日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2016.12.25  No.1699
日本共産党新座市委員会
清水建設等進出企業に優遇 他住民の半額以下
下水道受益者負担金 平米500円に
 「あたご3丁目や石神1丁目など市街化調整区域に住む市民や企業の下水道負担金が1200円(一平方メートルあたり)なのに、これから工事する大和田2、3丁目は500円という安い金額になぜなるのか。おかしいではないか。」
 12月16日市議会最終日、本会議場に笠原進市議の大きな声が響きました。新座市は総工事費120億円以上の大和田2、3丁目土地区画整理事業を今年度からスタートさせました。市はこの大和田2、3丁目の下水道受益者負担金(下水を接続する時に支払うお金)を市内の市街化調整区域で一番安い500円にする条例を12月議会に提案したのです。

 「大和田2、3丁目に現在住む方は100名以下。ほとんどがこれから進出してくる企業です。物流センターを建設する清水建設は約10万平米の敷地ですから、市の提案だと5千万円ですが、あたごの人たち同様の金額だと1億2千万円です。なせ清水建設に7千万円も安くする必要がありますか。市は『財政が大変』と言っているのですから、進出してくる企業に特別安くしないで、市民が払っているのと同等に1200円にすべきです。」

共産党修正案提案 反対多数で否決

 笠原市議はこう語り、500円ではなく1200円とする修正案を提案しましたが、賛成者は共産党の6人と市民と語る会2人の8人のみで、他の議員は反対。結局、市の提案通り500円と決定されました。

 結論を出す前に、会派代表者会議が開かれ、笠原市議が「与党のみなさんは修正案に賛成しにくいかもしれないから、この12月議会で結論を出さずもっと時間をかけてどのぐらいの金額が適切か検討することはどうか」と提案しました。政和会、市民と語る会など4会派が継続審議に賛成しましたが、公明党だけが「市の提案は理解できる。12月議会で結論を」と主張し、結局清水建設など進出企業は500円という安い金額に決まりました。
在日米軍経費 7642億円
過去最高を更新
 2016年度に日本政府が計上した在日米軍関係経費の総額が7642億円に達した事が判明しました。過去最高だった昨年度を364億円上回り、大きく更新しました。米国の同盟国で、米軍のためこれだけの支出をしている国は存在しません。もはや「売国」とも言える安倍政権の対米従属です。

 最大の要因は、在日米軍再編経費のうち、沖縄県名護市辺野古の新基地建設経費の急増です。16年度は595億円を計上し、昨年度を324億円も上回りました。政府は、新基地建設費について「少なくとも3500億円以上」と見積もっています。

 新基地建設をめぐり、政府と沖縄県の訴訟で和解が成立し工事が一時中止された今年3月までの業者との契約は149件、966億1600万円。一刻も早く新基地を断念しなければ米軍関係経費はふくらむ一方です。

(しんぶん赤旗12月19日付より)
避難所看板「種別」が全くわからない 改善を
あしの修議員
あしの修議員

 「新座市内の指定緊急避難場所は43力所。しかし、その内『洪水』は4ケ所、『がけ崩れ』は2ケ所で『使用不可』となっているが、現在の避難場所を示す看板は全くわからない。さいたま市は災害の種別が示されわかりやすい看板になっている。新座市も改善が必要ではないか」と12月市議会の一般質問であしの修市議が取り上げました。

 市長は、「避難所看板は市内43ケ所の内33ケ所に設置している。指摘の通り『種別』がわからない看板となっており、今後改善していきたい。また、未設置の10ケ所についても順次設置していきたい」と答弁がありました。

さいたま市の避難所看板
さいたま市の避難所看板

 あしの市議は、早急な改善を求めると共に「新座市の看板は白地に青字の看板だ、さいたま市は黄色地に黒字で非常に目立つ看板となっている。また、さいたま市は日本語、英語と共に中国語、韓国語も書かれ、ひらがなでの表示もされている。新座市もせっかく改善するのだから、色、文字も改善したらどうか」と質問。
 市民環境部長は、「現在改善を考えているのは、看板自体を変えるのではなく、シールを貼り改善していこうと考えている。看板の色、文字は今後の検討にしたい。改善は、『洪水』の使用不可となっている避難場所から順次変えていきたい。」と答弁がありました。

バス祈り返し場建設問題
辻市議「5台分のスペースなぜ必要なのか」
市側「西武から同等の広さ確保要求された」
辻みき議員
辻みき議員

 辻みき市議は12月市議会一般質問で、野火止浄水場旧水道タンク跡地に建設予定の西武バス折り返し場について執行部に質しました。
 辻市議は「現地は小中学校、マンションや幼稚園、保育園があり、朝夕の通学時間帯だけでなく一日中交通量の多い危険な場所です。また住民にきちんとした説明もされないまま進められてきた。住民説明会の開催を行うべき。」と追及。

 市長は「住民説明会は12月18日に開催する」と答弁。

 辻市議は、「イオン前の折り返し場は現在6台分のスペースがある。志木駅南口駅前整備が終わったらロータリーに4台分の待機場所を確保するとしている。建設予定地は2台分で済むのではないか。なぜ5台分ものスペースが必要なのか。」と追及し、市民環境部長は「バスが転回するためのスペースだ。西武から今と同じぐらいの広さがほしいと言われたから」と答弁。
 「バスが転回する場所とバスを置く場所は同じなのか」との質問に対し「転回の場所、バスを置く所は別」と認めました。

ダイヤ未だ未確定なのに「新折り返し場30回に激減」と説明

 執行部の説明では、「バスの出入りは現在260回、新しい折り返し場は30回に激減する」と言っていますが、バスのダイヤがわかるのは当初秋口としていたのが年明けにずれ込み、未だ正確な事はわかりません。将来的に見ても建設予定地はバス折り返し場としてふさわしいとは思えません。住民説明会で住民の声に耳を傾け、市民の安全を守る市の責任で計画を見直し、本気で代替え地を探すべきです。

大和田2、3丁目土地区画整理事業
笠原市議「坪5万も安い清水建設をなぜ選んだのか」
市側「高い方が良いとは限らない。あくまで総合的評価」
笠原すすむ議員
笠原すすむ議員

 大和田2、3丁目地区土地区画整理事業は3年前に中心となる企業を決める審査会が行われていますが、議会には詳細な報告はありませんでした。

 10月の臨時議会で、清水建設が3億1500万円も工事費が高かったのに選ばれたことに疑問を持った笠原進市議は、3年前の審査会で清水建設が選ばれた経過について情報公開で資料を取り寄せ調査しました。重要な部分の多くがスミで真っ黒になった資料を見ていっそう疑惑を感じ、12月議会で一般質問しました。

 「土地の価格を1位の清水建設は坪35万円、僅差で2位のプロロジスは坪40万円と提案したと聞いている。大切な提案価格をなぜスミを塗って秘密にするのか。保留地が5万8000平米なので坪5万円高いと8億7000万円以上も市や地権者が助かる。それなのになぜ、安い値段をつけた清水建設を選んだのか。公開資料を見ると価格を重視していないように思える。どのように審査したのか。」と笠原市議が質問。

 市長と副市長は、「土地の価格については100点満点の審査で8点の評価。高い方が評価が良いとは限らない。高いと事業の継続性に問題が起きることもある。清水建設を選んだのは、あくまで総合評価だ。」と答弁。

 笠原市議は、「土地の価格は重要なことだ。坪5万円違うと8億7千万円も市の持ち出しが減る。それがなぜ100点満点で8点しか評価しないのか。しかも、その8点の評価でも安い値段の清水建設が高い評点がついたのはなぜか」との質問に、副市長は「あくまで総合的な評価で清水建設に決まった」としか答弁できませんでした。

 企業誘致、周辺工事、下水負担金どれも清水建設を優遇し、疑惑がいっそう大きくなりました。

26回目の脱原発にいざウォーキング
沿道からも声援送られる
「福島返せ!」「原発いらない」元気よくコール
26回目の脱原発にいざウォーキング
  12月18日(日)三軒屋公園で第26回「脱原発にいざウォーキング」が行われ、65人が参加し日本共産党市議団も参加しました。
 今回はジョニーHさんに代わって、畑中在住の方が、ギターで「原発いらない」を披露、参加者と一緒に歌いました。

 リレートークでは、「福島からの被災者へのいじめのことは到底許せない。大人を見て真似をしているんだと思う。私たち大人が責任を持った態度で原発に対しても臨まなければならない」と語るなど次々とマイクが回りました。

 日本共産党の笠原市議は、「新座市議会でも福島原発の事故費用を国民負担ではなく、東電と政府が責任を負うように求める意見書が提出されたが、自民・公明の反対で否決された。諸悪の根源である安倍政権を変えるために野党と市民の共闘を大きく拡げましょう。」と訴えました。

 ウォーキングでは、志木駅南口ロータリーや島忠前を通りシュプレヒコールを挙げました。
 「原発いらない」「核の廃棄は10万年」「地震の国に原発いらない」「地震が無くても原発いらない」「福島返せ」「故郷返せ」とシュプレヒコールを挙げて元気よく歩きました。

 沿道からは、手を振る人、マンションから見ている人、車からクラクションを鳴らして応援してくれる人などの反応がありました。

(小野市議・記)
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