日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2012.4.8  No.1460
日本共産党新座市委員会
「原発ゼロ」をめざす意見書を賛成多数で採択
政和会は退席
 日本共産党市議団は、3月議会に4つの意見書を提案。三つが全会一致で採択されました。

『選挙制度の抜本改正を』『TPP参加に向けた事前協議中止を』『医療や介護に県の財政負担を』『日米地位協定の抜本的改定を』の4つです。『選挙制度』『医療や介護』『日米地位協定の抜本的改定』の3つが全会一致で採択されました。

 『TPP参加に向けた事前協議中止を』は、共産、政和会、公明、市民と語る会の賛成多数で採択されました。
 大山智議員(みんなの党)は、「農業人口はすでに高齢化しており先細り。関税を廃止し海外へ輸出を。食品の安全基準も守られる」と反対討論。

 小野大輔議員(共産)は、「百倍の農地をもつオーストラリアと競争するのは土台無理。TPPはアメリカの圧力に農業、医療などが屈するものだ」と賛成討論をしました。

 『原発ゼロをめざす意見書』は共産党と「市民と語る会」が同趣旨のものを提案。事前に協議して「語る会」が提案。政和会(自民)が退席し、賛成多数で採択されました。
原発ゼロをめざす意見書
教育費も医療費も無料の国
JR浦和駅で宣伝

 付加価値税(消費税)が17・5%のイギリス、25%の北欧デンマークを訪問。「国民の幸福度世界一」と言われる国です。
 衝撃を受けたのは最低賃金(時間給)は全国一律2200円で日本の約3倍。失業保険は4年間、出産・育児休暇も手厚くため息が出ます。教育費は大学まで無料。医療費もです。

 ロンドンでは連れの一人が寝込むほどの下痢で血液検査と点滴、三日分の薬が出ましたが会計窓口がない。医療費は外国人まで無料だからです。

 両国とも教育や社会保障を支えているのは実は消費税ではなく直接税が中心。つまり税制や大企業の社会保険料負担でまかなっているのも日本と全く違う。
 消費税をあげ年金や医療負担を悪くする日本は世界一の国民いじめです。

日本共産党 衆院北関東ブロック比例代表候補 梅村さえこ

新座市議会
「がれき処理の受け入れ」を決議
 新座市議会は3月29日、「市民の理解か得られる形でのがれき処理の受け入れに関する決議」を賛成多数で決議しました。
 決議文は、「岩手県、宮城県のがれきの放射線量の測定・公表体制を整え、通常の廃棄物と判断されるものについて市と衛生組合に受け入れを要請する。費用は全額、国と東電に負担を求める」の内容です。

 高邑朋矢議員(市民と語る会)は、「現地に処分場を作った方が、金が被災地に落ちる。放射能の基準が各自治体でバラバラであり、汚染を拡散することになる」などの理由で反対しました。

 笠原進議員(共産)は、「国は、8000ベクレル/1キロ以下の広域処理を要請しているが、この基準はもっと下げる必要がある。しかし、広域処理は被災県からの要請であり、現地処分と対立的に考えることはおかしい。がれきをすべて放射能汚染物と考えるのは間違いだ。志木地区衛生組合は焼却後の灰を埋める最終処分場がない状況だが、物事を後ろ向きに考えず、はっきり国に物を言って行動することが必要だ」と賛成討論をしました。

 採決の結果、共産党、政和会、公明党、島田久仁代議員の19人が賛成、市民と語る会とみんなの党の6人が反対しました。
市民葬の助成金(3万円)増額を
市長「朝霞市、志木市なみに引き上げを検討する」
朝霞市、志木市は4万円、和光市は5万円
石島陽子議員
石島陽子議員

 新座市は、安価で心のこもった葬儀ができるよう、定められた様式でおこなう市民葬に対して、施主の方に3万円助成しています。05年からの「新座市行財政リストラ」で5万円が4万円、さらに3万円にと、助成額をカットし近隣市でも最低金額になっています。
 石島議員は、「市民葬祭助成金の増額と利用できる火葬場を増やすように」と一般質問しました。
 石島議員は「市民葬で利用できる戸田葬祭場と多摩火葬場は、火葬料金を約一万円値上げし六万四千円になった。公営の火葬場がある川越市民は千百円、80歳以上の方の場合は無料、所沢市民五千円に比べ、格段に差がある。新座市は公営の火葬場がないため助成制度があるが、火葬場の建設費や維持管理費がないことを考えれば助成金を増額して市民負担を軽くするべき。」と提案しました。

 市長は「近隣の朝霞市、志木市は4万円、和光市5万円という状況なので、朝霞市、志木市並みの4万円に引き上げることを検討する。」と答弁しました。

 また石島議員は「公営の浦和斎場と入間東部地区衛生組合設置の『しののめの里』(富士見市)の火葬場も新座市民が利用できるように」と質問。

市長、「しののめの里」利用料も交渉する

 市長は、「2011年度から新座市民が市民葬で利用できるようになっているので広報やホームページで周知していく」と答弁。さらに、「しののめの里の火葬場は八万円と高い料金設定になっているが、応分の負担をして、2市1町の皆さんと同じ料金で利用させてもらえるよう再度お願いしたい。」と答えました。

※公営の浦和斎場の火葬料金は三万円

工藤かおる議員が無投票当選
埼玉県後期高齢者広域連合議会議員
工藤薫議員

 埼玉県後期高齢者広域連合議会議員選挙に工藤薫議員(共産)は77名の市議の推薦で立候補。他に団体推薦者がいなかったことから、3月27日無投票当選が決まりました。
全県65万人の75歳以上の方の医療のため頑張ります。

”寝耳に水”の土曜日授業
教職員と協議せずに市教委が決定
 新座市教育委員会は、小中学校で平成24年度から土曜日授業(年間8日)を始めると発表しました。(実施日は下表)
 現場の先生方は「寝耳に水」でびっくり。各学校は年間の行事予定が決まっていたので急遽変更したりで大慌て。教職員組合は2月29日市教委に「土曜日授業に関する要望書」を提出しました。

 文教経済常任委員会で笠原進市議は「現場の先生たちは『突然すぎる、新学期まであと一ヶ月余りという時に何故?』という声が大半だ」と経過説明を要求。教育委員に説明したのは昨年12月末。教頭会への説明が2月14日、教職員組合には15日、全教職員には16日、そして保護者への文書配布が2月17日とわかりました。

 笠原市議は「教育課程検討委員会を昨年7月13日に立ち上げ、今年1月までに4回委員会を開いて協議しているが、こんな大事な問題をごく一部の校長などで検討し決めること自体が問題だ」と批判しました。
土曜日授業実施日

 教育長は「文科省が指導要領を変更し、時間数を変えずに指導内容を多くしたことが問題。都内、市内の私立中は土曜日授業をみんな実施している。いずれ他市でも実施すると思う」と話しました。

 笠原議員は「土曜日授業が良いか悪いかと言っているのではない。現場の先生方も『なぜ、今頃突然に』と言っている。土曜日勤務してもすぐ代休がとれるわけでなく、結局夏休みまで休めないのが実態だ。今でも教職員は夜遅くまで働き、過労なのにますます大変になる。労組とも協議しないのは大問題だ。”良いことを決めたのだから従え”というやり方ではうまく行かない。大事な問題だからこそ、時間をかけ、みんなの意見もよく聞いて実施して初めてうまくいくと新座市教委に強く反省を求めました。

「土曜日授業に関する要望書」
 1突然すぎることで撤回を求める。2各学校で紙一枚で知らされただけでは納得できない。保護者対象の説明会開催を求める。3「土曜日授業」を欠席する場合の措置を明確にし、児童・生徒・保護者に周知すること。4教職員の週休日が削られることから「勤務の割り振り変更」を明確にすること等を要望。
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