日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.12.14  No.1596
日本共産党新座市委員会
石神小の大規模改修を先送りするな!
市長が教育や福祉サービス見直しを検討 来年度予算編成
 市長は「平成27年度の予算編成がきわめて厳しい状況にあるので説明したい」として、12月5日緊急に市議会全員協議会が聞かれました。

 財政課長は予算編成に際して38億円不足するため、次のような事業の見直しを内部で協議していると説明しました。

1施設の老朽化や道路維持補修、備品購入などは最小限の実施とする。
2太陽光発電整備補助など、市の各種補助サービスを見直す。国県の補助がない市単独サービスを見直す。
3石神小校舎大規模改修や新堀小給食室増築事業などを先送りする。新座駅北口土地区画整理事業についても見直しする。
4内部努力による削減を行う。無駄な経費削減、超過勤務の削減を徹底するというものでした。

 笠原進議員は、「大和田の二つの土地区画整理事業、地下鉄12号線延伸、庁舎建て替えなど大型事業を同時に進め多額の税金投入することは無理があるからスローダウンするよう共産党は毎年要望してきた。今の財政課長の説明では、大和田2、3丁目土地区画整理事業も地下鉄も庁舎建設も触れていないのはなぜか。石神小の大規模改修は市民が待ち望んでいたことで先送りすべきではない」と述べました。

 市長は、「地下鉄延伸事業の積立金は毎年3億円積立てきたが中止する。庁舎建設は基本設計の段階だが、先送りする必要があると思っている。石神小の改修見直しは決定ではない。皆さんに厳しい現状を理解していただきたい」と答弁しました。

 子ども医療費助成や高齢者の配食サービスなど、福祉サービスのほとんどは市の単独サービスです。福祉サービスを削減しながら、大型事業の大部分は先送リしないのなら大問題です。
「38億円不足」の説明
1各課から要求された歳出予算が前年度に比べて36億円の増額。市有地売却などの財産収入が9億円減などもあり、歳入は約4億円の減。事業の見直しなどをしたが、現状では38億円足りない。
2固定資産税の賦課誤りによる返還金が1億円見込まれる。保育関係で2億円、後期高齢者医療費が1億9千万円、がん健診などで8千万円など、社会保障費だけで8億円増加している。
3足りない分はこれまで財政調整基金から20億円取り崩してきたが、平成27年度は10億円しか取り崩せない。
「ブラックバイト」問題で厚労省を動かす
「テスト前でも休めない」と学生さんに聴き取り調査をする共産党=新座駅
「テスト前でも休めない」と学生さんに聴き取り調査をする共産党=新座駅

 文部科学省が、11月25日、全国の大学に対して「都道府県労働局が学生の相談を受けることを学生に周知するよう」通知を出したことがわかりました。

 今、世界一高い学費や、ブラックバイト等が社会問題となっています。

 共産党市委員会が新座駅で行った聴き取り調査では、「理系の学部は学費が高く奨学金を借りているが、返済が心配なので半分位借リてあとは夜中まで居酒屋でアルバイトをしている」「正社員が一人しかいないバイト先なので責任が重い。テスト前なのに休ませてもらえない」などの声が寄せられました。

 日本共産党はこうした全国の声を「違法無法な働かせ方を学生バイトに強いる、ブラックバイト問題」として国会で追及。今回の通知は、こうした運動と国会での追及が文科省を動かした結果です。
 新座市議会では小野大輔議員が9月議会で取り上げ、経済振興課が『それってブラックバイトかも』と、「学生に労働法の知識を身につけ関係機関への相談を呼びかける」チラシを作成して、県の労働法紹介のパンフレットとセットで市内の3大学に配布したことが報告されました。

ふるさと新座館に児童図書ラック
「新座駅近くに図書館分館を」と要求
子ども達に人気の児童図書が50冊置かれました
子ども達に人気の児童図書が50冊置かれました

 ふるさと新座館の一階ロビーに児童図書ラックが設置されました。
 共産党が行った「市民アンケート」の中に、「新座駅付近には子育て世帯が大変増えてきたのに図書館が近くにない」というご要望があり、工藤市議が9月議会で「ふるさと新座館内に図書館分館を」と質問。スペースの関係で難しいが、児童図書を置く図書コーナーならと答弁があったものです。
 児童図書の専門員が子どもたちに人気の50冊を選定。絵本を見る親子連れもいらっしゃり、喜ばれています。市民要望実現に引き続き頑張ります。

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