日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2012.6.17  No.1469
日本共産党新座市委員会
消費税に頼らない別の道があります
日本共産党経済懇談会に各市市長・議長も出席
 日本共産党西部東地区委員会は10日、大門みきし参院議員を迎えて朝霞市民会館で「経済懇談会」を開催し、近隣の6市1町から会場いっぱいの175名が参加しました。

 はじめに来賓の富岡朝霞市長が「日本経済が厳しく課題が山積し先行き不透明な状況で、消費税増税を行うのはどうかという気持ちを持っている。」と挨拶。須田新座市長からは「併せて示されるべき将来の日本のあり方、そこに至る道筋が十分議論されないまま、消費税増税ありきという考え方は国民の理解を得られない。そのような折、『消費税にたよらない共産党の提言』の懇談会が開催され意見交換されることは大変意義深い。私は県市長会会長、全国市長会副会長の立場から国民の意見を伝え国政の場における議論の活性化につなげてまいりたい。」とのメッセージ、あわせて松本和光市長からのメッセージが紹介されました。朝霞市議会議長と三芳町議会議長も参加しました。

社会保障を良くし、富の偏りを直せば経済はよくなる

 大門参院議員は「社会保障をよくしていくこと、富が偏っているのでそれを直して経済をまわしていく、大企業がため込んだお金の数%をまわして給与などを良くしていけば景気はよくなる。増税で財政再建に成功した国は一つもない。」と話しました。また、社会保障のあり方について「お金がないことを理由に年金を削減することは社会保障の思想が崩れていることを示している。『近代国家では社会保障は応能負担で』という原則でやってきたが崩されてきている。共産党は日本でもヨーロッパ並みの水準にしようというときは、みんなの応能負担で支えようという考えである。」と説明しました。
 さらに、消費税増税は賃金を抑え込む役割を果たす仕組みをもつことを説明し、「増税はさらに景気を悪くし日本経済にとって自殺行為。得をするのは大企業だけ。消費税増税と法人税減税を要求し、社会保障の企業負担分をなくしたいと考えている。財界言いなりがあまりにも見えてきている。国会の矛盾した状況をつくっているのは国民の世論。増税をそう簡単には決めさせない言論をつくりましょう。」と結びました。

 その後、2人がゲスト発言。朝霞市の本村製本会長は「80%近い中小企業は赤字経営。法案は絶対通してはならない。国会を2重3重に囲んでいく時ではないか。」と訴えました。新座市在住の特定社会保険労務士の宮岡氏は「大企業に勤めるホワイトカラーの労働相談が増えている。中小企業が人を切らないですむような体制をお願いしようと、社長を応援する会を1年やってきた。」等厳しい状況を話しました。フロアーからも4人が意見・質問しました。
市民税が去年の2倍に!
怒る子育て世代
 年少扶養控除廃止の影響で、子育て世代の市民税が増税となりました。市民税の納税通知書が送られた途端、「何でこんなに高いのか」と市民から問い合わせや怒りの電話が殺到しています。Kさんの例を紹介します。
 小6、小4、4歳の三人の子がいます。去年は3万5200円だった市民税が今年は8万6100円と2倍以上に上がり腹が立ってなりません。
 私は運送会社に朝7時から勤務。ガソリン代の値上げなどの影響で給料は5〜6万円下がっているのに税金が上がりどうやって払うのか。うちでは男同士、女同士まとめて風呂に入るなど節約しても生活はギリギリです。
 今の政府は言っていることとやることが違う。少子化対策と言いながら子どもを作らせないようなことばかり。せめて学費や医療費を無料にしてほしい。民主党の2万6000円の子育て手当はどこに行ったのかと聞きたい。
年少扶養控除
 15歳未満の子ども対象の控除。控除額は所得税38万円、住民税33万円。 2011年1月から所得税分が廃止。 2012年6月から住民税分が廃止。
家具転倒防止器具 23年度976世帯に設置
 家具転倒防止器具を設置した世帯は、昨年度で976世帯になったことがわかりました。
 6月8日の文教環境常任委員会で笠原進市議の要求で配布された資料によれば、高齢者のみの世帯が761、障がい者のいる世帯が215でした(下の表を参照)。

 阪神淡路大震災で死亡した方の大半は、家で転倒した家具などの下敷きとなって死亡しました。日本共産党市議団の提案で、昨年8月の臨時市議会で、165歳以上の高齢者のみで暮らす世帯、2障がい者がいる世帯の希望者に家具転倒防止器具を無料で支給する制度が創設され、市民に喜ばれていました。

ガラス飛散防止フィルム貼付は無料
共産党の要求 一部実現


 3月市議会での市長提案は、「対象者を全市民に広げ、半額を自己負担にする」というものでした。共産党市議団は「対象者を広げるのはよいが、高齢者と障がい者への無料制度は今年度も継続すべき」と主張しました。
 6月市議会での補正予算で、ガラス飛散防止フィルム貼付委託料が計上されました。
 市は、「無料制度を継続できないが、ガラス飛散防止フィルムを高齢者などが自分で貼付するのは困難なので希望者には無料で貼付したい。制度を市民に広く知らせ利用できるよう、7月の『広報にいざ』でお知らせするが、独自のビラも作り、高齢者世帯などに配布したい」と答えました。
平成23年度新座市家具転倒防止器具支給事業実績概要
自生植物の保全を行うため木道の整備がおこなわれます
妙音沢特別緑地保全地区
 6月定例市議会で、栄1丁目地内にある「妙音沢特別緑地保全地区」の自然植物等を保全するため「木道と展望デッキ」設置工事における補正予算3100万円が計上されました。
 今回整備される木道設置は、この地域に自生する植物等が訪れた市民等に踏み固められ植物の自生が困難になることから、木道を整備し、自生植物の保全をおこなうことが目的となっています。
 木道整備は、全長138メートル、幅員1・2メートルを大沢に沿って整備するのと大沢から小沢にかけて整備されます。工事は9月以降行われます。
 また、木道の整備と共に、3ケ所デッキ広場(3×4メートル)も整備されます。木道は、偽本ではなく、腐敗が起こりにくい材質の丸太が使用されます。
妙音沢って何?
 妙音沢緑地は、栄1丁目地区にある約3・3ヘクタールの斜面林で、緑地内には豊富な湧水と東京近郊では珍しいカタクリやイチリンソウ、ニリンソウなど貴重な山野草が自生するなど、多様な複雑な生態系を形成しています。新座市は、この豊かな自然環境を将来にわたり保全していくため、平成16年に都市緑地法に基づき「妙音沢特別緑地保全地区」に指定し保全を行っています。
 また、2008年に、環境省から水環境保全の一層の推進を図ることを目的につくられた平成の名水百道に選定されました。
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