日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2015.6.21  No.1621
日本共産党新座市委員会
「憲法改正が筋では」
市長が答弁 9条の解釈変更では無理
集団的自衛権の行使は憲法9条違反
 工藤かおる議員は6月議会の一般質問で「集団的自衛権は憲法9条の精神を逸脱している」と市長の見解を問いました。
 工藤議員は「4日の憲法審査会で3人の著名な憲法学者がそろって『違憲』と断じ、12日には山崎拓氏や亀井静香氏など、各党の元党首や幹事長など重鎮が『国策を大きく誤る』と戦争法案に反対を表明した」「市長が率直に発言する時だ」と述べました。

 市長は、「第85回全国市長会議(6月10日)で宝塚市長から『国に慎重審議を求め、地方の意見も聞くように』と緊急動議がだされるような事態だ。安倍首相や高市総務相も出席していた」と述べ、さらに、「集団的自衛権行使容認を憲法9条の解釈の変更でおこなうのは無理があり、本来ならば憲法改正でおこなうのが筋だろう」と述べました。

 工藤議員は、「先日オスプレイの横田配備について、新座市を含む県基地対策協議会が防衛省北関東防衛局に墜落事故原因の説明を申し入れたが、市民の生命、財産を守る首長がこのように積極的に要望するのは心強い。戦争法案でも発言を」と主張。
 市長は「防衛や安保などは国政の場で論じていただくのが前提」だが、「(防衛省など)外部の機関に申し入れした事などは、今後広報していきたい」との答弁に留まりました。
「戦争するな」3500人のコール響く
若者たちが渋谷デモ
若者たち3500人が渋谷でパレード=6月14日
若者たち3500人が渋谷でパレード=6月14日
 女子高校生がマイクを握り「平和憲法や大切な人、自分たちの未来を守るために声をあげます」とスピーチ。「これだけの人が怒っていると安倍首相に見せつけたい」と男子高校生。「戦争法案はなんかマズイなと感じていました。若い人の意思表示って大事だしかっこいい」と沿道から飛び入り参加する20代の女性。
 6.14若者憲法集会と渋谷デモは熱気にあふれました。
戦争法案を廃案に
署名にご協力ください!
 安倍政権は国会会期の大幅延長、橋本大阪市長との連携など手段を選ばず戦争法案を成立させようとしています。連日の宣伝、国会行動、山のような反対署名で世紀の悪法を廃案にしましょう!

読者の方は集金の時にお渡しください!

志木駅ロングラン署名にご参加ください
●6月20日(土)志木駅南口 1時半〜6時まで
「慰安婦に強制はない」
金子教育長が重大発言
 6月14日、笠原進議員は一般質問で、「市の教育委員会が『中学生のための慰安婦展』にふるさと新座館ロビーの使用を認めなかったのは誤りだ」と撤回を求めました。

 教育長は「教育委員会の対応は間違っていなかった」と猛然と反論。答弁の中で、吉田証言が虚偽で朝日新聞が謝罪したことをもって、慰安婦の強制はなく慰安婦そのものがいなかったかのように語り、「売春」という言葉を3度も使いました。
 笠原議員は「『河野談話』を読まなかったのか」「安倍首相も『河野談話』を継承すると言っている。教育長ともあろう人が政府見解と違うことを言うのか」と追求。教育長は売春という言葉は撤回し、議事録から削除されることになりましたが、政府見解とも違うことを堂々と議会で述べるのは大問題です。

(次号で詳しく報告します)
臨時保育士を派遣会社に委託
市採用の臨時職員より、月額12万8566円増
 一般会計補正予算(第3号)に保育士派遣委託料684万1千円が計上されました。
 市立保育園で臨時保育士が不足しているので保育士を2名、派遣会社から派遣してもらう予算です。障がい児の担当を予定しています。
 派遣の場合、一時間当たり2100円で1日7時間半の勤務で試算すると月35万7210円となります。市で臨時職員を採用した場合、勤務条件で比較すると22万8644円で、派遣の方が月12万8566円多くかかります。
 担当課長は、「臨時職員を募集しているのだが応募がない。派遣は割高と承知しているが、欠員を放置するわけにいかず、割高でも派遣の方を選んだ」「新座市の臨時保育士の賃金は近隣市と同程度で低いわけではない。処遇面で手厚くし過ぎると民間の保育士の確保にも影響を与える。総合的に鑑みて必要な対策を検討し実施したい」と述べました。

 共産党は、臨時や非常勤職員のさらなる処遇改善を要求しています。
中学生はどういう教科書で学ぶの?
教科書展示会にいきましょう
 今年は4年に一度の中学生用教科書の採択の年。保護者も教科書を見て意見を書ける機会が教科書展示会です。6月19日金曜日から二週間、志木市総合福祉センターで教科書が展示されます。子どもたちがどういう教科書で学ぶのか見に行き意見を書きましょう。朝霞市会場でも可。
教科書展示会にいきましょう
家計消費こそ経済発展の土台
新座革新懇談会が「結成10周年のつどい」
好評だった佐々木憲昭氏の講演「景気回復と政治の役割」
好評だった佐々木憲昭氏の講演「景気回復と政治の役割」
 新座革新懇が結成10周年を記念して14日、ふるさと新座館地下ホールで「講演と文化のつどい」を開き約130名が参加しました。
 各界の挨拶やメッセージ紹介、功労者表彰の後、前衆院議員の佐々木憲昭氏の講演と若い姉妹の津軽三味線の演奏会が行なわれました。

 経済問題の専門家である佐々木氏は「景気回復と政治の役割」と題して、安倍首相の政治手法やアベノミクスの実体を分かりやすく語りました。このなかで佐々木氏は株高にふれ、株価をつり上げているのは日銀の操作と金融緩和策でだぶついた資金だけでなく、年金基金や郵貯まで投入され、実体経済とかけ離れたミニバブルの状態にあることを明らかにしました。
素晴らしかった北村まお、みり姉妹の津軽三味線
素晴らしかった北村まお
、みり姉妹の津軽三味線

 また株価だけでなく円安で大企業は膨大な利益を上げ、手元資金と内部留保を増やし続ける一方、中小企業は原材料の高騰で苦境に追い込まれ、国民も物価高や実質賃金下落、社会保障の切り下げなどでますます生活が苦しくなり、格差と貧困が広がっていると指摘。家計消費こそ経済発展の土台であり、賃上げと中小企業の単価引き上げ、社会保障を充実するよう力を込めました。

 最後に、埼玉県在住で正統津軽三味線の研鑽を積む北村まお、みり姉妹による素晴らしい三味線演奏を楽しみました。

(記・あやべ)

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