日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.10.5  No.1586
日本共産党新座市委員会
「国保税引き下げ」を議員提案
自民、公明、民主系市議らが14対11で否決
国民健康保険税引下げ条例改正案を提案する石島市議=9.26本会議
国民健康保険税引下げ条例改正案を提案する石島市議=9.26本会議
 新座市は今年度、国民健康保険税を一世帯平均1万0348円値上げしました。
 ところが9月議会の決算審議の結果、値上げの必要がなかったことがわかり、日本共産党は議会最終日に、「国保税引き下げ」の条例改正案を提案しました。

 提案者の石島市議は、共産党が行った「市民アンケート」で「暮らしが苦しくなった」と答えた市民が約7割。市政への要望で最も多かったのは「国保税と介護保険料の引き下げ」だと紹介。

 さらに、「市は25年度決算は単年度収支で8億2500万円も赤字になり、歳入不足になるとして国保税を値上げしたが、決算の結果、国保会計は国県支出金や医療費の見込み違いで、11億5000万円もお金が残った。国保税を値上げする必要がなかったことがはっきりした。引き下げるべきです」と提案しました。
 引き下げの内容は、医療費の所得割7・39%を6.6%に、均等割3000円を2000円に下げ、値上げ前に戻すというものです。

 過去にも8億円、11億円の黒字が出た年に、市長は国保税を引き下げましたが、採決の結果、賛成は共産党と育の会のみで、11対14の賛成少数で国保税引き下げ条例案は否決されました。
 自民党、公明党の議員は討論もせず黙って反対しました。
賛成
6億円もの狂いを市民は納得しない。芦野市議(共産)

 市は「国保財政がもたない」と値上げしたが、6億円もの大幅な見込違いがあり、市民は納得しないだろう。最低でも元の税率に戻し、税金に対する市民の信頼回復に努めるべきだ。
反対
引下げは時期尚早。島田久仁代市議・翠生会(民主系)

 5億円しか基金がないので国保会計の運営は大変だ。年度途中のシステム改修に1000万円かかるので、引き下げは時期早尚。
賛成
タイムリーな提案だ。高邑朋矢市議(育の会)

 タイムリーで市民要望に応えたナイスな提案だ。上げたり下げたりは良くないという議員もいるが、健康志向で医療費が削減できれば保険税を下げられることを市民に示すことができる。
賛成
市民は値下げを望んでいる。笠原市議(共産)

 私たちは「8億円も赤字になるはずがない」と3月議会で値上げに反対したが、指摘通りの結果になった。かかった医療費が少なかったら市民にお返しするのが当然。市民は値下げを求めている。
働く貧困層 8年連続1000万人超
 2013年に民間企業で働いた労働者のうち年収200万円以下のワーキングプア(働く貧困層)が1100万人を越えたことが国税庁の調査で分かりました。全体に占める比率は24・1%。つまり4人に一人は200万円以下です。また年収100万円以下の労働者は421万5千人です。
 年収200万円以下の層が1000万人を超えるのは8年連続。15年前と比べると1・4倍、また、年収400万円〜800万円以下のいわゆる「中間層」が減り、低賃金層が増えています。
 安倍内閣は「働き方改革」と称して「限定正社員」など非正規雇用をさらに拡大。これを実行すればワーキングプアが一層増えるのは必至です。
(9月30日付赤旗)
年収200万円以下の給与所得者数・比率
「消費税 10%増税中止を」
共産党市議団らが国への意見書を提案
 日本共産党市議団は、9月議会の最終日、「消費税10%増税反対」など国民の約7割が反対する焦眉の国政問題で、国への意見書を提案しましたが、自民党、公明党市議らが反対したため、意見書を国に送ることができませんでした。
 「消費税」の意見書で石島市議は、「8%増税で国民総生産は年率7・1%も落ち込み、円安で物価は上昇、働く人の実質賃金は13カ月連続マイナスだ。これ以上暮らしと経済を悪化させる増税は中止すべき」と提案しました。
「国への意見書」に対する各会派の態度
「川内原発の再稼働やめよ」
市長として発信を
小野大輔議員
小野だいすけ議員

 小野だいすけ議員は、「脱原発首長会議に参加し、九州電力川内原発再稼働するなを市長として発信を」と一般質問しました。

 小野議員は9月に福島県郡山へボランティアへ行った経験から「福島の復興は始まってもいない」と実体験を紹介。「現在でも13万人以上もの方が避難を余儀なくされ、仮設住宅で体調を壊し亡くなる方が後を絶たない。福島では震災で亡くなった人よりも、原発関連死が上回り、自殺者も増えている」と語りました。

 また、原発の経済性より国民が国土に根差して生きる人格権が優越するとした福井地裁の「大飯原発再稼働差し止め判決」を語り、「川内原発が再稼働されれば、東海第2原発、浜岡原発、柏崎刈羽原発がなし崩し的に再稼働される可能性がある。市民の命と安全を守る市長として脱原発首長会議に参加し、川内原発再稼働はするなを発信すべきだ」と提案しました。

 市長は「脱原発の取り組みは理解する。脱原発首長会議への参加は、情勢を見て考えたい。原発の再稼働はしない方がよいと考えるが、市長としての発信は控えたい。」と答弁しました。

「脱原発をめざす首長会議」

「脱原発をめざす首長会議」は、桜井福島南相馬市長、上原国分寺市元市長など、39都道府県99名(元34名)が参加している。8/8現在

市内循環バス「にいバス」の運行改善を
一時間に一便、市役所乗り換えを
 朝賀英義議員
朝賀ひでよし議員

 朝賀議員は9月議会の一般質問で、市内循環バス「にいバス」の運行についてさらなる改善を市に求めました。
 「にいバス」は昨年9月からコースを1コース増やして3コースとし、市役所を基点とするなど改善が図られました。

 朝賀議員は「以前と比べて利用状況はどうなったか」と質問。市は「一ヵ月の利用者数を以前と比較すると、6956人から1万0359人と増えている。一ヵ月の運賃収入の比較では、33万円が37万円となった。利用者は現在も増えてきている」と答弁しました。

改善が求められる「にいバス」
 改善が求められる「にいバス」

 朝賀議員は、「一年経過して市民からは、『市役所で北コースと東コースの乗り換えができるようにしてほしい』『新座駅に行くのに、歩く距離が長くなってしまった』『お彼岸に新座霊園に行くのにバスがなくて困る』などの声がある」と紹介。さらに「バスの台数を増やして、一時間に一便の確保、市役所で乗換ができるようにするなど、改善すべきでは」と市に質しました。

 市民環境部長は、「現在利用者が増えている状況なので、もう少し様子をみたい」と答えました。

年金で入れる高齢者住宅建設を
笠原進議員
笠原すすむ議員

 「妻の認知症を介護していますが、自分も80歳なので疲れていやになるのが再三。老人ホームに入るにしても私の年金では1/4にも達しません。どうしたらいいでしょうか」
 市民アンケートで共産党市議団に寄せられた高齢者の切実な声を笠原進議員は一般質問で取り上げました。

 新座市内の国民年金受給者は9669人で国民年金は最高額で一ヵ月6万4400円、平均5万円です。民間の老人ホームはとても高く、厚生年金受給者(平均月約10万円)でも入居できません。
 市が実施した介護保険ニーズ調査でも「国民年金で入れる老人ホームが欲しい」などの声が多数ありました。

サービス付き高齢者住宅建設は増えているが・・
サービス付き高齢者住宅建設は増えているが・・

 笠原議員は、「新座市には市営住宅はゼロ、高齢者住宅は8戸しかない。市長は『市民の持ち家率が高い』というが、全員が自分の家を持っているわけではない。国民年金で借家暮らしは大変だ。ヨーロッパでは公営住宅が多い。低所得者向けの市営住宅、高齢者住宅を建設すべきだ。」と提案しました。

 市長は「公営住宅よりも福祉サービスの充実を考えている。国民年金が低いのは認めるがそれは国政の問題だ。老後のことは若い時から考えておくことでもある。セーフティーネットとして生活保護もある、個別の相談には応じる。県営住宅、UR賃貸住宅なども紹介している。」と答弁しました。

”第3回さんま祭り”
旬の”秋刀魚の塩焼き”に長蛇の列
買物する石島よう子市議

 被災地支援のため、栄四丁目商店会が石巻から直送の秋刀魚5000匹を仕入れた第3回”さんま祭り”今年は新座総合高校の文化祭とも重なり、約8000人の市民が訪れて、脂の乗った秋刀魚の炭火焼を満喫、義援金も多く寄せられたとのことです。
(写真は買物する石島よう子市議)

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