日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.3.21  No.1056
日本共産党新座市委員会
東京都からの車を招き入れるだけ?
榎木ガードの渋滞そっちのけ
総事業費274億円・保谷朝霞線「待った!」
 04年度予算で保谷朝霞線の道路幅を現在の20mから27mに広げ、車線数を4車線に増やすための「都市計画変更案の資料費510万円」が計上されました。

 保谷朝霞線とは、東京都の調布保谷線のことで、東京都が2010年に36m幅・4車線で都県境の野寺にぶつけてくる形の道路です。

 市は、この対応のために保谷朝霞線の道路幅や整備手法を決めるために、交通量調査や市内を走る16本の都市計画道路整備の優先順位を調査したとしています。

 しかし、この調査報告書によると、保谷朝霞線は「都県境から榎木ガードまで総延長4440m、総事業費約274億円。4車線で立体交差が2ケ所必要」などという莫大な経費のかかる道路になっています。

 市は当面「産業道路までの1740mを整備したい」としてその先の榎木ガードまでは保谷志木線と競合することから整備を考えていないようです。それでは渋滞のネックである榎木ガードの解決は永遠に遠のくことになります。

 新座市の道路の特徴は「通過車両が多く、歩行者や自転車にとって安全な道路が少ない」ことです。太い道路をつくっても東京都から車両が流れ込んで渋滞を深刻にするだけではないでしょうか。

 日本共産党は、「榎木ガードの解決を先決すべき。二百億円もの道路のために他の道路の歩道設置などが後回しになる」として当初予算の土木費に反対しました。
こんな補助金アリ?
預金が1980万円もあるのに!
 来年度予算で「商工会館の改修の補助金750万円」がだされ、文教経済常任委員会で築14年を経過し老朽化が進んでいるという商工会館を現地視察しました。

 エアコンの音がうるさくて会議の妨げになるため約1500万円でエアコンを新設し、その半分を市が補助することがわかりました。

 しかし「商工会館管理特別会計」(会館の修繕などのための特別会計)の資料を見ると、管理保全引当預金がりそな銀行などに1980万円も預金されていることが判明。

 笠原進議員は「エアコンの音がうるさいから工事したいというのは理解できる。しかし、1980万円の修繕などに使うための預金をもっていながら『その金は2〜3年後の修繕のために残しておきたい』というのは理解できない。まず自分たちの金を使って修繕し、その結果次の工事の時にどうしても足りないから市の補助をお願いしたいというならまだ理解できる。そのような提案を市はしなかったのか」と質問。担当部長は「そうしたことは考えなかった」と答弁しました。

 「財政的に厳しい」と市は繰り返し言っている中で、このような補助金の出し方に市民は納得できるでしょうか。
仕事は増えるのに残業代は30%カット?
 今、3月議会で来年度予算が審議されています。その中で驚くことがあります。市職員の超過勤務手当(残業代)の総額が昨年度より25%(6648万円)も大幅に削られているのです。

 なぜか理由を聞くと市は「財政が逼迫しており一律25%カットを努力目標にした」と答弁。しかし、職場によっては30%以上カットしたところもあります。

 「カットした分、仕事はどうするのか」と質すと「残業が生じないように努力をし、対応できなかったら臨時職員をあてるか、補正予算で対応する」と答えましたが実行される保証は何もありません。

 市職員はこの間、給与や手当の削減が続き(約1億4820万円)、正規職員数が減らされているのに県からの権限委譲などで仕事は増える一方です。土日も出勤するなど残業しなくてはこなしていけない業務量の職場もあります。残業代のカットはサービス残業が生まれるだけではないでしょうか。
仕事は増えているのに残業代はカット 超過勤務手当の様子
 
常勤職員数
02年−03年

04年の超過勤務手当
(03年の当初予算比)
納税課 26人−26人 30%カット
国保年金課 24人−23人 29%カット
市民課 41人−41人 39%カット
介護福祉課 36人−37人 33%カット
子育て支援課 26人−25人 30%カット
道路整備課 22人−22人 33%カット
「少年サッカー場」など
多目的広場を整備 総合運動公園
 総合運動公園の第二期区域に少年サッカー場など多目的広場が新設されます。

 広場の面積は3万平米でずが、そのうち2万平米を造成して少年サッカー場、はらっぱ広場など.を整備。駐車場も160台予定します。
総合運動公園
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