日本共産党新座市議会議員団
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市議会報告
2016年12月議会← 前回  |  次回 →
共産党市議団が並木市長に来年度予算要望書を提出
福祉サービスカットの撤回、バス待機場問題で説明会
市民との反撃で40事業が現状維持に
大和田2.3丁目土地区画整理事業 清水建設なぜこんなに優遇?
公園を無くさないで 陳情を全会一致で採択 町内会提出
日本共産党市議会議員の一般質問項目
《小野議員》第2老人福祉センター「元気の里」の建替え.改修を
《石島議員》おむつの支給など 制度の紹介は正確な記述に
《工藤議員》市民に周知せよ 医療費の減免制度
《笠原議員》大和田土地区画整理事業 なぜ清水建設に?
《芦野議員》避難所看板「種別」が全くわからない 改善を
《つじ議員》バス祈り返し場建設問題 5台分スペースなぜ必要
市民の暮らし・福祉を第一に
共産党市議団、並木市長に来年度予算要望書を提出
共産党市議団、並木市長に来年度予算要望書を提出=11.18 市長公室
並木市長に予算要望書を提出する市議団。左から、笠原進、工藤薫、
石島陽子、小野大輔、芦野修、辻実樹の各市議=11.18 市長公室
 日本共産党新座市議団は、11月18日並木傑市長に来年度予算要望書を提出して懇談しました。
 要望書は市内の女性、高齢者、医療、障がい者、教組など多くの団体・個人から寄せられた要望を61項目にまとめたものです。
 (下表参照)

 笠原進団長は「アベノミクス不況で市内の中小業者や市民の暮らしは厳しくなる一方だ。住民の福祉向上が自治体の本分。暮らし応援の市政にしっかり取り組んでほしい」と要望しました。

 並木市長は「サービス水準切下げの最終結果は『民報』に書いてもらった通りだ」とほぼ撤回を認めました。しかし、延伸の可能性がなくなった地下鉄12号線の基金9億円の取りくずしについては明言を避けました。
2017年度予算編成に対する要望書(一部掲載)

新座市長 並木傑様
日本共産党新座市議団


1.国民健康保険税、介護保険料の引下げ
1.市民要望の高い特別養護老人ホームの整備
1.後期高齢者医療保険料の軽減特例の継続
1.77歳88歳の敬老祝い金の復活
1.インフルエンザ等の予防接種補助の拡大
1.保育園の新増設、保育士の待遇改善
1.障がい者のグループホームの新設や家賃助成
1.放課後児童保育室の大規模化狭あい化の解消
1.幼稚園保育料補助の増額
1.地元業者の仕事確保、適正な賃金の保証を
1.地下鉄12号線基金を取り崩し市民の暮らしへ
1.公営墓地の拡充、納骨堂や樹林墓地の整備
1.「にいバス」の一時間一本運行を
1.ひきこもり青年などへの支援サポートの強化
1.耐震診断・耐震改修工事補助の増額
1.住宅リフォーム助成の補助率補助額の引上げ
1.先送りされた石神小など大規模改修を直ちに
1.教職員の長時間勤務、多忙化解消を
1.小中学校とも35人以下の少人数学級を
1.就学援助のクラブ活動費などの支給を
1.公民館の利用料を原則無料に戻すこと
1.スポーツ施設など65歳以上の高齢者無料を
1.防災備品の充実、避難所の整備を
1.市職員数の確保や非正規職員の待遇改善を
1.市民の立場に立った丁寧な納税指導を
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住民パワーが市政を動かす
福祉サービスカットの撤回、バス待機場問題で説明会
 12月議会は市が来年度から実施しようとしていた市民サービスカットのほとんどが市民の反対署名や議会の意見で撤回される画期的な議会となりました。
 共産党市議団は、都市計画税の引上げに反対するとともに、まだ残っている高齢者のおむつ助成など後退させないように要求しました。
 財政がきびしいと言いながら清水建設を優遇するような大型開発を告発。条例修正案も提案し疑惑を追求しました。【→詳細はこちら
バス待機場予定地の前を通学する小学生たち

 また、辻実樹市議が住民とこの間取り組んできた東野小通学路にできる「西武バス待機場」問題は自民、公明、市民と語る会、刷新の4市議も取り上げる事態に。住民説明会がついに18日開かれました。
 住民パワーが市政を動かす時代です。

議案への態度と国への意見書
12月議会ひとくちメモ
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がん検診無料化などを守る
市民との反撃で40事業が現状維持に
「新座の福祉水準を守ってほしい」並木市長に反対署名を提出する新座市社会保障推進協議会と共産党市議たち=11.9市長公室
「新座の福祉水準を守ってほしい」並木市長に反対署名を提出する新座市社会保障推進協議会と共産党市議たち=11.9市長公室
 新座市行財政改革推進本部は、財政か厳しいとして「がん検診有料化」「降かい者のタクシー券カット」など、福祉サービス切下げを計画していましたが、日本共産党と市民の素早い反対運動で市は計画の約9割を撒回しました。

反対署名 6450筆を提出

 共産党は9月に情報公開でこの「増税と福祉サービスカット」の計画を掴み、全戸ビラで市民に広くお知らせするとともに、障がい者や保育団体などに、情報を提供。
 新座市社会保障推進協議会と反対署名6450筆を市に提出し、「新座の優れた福祉制度を守れ」と要求しました。学童保育の会も署名2000筆を提出。保育料値上げ反対の声をあげました。

 市民からは「全然知らなかった」「がん検診は無料だから気軽に受けられる」「おむつ代の1万円助成は助かっている。減らさないで欲しい」「精神障がい者の通院助成を無くされたら病院に行けない」など強い怒りと要望が寄せられました。
 暮らしと健康を支える大切な福祉制度を守り発展させましょう。
↓ 画像をクリックすると拡大表示します ↓
〈現状維持となった40事業 一部掲載〉
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清水建設をなぜこんなに優遇?
財政がきびしいと言いながら 合計12億円強
疑惑ふかまる 大和田2・3丁目土地区画整理事業
 大和田2・3丁目は約50ヘクタールでほとんどが畑で市街化調整区域、居住者は85人しかいません。この地域に総事業費120億円以上かける土地区画整理事業が9月から正式に始まりました。
 「税収の伸びるまち」を目指す前市長の肝入りで、大型物流センター(約10万平米・清水建設)と大型商業施設(約4万平米・カインズグループ)の建設がすでに決まっています。

3億円安い戸田建設を選ばず

 16年10月17日臨時議会が開かれ、「道路築造や上下水道工事、雨水流出抑制工事などを37億6920万円で*清水建設に一括発注したい」と市が提案。
 ところが総合評価で僅差で二位となった戸田建設が3億1320万円も安い提案をしていることが分かり、議会は紛糾しました。共産党市議団は反対しましたが、自民、公明などの賛成で清水建設に決定しました。
 清水建設はやがて10万平米の土地に下水を接続するので、7千万円も分担金が安くなる勘定になります。

清水建設株式会社埼玉営業所:さいたま市浦和区高砂1-1-1

二位とはまた僅差 企業誘致支援者も清水

 「なぜ清水に決めたのか」疑問を感じた共産党市議団は、3年前、企業誘致支援者の選定を7社で争った審査会の資料を情報公開で請求したところ、重要な部分の多くがスミ塗りで真っ黒。
 この審査会でも清水建設が一位で企業誘致支援者に決定しましたが、二位の(株)プロロジス・(株)フジタとはやはり僅差。しかし土地の評価額は清水建設が坪35万円、プロロジスは坪40万円と、二位の業者の方が高かったのです。

土地の代金 8億7千万円 市は損失

 疑惑が深まる中、笠原市議が12月議会で取り上げ、「坪5万円も違うと、保留地処分金として8億7千万円以上も市や地権者の収入が増えるのに、なぜ安い清水建設を選んだのか」と追求。市は「あくまで総合評価の結果」との答弁に終始しました。

下水道分担金 7千万円 清水に安く

 さらに12月市議会で不可解なことが起きました。大和田2・3丁目の下水道分担金を一平米当たり500円とする条例が提案されたのです。
 共産党市議団は「あたごなど多くの市街化調整区域は1200円なのに、なぜこの地に進出する清水建設等の企業に特別安くするのか」と1200円とする修正案を提案しましたが、自民、公明、維新などの反対で500円となりました。
大和田2・3丁目土地区画整理事業
12億円とは・・

1事業費で3億1320万円高く払う。2保留地処分金8億7千万円市の収入が減る3下水道分担金7千万円安い。計12億5320万円。
「500円でよい」公明党がこだわる

下水道分担金が特別安いことは保守会派も疑問で「継続審査として12月議会では議決しない」提案がありましたが、公明党だけが「市の提案は理解できる」と主張。 12月議会での決定にこだわり、清水建設などを優遇した500円を議決。
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公園を無くさないで
陳情を全会一致で採択 野火止上五町内会提出
 12月議会に「公園等設置に関する陳情書」が野火止上五町内会から提出され12月5日の建設経済常任委員会で審議されました。
町内会の防災訓練、もちつき会場にも利用されていた野火止上五児童遊園廃止に住民が怒る
町内会の防災訓練、もちつき会場にも利用されていた野火止上五児童遊園廃止に住民が怒る。

 この児童遊園は児童や幼児の遊び場所だけでなく野火止上五町内会の皆さんの防災訓練実施場所であり、300名の住民が参加するもちつき大会の会場でもありました。
 地権者の相続発生のため市に「買ってほしい」と申し入れましたが、市は「財政が大変」と断ったため返還、児童遊園は11月30日で閉園されたのです。

 陳情書は、1新たな公園を早急に設置してほしい。2公園内に防災倉庫を設置してほしい。3公園に隣接して集会所を設置してほしい旨です。

 笠原進市議は、「現地を午前中に視察したが、集会所のすぐ隣にある公園で廃止すべきではなかった。補正予算では、総合運動公園や畑中地域の公園などは相続発生の理由で市が購入するのに、野火止五丁目の児童公園はお金が無いから購入しないというのは道理がない」

「財政調整基金が11億円以上ある。当面使うあてもない地下鉄12号線の基金が9億円以上ある。大和田2・3丁目土地区画整理事業など大型開発にはどんどん大金を投入し、住民が利用し、大切な役割を果たしている児童遊園を廃止する。このような選択は間違っている」と話し陳情を採択すべきと主張しました。
 陳情は全会一致で採択されました。

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12月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
12月議会 本会議の録画がご覧になれます。
新座市議会インターネット中継(外部リンク)
小野だいすけ市議
文教環境常任委員長小野だいすけ市議
野火止5丁目児童遊園を廃園するな
Q.野火止5丁目児童遊園は子どもたちだけでなく地元町内会の防災訓練やもちつき大会などで広く利用されている。財政難を理由に市が買取りせす廃園になったことに住民から怒りの声があがっている。
A.地元町内会の地域内に公園を設置できるよう検討していきたい。
その他の質問
1老朽化が進み雨漏りもする第二老人福祉センター「元気の里」の改修、建て替えを。2ストレスチェックを全教職員に。行事の精選で多忙化改善を。3新座小のトイレ改善を。4カーブミラー予算の増額を。
石島よう子市議
副議長・厚生常任委員石島よう子市議
入院中の方も対象 高齢者のおむつ支給
Q.高齢者のおむつ支給は家族と同居の方、寝たきりではないが必要な方、入院中で病院のオムツを使用している方も対象ですが、市の制度案内の記述は「寝たきり状態」「ひとり暮らし」と書かれています。正確な記述で市民が広く利用できるよう改善を。また117人が支給されなくなる支給要件の見直しはすべきではありません。
A.記述はわかりにくいので改善する。支給要件の見直しについては再度内部で検討する。
その他の質問
1市営墓苑に共同墓地の建設を。2ゴミ出しが困難な高齢者に戸別収集の実施を。
工藤かおる市議
文教環境常任委員工藤かおる市議
医療費の減免制度 もっと市民に周知を
Q.医療費の減免制度があるが、5年間市民の申請はゼロ。ポスターなどで周知すべきです。生活保護基準の1・2倍以内は半減、1・1倍以内は全額免除だ。生活保護は取らないが医療費だけは補助を望む市民は多いはずです。
A.医療費の軽減制度は重要なので独自のチラシを作成して国保課、生活福祉課の窓口に置く。ホームページから申請書をダウンロードできるようにし、「よくある質問」に掲載する。
その他の質問
1学校改修費、図書費の増額で教育環境の改善を。2グループホームの入居助成制度創設を。
笠原すすむ市議
建設経済常任委員笠原すすむ市議
放課後児童保育室の増設を急げ
Q.放課後児童保育室の増設が必要です。平成31年度末までに1クうス40人、1人当たり1・65平米以上の基準を達成しなければなりません。教育委員会と協議するなどして準備を急ぐべきです。
A.現在の施設を活用すれば36クラスと計算できます。残り3年間で16クラスを増設し合計52クラスを設置する計画です。財政も大変ですが市教委などとも連携し準備します。
その他の質問
1情報公開は速やかに、スミ塗りをやめ「知る権利」を保障せよ。2大和田2・3丁目土地区画整理事業でなぜ清水建設を優遇したのか。
あしの修市議
総務常任副委員長あしの修市議
石避難場所看板を分かりやすく改善を
Q.新座小は水害の場合避難場所ではないが、今の指定緊急避難場所の看板は、震災か水害か災害種別が全くわからない。さいたま市は災害種別で水害の場合は学校の3階に避難という看板になっている。改善が必要ではないか。
A.避難場所の看板は現在43避難場所の内33ケ所に設置している。ご指摘通り「種別」がわかる看板に改善する。
その他の質問
1住宅リフォーム助成の改善について。入札時提出する工事費内訳書の改善を。2市民総合体育館の分煙対策を。3新座市版サバイバルカード作成を。
辻みき市議
厚生常任委員辻みき市議
バス折り返し場は別な場所に 住民説明会開催を
Q.野火止高架水槽跡地は危険な交差点であり、西武バス折り返し場建設は見直しし、代替地を探すべき。住民説明会を開催し周辺住民の声を聞くべきです。
A.現在の折り返し場より交通量も少なく安全。バスの出入庫数は現在260回だが建設予定地では30回に激減する。電柱を移設し歩道を広げ安全対策をしっかり行う。代替地は考えていない。住民説明会は18日に行う。
その他の質問
高次脳機能障がい者への支援の充実、第5次障がい福祉計画、第5期障がい基本計画の中に家族支援を位置づけよ。
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第2老人福祉センター
「元気の里」の建替え、改修を
小野だいすけ議員
小野だいすけ議員

 12月13日、小野だいすけ市議は「老朽化、狭隘化している第2老人福祉センター『元気の里』を増築または建替えせよ」と一般質問しました。

 元気の里の2階の多目的室は、映画上映、英会話教室に利用。図書室は、景色がよく昼食をとる空間として利用されています。しかし、2階に行くにはエレベーターがありません。
 小野市議は、「高齢者が利用する施設であるのにバリアフリー化されていない。エレベーターの設置を」と改善を求めました。

 また、風呂のタイルははがれ、風呂場の更衣室は狭くて着替えていると隣の人と体が接触してしまうと苦情が出ています。元気の里で最も広い大ホールは110名収容ですが、敬老の集いには300人を超える利用者が来場し入り切れない状況です。

雪の日に雨漏り。第2老人福祉センター「元気の里」
雪の日に雨漏り。第2老人福祉センター「元気の里」

 小野市議は「こうした狭隘化については建て替えが最も望ましいが、庭を使って増築するなど改善を」と求めました。

 市長は、「センターからの帰りのバスが乗り切れないなどご負担していただいている。施設の老朽化、狭隘化も進んでいる」と事実を認め、「平成29年度建て替えを検討していきたい。緊急性のあるものは修繕をしていきたい」と答弁しました。

 2016年度の当初予算では床の張替え167万円だけでそれ以外の改善はなされませんでした。
 小野市議は11月25日の雪の日に雨漏りしている写真をプロジェクターで映し出して、「これが今の元気の里の現状です」と追及。(写真)早急な改善を求めました。

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おむつの支給 入院中の方も対象です
制度の紹介は正確な記述に
石島よう子議員
石島よう子議員

 石島陽子議員は一般質問で、高齢者の日常生活用具給付の一つである、おむつ券給付事業について、『高齢者をささえるやさしい手』の制度案内の記述を改善することを求めました。

 石島議員は、ご主人が入院中の方からおむつ代の補助について相談を受け、あらためて『高齢者をささえる手』を読みましたと切り出し、「『寝たきり状態等にある高齢者やひとり暮らし高齢者に対して支給します。対象者はおおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者等で、日常生活用具が必要な方。ただし介護保険法の介護老人福祉施設に入所している方は対象外です』と書かれています」
「この記述では、家族と同居の方や寝たきりではないが認知症等でおむつが必要な方、入院中で病院が提供するおむつを使用している方などが、自分は対象外と思ってしまうのではないか。家族と同居や入院中の方にも支給しているので、正確な記述にして、広く市民が利用できるように改善を」と求めました。
 市長は「わかりにくいので実際の運用に沿って改善する」と答弁しました。

おむつ支給は今までどおりに
家族と同居の方、認知症の方、病院の提供するおむつも支給対象よ

 石島議員はサービス水準引下げで「おむつ支給は見直すな」と主張。
 新座社保協は6000筆以上の反対署名を集めるなかで、何人もの市民からおむつの支給は助かりましたという声を聞いた。現在支給されている方への影響は大きい。1万円から8千円への減額はしない案が示されたが、介護認定者に限定するなど他の見直しも必要ない」と主張しました。
 市長は「所得判定基準と介護認定要件について見直し942人中、117人の方がおむつの支給を受けられなくなる。所得判定基準による方が55人、介護認定要件による方が62人です。いろいろ意見をいただいているので、再度内部で検討したい」と答弁しました。

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市民に周知せよ 医療費の減免制度
生活保護基準の1・1倍以内は全額免除
工藤かおる議員
工藤かおる議員

 工藤かおる議員は「医療費の窓口負担の軽減制度」を市民にもっと周知せよと一般質問しました。

 新座市は2013年10月に、災害や失業などで生活が困窮し、生活保護基準の1・2倍以下は医療費を半額免除、1・1倍以内の方は全額免除する「一部負担金減免取り扱い要綱」を作りましたが、現在まで市民の利用は全くありません。

 工藤議員は「3年間、申請がないのは市が制度を知らせていないからだ。生活保護は取らないが、医療費だけでも援助して欲しいという市民は多いはずだ。この減免制度を生活福祉課や国保課の窓口にポスターで知らせよ。また申請書がダウンロードできるように」と提案。

医療費の減免制度を知らせるポスター。苫小牧市が独自に作成し、病院、薬局に掲示している。
医療費の減免制度を知らせるポスター。苫小牧市が独自に作成し、病院、薬局に掲示している。

 市長や福祉部長は「医療費軽減の制度の周知は必要なので、新たにチラシを作成して国保課や生活福祉課の窓口に置きたい。申請書はダウンロードできるようにする。医療機関の相談を充実していく」と答弁しました。

 工藤議員は「一部負担金減免は国保税の滞納があっても利用できる制度だ。その事も記載してほしい。減免額の3分の2を県が補てんするように制度も改善された。チラシより、ポスターの方が効果があるのでは」と苫小牧市の手作りポスターを議場に映写しました。
 苫小牧市は市独自のポスターを市役所や病院、薬局などに貼ったところ、平成25年度は相談が88件あり、申請のあった減免14件を全て減免し、約610万円を減免しています。
 市は「まずチラシを作成する」と答えました。

新座市一部負担金減免取り扱い要綱の概要

●災害や廃業などで収入が激減する場合、世帯全員の収入が生活保護基準の1.2倍以内なら医療費を半額、1.1倍以内なら全額免除。●世帯全員の預金が生保基準の3か月以下などで判定。●減免期間は3カ月●医療費の支払い前に申請する
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大和田2、3丁目土地区画整理事業
笠原市議「坪5万も安い清水建設をなぜ選んだのか」
市側「高い方が良いとは限らない。あくまで総合的評価」
笠原すすむ議員
笠原すすむ議員

 大和田2、3丁目地区土地区画整理事業は3年前に中心となる企業を決める審査会が行われていますが、議会には詳細な報告はありませんでした。

 10月の臨時議会で、清水建設が3億1500万円も工事費が高かったのに選ばれたことに疑問を持った笠原進市議は、3年前の審査会で清水建設が選ばれた経過について情報公開で資料を取り寄せ調査しました。重要な部分の多くがスミで真っ黒になった資料を見ていっそう疑惑を感じ、12月議会で一般質問しました。

 「土地の価格を1位の清水建設は坪35万円、僅差で2位のプロロジスは坪40万円と提案したと聞いている。大切な提案価格をなぜスミを塗って秘密にするのか。保留地が5万8000平米なので坪5万円高いと8億7000万円以上も市や地権者が助かる。それなのになぜ、安い値段をつけた清水建設を選んだのか。公開資料を見ると価格を重視していないように思える。どのように審査したのか。」と笠原市議が質問。

 市長と副市長は、「土地の価格については100点満点の審査で8点の評価。高い方が評価が良いとは限らない。高いと事業の継続性に問題が起きることもある。清水建設を選んだのは、あくまで総合評価だ。」と答弁。

 笠原市議は、「土地の価格は重要なことだ。坪5万円違うと8億7千万円も市の持ち出しが減る。それがなぜ100点満点で8点しか評価しないのか。しかも、その8点の評価でも安い値段の清水建設が高い評点がついたのはなぜか」との質問に、副市長は「あくまで総合的な評価で清水建設に決まった」としか答弁できませんでした。

 企業誘致、周辺工事、下水負担金どれも清水建設を優遇し、疑惑がいっそう大きくなりました。

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避難所看板「種別」が全くわからない 改善を
あしの修議員
あしの修議員

 「新座市内の指定緊急避難場所は43力所。しかし、その内『洪水』は4ケ所、『がけ崩れ』は2ケ所で『使用不可』となっているが、現在の避難場所を示す看板は全くわからない。さいたま市は災害の種別が示されわかりやすい看板になっている。新座市も改善が必要ではないか」と12月市議会の一般質問であしの修市議が取り上げました。

 市長は、「避難所看板は市内43ケ所の内33ケ所に設置している。指摘の通り『種別』がわからない看板となっており、今後改善していきたい。また、未設置の10ケ所についても順次設置していきたい」と答弁がありました。

さいたま市の避難所看板
さいたま市の避難所看板

 あしの市議は、早急な改善を求めると共に「新座市の看板は白地に青字の看板だ、さいたま市は黄色地に黒字で非常に目立つ看板となっている。また、さいたま市は日本語、英語と共に中国語、韓国語も書かれ、ひらがなでの表示もされている。新座市もせっかく改善するのだから、色、文字も改善したらどうか」と質問。
 市民環境部長は、「現在改善を考えているのは、看板自体を変えるのではなく、シールを貼り改善していこうと考えている。看板の色、文字は今後の検討にしたい。改善は、『洪水』の使用不可となっている避難場所から順次変えていきたい。」と答弁がありました。

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バス祈り返し場建設問題
辻市議「5台分のスペースなぜ必要なのか」
市側「西武から同等の広さ確保要求された」
辻みき議員
辻みき議員

 辻みき市議は12月市議会一般質問で、野火止浄水場旧水道タンク跡地に建設予定の西武バス折り返し場について執行部に質しました。
 辻市議は「現地は小中学校、マンションや幼稚園、保育園があり、朝夕の通学時間帯だけでなく一日中交通量の多い危険な場所です。また住民にきちんとした説明もされないまま進められてきた。住民説明会の開催を行うべき。」と追及。

 市長は「住民説明会は12月18日に開催する」と答弁。

 辻市議は、「イオン前の折り返し場は現在6台分のスペースがある。志木駅南口駅前整備が終わったらロータリーに4台分の待機場所を確保するとしている。建設予定地は2台分で済むのではないか。なぜ5台分ものスペースが必要なのか。」と追及し、市民環境部長は「バスが転回するためのスペースだ。西武から今と同じぐらいの広さがほしいと言われたから」と答弁。
 「バスが転回する場所とバスを置く場所は同じなのか」との質問に対し「転回の場所、バスを置く所は別」と認めました。

ダイヤ未だ未確定なのに「新折り返し場30回に激減」と説明

 執行部の説明では、「バスの出入りは現在260回、新しい折り返し場は30回に激減する」と言っていますが、バスのダイヤがわかるのは当初秋口としていたのが年明けにずれ込み、未だ正確な事はわかりません。将来的に見ても建設予定地はバス折り返し場としてふさわしいとは思えません。住民説明会で住民の声に耳を傾け、市民の安全を守る市の責任で計画を見直し、本気で代替え地を探すべきです。

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