました。

 20年以上トマトの「ロックウール栽培」を研究してきた篤農家の櫛毛さんのお話を2時間近く伺いました。新座でも「水耕栽培」をしていますが、「ロックウール」とは水の部分を岩(ロック)を細かく繊維状にしてそこに肥料を含んだ水分を浸して温室の中で栽培する方法とのこと。昭和61年に始めて最初の2年は失敗。肥料のあたりを工夫する等、親族がそれぞれ年収一千万円を実現するためのご苦労を聞きました。

 「自分で工夫して知ったことは仲間に話して誰でもできるようにするのがカギ」と語ったことが印象にのこりました。

 20日は塩原の農業公社の「アグリパル塩原」を視察。農村活性化改善事業で国から5億5千万円の援助も。

 その後駐車場を広げ「道の駅」として農産物の産直と加工、農産物を利用したレストランなど年4大イベントを計画して実施している事を聞き、現場を視察してきました。

(小鹿市議・記)
《憲法改悪反対》の一点で一致するあらゆる人々との共同を
革新懇学習会に参加して
 11月7日夜、東北コミセンで開かれた『革新懇運動と憲法間題』をテーマにした学習会に参加しました。革新懇の活動に直接ふれたことは初やてのことでしたが、講師のお話や活発な討議を通じて、学ぶことがたくさんありました。

 なによりもいま、悪政を競い合う『2大政党制』の流れが強まるなかで、平和と生活を守るうえで多くの人々が一致する要求・課題について、あれこれの違いを乗り越えた共同を広げ、運動を積み上げることが大切であるということです。

 そのうえで、いま最大の課題は『憲法改悪反対・九条を守れ』の一点で一致するあらゆる人々との共同を広げること、憲法改悪を許さない運動を、全国津々浦々、学区単位まで広げる努力を始めることです。

 一致できる点での共同を広げ、運動を積み上げることで、悪政に対抗する国民多数派を形成する−これが、革新懇運動の基調だと思いました。同じ日の昼間、朝霞基地での自衛隊観閲式に反対する集会とデモに参加しました。私たち450人ほどの集会の前を別のデモが通りました。社民党系の集会参加者のようです。観閲式反対で一致しながら共同できない現実があります。憲法改悪を許さない−この一点で共同する壮大な運動を新座の地に広げていきましょう。学習会で得た思いです。

(投稿・東北・岡田)
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