日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2009.2.15  No.1302
日本共産党新座市委員会
小中学校パソコン指導員12人採用など
新座市が第二次補正予算の交付金を活用
 国の第二次補正予算の交付金で新座市は臨時職員を雇用する予定であることが文教経済常任委員会で報告されました。

 雇用情勢が深刻に悪化するため、失業した人の雇用事業等にあてる交付金は、1ふるさと雇用再生特別交付金、2緊急雇用創出事業交付金。総額はそれぞれ2500億円、1500億円です。

 これを各都道府県が基金を設置し求職者等に3年間常用雇用を委託するものです。

 新座市は1の交付金で「市内循環バス運行業務委託・5人分」2の交付金で、「小・中学校コンピューター指導員派遣に12人」「障害児への特別支援員派遣に12人」を非常勤特別職として採用したいと県に要望しました。

 また市議団が要望した公共事業の前倒し発注は市道、公園など個所付けを精査中です。「どんな仕事でもほしい」という市内中小業者の声に応えてほしいものです。
違法な「非正規切り」現行法も使って正す
雇用の質を上げることが大切と共産党の塩川てつや衆院議員
雇用の質を上げることが大切と共産党の塩川てつや衆院議員

 7日、さいたま市で「どうする埼玉の雇用・緊急シンポジウム」が開かれ90人が参加しました。
 
 パネリストの埼玉労働組合連合会の斎藤寛生事務局次長は、「県内で16社、5500人の非正規切りが行われ、わずかな身の回り品だけを持って寮を追い出されている。会社ごとの賃金格差を知られないよう労働者同士の会話を禁じるなど人間扱いされない」実態を語りました。

 日本共産党の塩川てつや衆院議員は、外国人労働者問題や自治体業務の外注化に伴う労働条件の悪化にふれ、「雇用の質を引き上げることが不可欠だ。これ以上の『非正規切り』をやめさせるために派遣法違反の追及は現行法を使って全力で正していく」と発言しました。

「定額給付金」の支給は5月?
世帯ごとの給付リストづくりに膨大な事務量
 国民の8割が批判している「一人一万二千円」の定額給付金ですが、地方自治体は受け入れ準備をせざるをえません。

 市は「定額給付金準備室」を職員3名体制で設置したと報告しました。

 「新座市の総額は2月1日現在人口で、23億4千万円相当になるが、DVなどで住所を隠している方の問題などの確定に時間がかかり、3月半ばに国で法案が通っても支給は5月になってしまう」とのことです。

 給付金は世帯単位で決まるため、65歳以上、18歳以下の人数、また給付金とは別ですが3歳から5歳までの第二子に限る「子ども手当」の該当者がいるかどうかなどで総額が異なります。このリストづくりに膨大な事務が必要とのことです。

 事務費は全額国が市町村に補助するそうですが給付金にしても事務費にしてもどちらも結局は私たちの税金。「2兆円はもっと他のことに使うべき」という声は当然です。
社会的連帯の力で世直しを
新座革新懇が第三回総会
新座革新懇が第三回総会

 2月8日畑中公民館で「第三回新座革新懇総会」が開かれ53名が参加しました。激動する情勢を学ぶ学習会や市長選挙の取り組みを総括し、連帯して民主的な日本をめざす運動方針を採択しました。

 柴田真佐子氏(全労連副議長)は記念講演で年越し派遣村の活動に触れ、健康で文化的な最低生活を保障する憲法25条を元に生活保護制度を権利として活用しようと呼びかけました。

(投稿・佐藤武志)

「人の育つ公民館」を
全国屈指の公民館活動を視察 岡山市
 共産党市議団は二月四日に岡山市の公民館活動と地球温暖化対策について視察しました。

まちづくりの拠点としての公民館

 岡山市は「まちづくりの拠点」としての公民館活動が全国から注目されています。この公民館づくりをリードしたのは平成12年の「岡山市公民館検討委員会」の答申です。

 公民館は、「1目指すべき社会を共生の社会ととらえ共生のまちづくりの拠点。2集いの場、学びの場、生涯活躍の場である公民館での学びや活動で、住民のエンパワーメント(問題解決の力)をつけることが共生のまちづくりの力になる。3地域福祉やボランテイアの拠点、様々な活動のネットワークの要となるための情報発信やコーデイネート機能の発揮を求める」といった先駆的な内容です。

 さらに、専門的力量を持った正規職員の配置や住民と職員の協働を進めることを提起しています。

意欲満々公募館長が3分の1

 この答申を受け、他の自治体では職員削減が行われる中、嘱託職員を正規化する形で社会教育主事の全館配置を進めました。地区公民館館長の公募制も導入し、約3分の1が公募の館長ということでした。

 事業を充実させるため職員がプロジェクトチームをつくり、20年度は子育て支援・団塊の世代支援・環境・地域福祉・自治まちづくりの5つのテーマで研究と実践を進めているそうです。

 公募館長である女性の吉備公民館館長の話も伺いました。

職員は外に出よ

 「住民が主人公になる時代、その担い手作りを考えて『人の育つ公民館作り』を目指している。職員には『仕事場から外に出て、大学や地域のまつりにも出向いて世間から見えてくるものや情報集めをして公民館のアピールを』と常に言っている。地域の課題や生活に向き合った講座を開催して、人との関わりの中で学ぶこと、住民が主人公になることを大事にしている。職員は人と人をつなぐコーデイネート役で、テーマがまちづくりに終結できるよう考えている。」という言葉に専門職としての誇りを感じました。

(記・石島市議)
市民が楽しく交流
廃校の跡地利用を視察 寝屋川市
旧小学校の校庭や体育館は市民のスポーツにフルに利用 ずらりと並ぶ埋蔵文化財
旧小学校の校庭や体育館は市民のスポーツにフルに利用されていました ずらりと並ぶ埋蔵文化財
 市議団は2月5日、大阪府寝屋川市の廃校した小学校の跡地利用を視察しました。

スポーツクラブや教室が盛況

 寝屋川市は旧池の里小学校を利用して生涯学習やスポーツ、ボランティア等の市民活動を推進しする市民交流センターに造り変えました。

 一番利用が多いのは体育館や運動場で、バレーボール、バトミントン、学童野球、サッカー等にフルに利用されています。プールを撤去し、サブグランドとしてフットサル、ミニバスなど多目的に使っています。楽しく健康づくりをと「池の里スポーツクラブ」が結成されていました。

埋蔵文化財をキチンと保管

 また、寝屋川市は埋蔵文化財が多く、市内6校に分散していた歴史資料を旧池の里小に集め、年代別、遺跡別等にトレーに保管して9教室にキチンと整理されているのには驚きました。この埋蔵文化財収蔵庫室のほか、郷土玩具や農機具等民俗資料館のようです。ボランティアの婦人が土器の接合作業をしていました。

楽しく遊べる「自然体験教室」

 また、寝屋川の自然や植物、野鳥などの自然を学べる「自然資料展示室」、どんぐりや木の実で手作り工作を楽しむ「自然体験学習室」などは子どもたちに人気とのことです。

 廃校校舎の活用は、市民の生涯学習の場、活動の場を整備する「地域再生計画」の一環として取り組まれています。売却も検討されたが、地域の防災拠点として役割を果たしてきた経緯もふまえ、公共施設として利用することになったそうです。

 公共施設を転用する事業へのリニューアル債の適用の可能性があり、補助金返還にならないよう工夫されているのも参考になりました。

(記・小野市議)
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