笠原すすむ議員 |
今年二月に堀ノ内二丁目で88歳の母と65歳の息子の二人が死後二カ月以上たってから発見される事件が発生。笠原進議員は6月市議会で、孤立死を出さないまちづくりについて提案しました。
「いざという時、市民が市役所に相談しやすい体制に変えることが必要です。福祉総合相談窓口を設置してはどうですか」「また高齢者の見守りを強化すべきです。一人暮らしの高齢者の訪問や、緊急連絡システムの設置は住民税課税世帯は一万円かかるが、無料にして利用しやすくしてはどうか。せめて75歳以上は無料にしてもらいたい」と述べました。
市長は「相談体制もしっかりさせて、SOSを見逃さないようにしたい。各分野の担当窓口が連携を図っているが総合相談窓口の設置や、緊急連絡システムについても検討する」と答弁。
健康増進部長は、「65歳以上の一人暮らしの高齢者は3879人。介護保険サービスの利用有無などを確認し、高齢者相談センターの職員が訪問して分析調査を進めています」と答えました。
笠原議員は「立教大学コミュニティ福祉学部の芝田教授が『孤立化する社会の病理、そこから孤立死が見えてくる』の論文の中で、野火止一丁目での調査で自分自身が今孤立していると感じている人は、やや感じるも含めて28・5%に及んでいる。市内3大学の福祉専門の先生方の力を借りることも大切では」と提案。
健康増進部長は「高齢者相談センターや民生委員に協力していただいているが、大学との連携も検討していく」と答えました。
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