日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2016.5.22  No.1666
日本共産党新座市委員会
土地区画整理事業(7ヶ所)で人口増?
子育て支援強化で人口増を
新座市人口ビジョン 新座市地方創生総合戦略
 安倍政権は「人口減少及び少子高齢化を克服し、将来にわたって活力ある日本社会の維持をめざす」として、2060年までの人口のビジョンと平成31年度までの5年間の総合戦略を策定するよう各自治体に指示しています。

 新座市は3月に「新座市人口ビジョン」と「新座市地方創生総合戦略」を策定。その概略と問題点をお知らせします。

 新座市の人口は現在微増ですが、出生率の低下などにより、将来的には減少が見込まれ、2060年10月には13万6826人と推定。人口増加を図るために、1市街化調整区域に土地区画整理事業を7カ所実施し、人口増加(社会増)を図る。2合計特殊出生率を向上させ人口増加(自然増)を図るという2点に取り組み、その結果、2060年には18万3864人に増加させる戦略です。

 1の土地区画整理事業は、現在進行中の新座駅北口(百億円)、計画中の大和田二・三丁目(百億円)などに加え、地下鉄延伸のための馬場地域なども計画していますが、全体の事業費は記載がありません。大型の土木開発事業に巨額の税金をつぎ込んで本当に人口が増えるのでしょうか。

 2は、現在1・29の合計特殊出生率を毎年0・17ずつ上昇させ、2033年に1・60を達成するために、待機児童ゼロをめざした保育園の整備など、子育て支援を充実する計画となっています。
 しかし、今年度予算には土地区画整理事業予算は大幅に増加していますが、子育て支援の予算はまったく増えていません。
 出生率を上げるためには保育園の新増設、学校給食費への補助など、子育て支援を強化してこそ「選ばれる街」になるのではないでしょうか。
『新座市地方創生総合戦略』に盛り込まれた土地区画整理事業
1新座駅南口第2(約37・4ヘクタール)2新座駅北口(約31・6ヘクタール)3大和田二・三丁目(約49・5ヘクタール)に加えて4新座中央駅周辺(馬場地区約190ヘクタール)5新座中央駅周辺地区第2(馬場・堀ノ内約180ヘクタール)6菅沢・あたご・野火止三・四地区(約163ヘクタール)7大和田四丁目地区(約23ヘクタール)
「頼れる人」伊藤岳さん 若者が共感
北朝霞駅で伊藤岳さん
北朝霞駅で伊藤岳さん

「大学時代から毎日アルバイト。就職してからも手取り14万円の中から2万円の奨学金の返済。お金や将来のことは考えないようにしてきました」

 共産党と民青同盟が開いた「学費・奨学金問題シンポジュウム」で若者が訴えました。
 発言を受けて伊藤岳さんは、「社会に出ると同時に何百万円もの借金を負わされる。学生の深刻な事態を打開するために、学費半減と給付制奨学金の創設に全力をあげます」
 力強くまたユーモアにあふれる岳さんは「頼れる人」と勝手連「G9サポ」が結成され勝利には前回の1・8倍の60万票以上の獲得が必要と、空前の規模で宣伝・組織戦に挑戦しています。

学校給食費 第3子の無償化すぐに実施を
工藤かおる議員
工藤かおる議員

 工藤かおる市議は3月議会のなかで、「学校給食費の無償化をめざし、当面第3子無償化を」と提案しました。

 少子化の克服のため、経済財政諮問会議の民間委員が、「学校給食費無料化」を提案する事態となっています。
 工藤市議は「市の調査でも、20代の女性が出産をためらう理由のトップは、『子育てや教育にお金がかかり過ぎる』と回答している。(人口ビジョン)市長は施政方針の中で『第3子の無料化の早急実施のために検討を指示』と答弁した。早期に実施を」と質問しました。

 教育長は「学校給食費の助成は就学援助でおこなっている。県内では9市町が補助しているが、新座市の1万2千人の児童生徒に千円補助すると1億円を超える。第3子以降への補助でも1500万円。地方創生戦略で正式決定されれば補助は可能となる」と答弁しました。
 工藤市議は、「教育長が自ら決めた新座市地方総合戦略や基本構想にも第3子無料化の検討は明記されている。江戸川区は3分の1を補助し、出生率は都の平均を上回っている。ぜひ実施を」と重ねて要求しました。

<学校給食 第3子無料化>
滑川町、横瀬町、秩父市、小鹿野町、皆野町、幸手市、長瀞町、美里町、神川町の9市町が実施
投票すれば未来は変わる
若者とシールズが「選挙に行こう」デモ
若者とシールズが「選挙に行こう」デモ
 5月15日(日)若者憲法集会が行われ参加しました。新宿からSEALDsと青年が「選挙へ行こう」のデモ行動。参加者は4000人。「選挙に行こうよ」「政治を変えよう」「戦争法は絶対廃止」「野党は共闘」「野党はがんばれ」「民主主義ってなんだ」「これだ」とラップのリズムに合わせてシュプレッヒコールしました。

 デモに先立つ全体会では、弁護士の矢崎暁子氏、NPO法人もやいの稲葉剛氏の二人ゲストと、司会の高校生とのトークを興味深く聞きました。

 現政権の危険な策動について矢崎氏は、「憲法に保障されている個を、自民党の改憲草案ではないがしろにされようとしている。主権者である国民が憲法を守らない政治家を取り換えなければいけない」と話します。SEALDsなど現政権に対して声は上がっているけれど、なかなか周りの人に話すのには障壁があるという高校生の悩みに稲葉氏は、「(権力者)抗う事を拡げるには、時間はかかるけどデモや近くの人に地道に発信していくしかない。すぐ変わるときもあれば、何十年もたって結果が出ることもある」と応えていました。

(記・小野大輔市議)
3月議会の一般質問の検討結果
<小野議員>
●新座二丁目ふれあい公園に時計を設置してほしい。
→4月20日に隣接する新座ふれあいの家の外壁に旧第七保育園の時計の移設工事を行ないました。
●公園前の駐輪場を歩道に対して平行に止める駐輪場に改善を。
→4月13日に改善しました。
<笠原議員>
●就学援助の申請書は学校のみではなく、市教育委員会でも受付できるよう改善を。
→案内文書やホームページに市教委でも受け付ける旨を記載します。
<石島議員>
●幼稚園の就園費補助、入園費補助の増額を。
→私立幼稚園の入園費補助金の所得に応じた補助額の設定を検討していく。
●道場地域で早朝ラジオ体操をやっている市民グループに集会所の利用と電池代補助を。
→5月11日に道場一丁目集会所に外付けコンセントを設置しました。
<芦野議員>
●市民憩いの森の樹木総点検を。
→堀ノ内二丁目の憩いの森の倒木は剪定を実施しました。他の憩いの森はボランティアの皆様等に協力を頂き樹木の点検をおこないます。
●下請建設従事者の「労務調査」ではなく「賃金調査」を行なう必要がある。
→3月28日付で新座市契約に係る労働環境の把握に関する要綱改正をおこない、「労働賃金調査票」に改めました。
<辻議員>
●ボール遊びやバットの使用、水遊びのできる公園の増設を。
→市内の公園の改修が可能かは近隣住民に調査。また土地区画整理事業の中で設置を検討していきます。
市民の声で未来を変えよう!
「戦争法廃止!にいざ市民集会」 にご参加ください
 7月の参院選挙は戦争か平和か!日本の針路が問われる一大政治決戦です。主権者の声を聞け!終わったなら始めるぞ! シールズ(自由と民主主義のための学生緊急行動)を結成し安倍政権を追い詰めている市民運動のリーダー、奥田愛基さんを迎え、これからの運動を語りあいましょう。

とき :6月2日(木) 午後7時〜
ところ:新座市民会館 会議室


シールズ 奥田愛基さんがゲストスピーチ
「戦争法廃止!にいざ市民集会」シールズ 奥田愛基さんがゲストスピーチ
<主催:戦争させない!オールにいざ実行委員会>
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