日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.2.27  No.1103
日本共産党新座市委員会
下水道使用料値上げなど
市民負担増8億円提案される
公民館を有料化し、福祉サービスも縮小

 市長を本部長とした「新座市財政改革推進本部」の市民負担増の最終案が3月議会に示されました。公民館の有料化や国保税、下水道使用料の大幅な公共料金値上げ約6億円、敬老金や障害者手当など市民サービスカット約2億円、計8億円の市民負担増という近年にない「痛み」を市民にかぶせるものとなっています。

 「市民税課税世帯は対象外」など、福祉サービスを縮小する今回のサービスカットは、国が老年者控除を廃止するなどで、いままで非課税だった世帯が課税される可能性も出ている時期だけに、さらに市の福祉サービスまで受けられなくなる危険性もあります。

「配食サービス」「就学援助」は改悪ストッブ

 しかし、最終案をよくみると、一人暮らし老人などへの「配食サービス」が当初自己負担を450円から800円、としていたものを現状維持。低所得世帯児童の学用品補助などの「就学援助制度」も認定基準を現状維持するなど、市民からの批判の声で改悪をストップしたものもあります。

 改悪ストップはまだまだ可能です。「福祉手当カットはやめよ」などの声をドンドン届けましょう。

従来型の特徴ない予算案

 05年度一般会計当初予算は342億2800万円。前年度比実質2%減。主な建設事業は陣屋小学校の耐震補強工事、集会所を二つ建設、栗原公園を相続により購入などで、これといって目立った施策はありません。精神障害者作業所への補助が拡充される一方、小中学校の施設改修や教材備品費の3割カット、道路改良や維持補修費の3割カットなどが市民要望との関係でどうなのか、気がかりです。

 日本共産党は、土地開発公社による道路用地の先行取得が市債務を膨らませている事を批判してきましたが、来年度もさらに公社による土地買収をすすめる予算になっています。

新たに8億円貯金できた!

 04年度の最終補正予算では予想以上だった交付金増額や基金の取り崩しによって「財政危機」は一転して「8億円もの貯金ができる状況に好転」しましたが、市はその財源を市民増税をやめるためには使わず、そっくり貯金してしまいました。市民はとても納得できるものではありません。
2005年3月議会日程
2月25日
(金)
本会議
開会。市長施政方針表明
3月 2日
(水)
本会議
市長施政方針表明への質問
3月 3日 (木) 本会議 市長施政方針表明への質問
一部市長提出議案に対する質疑採決
3月 4日 (金) 本会議 一部市長提出議案に対する質疑
3月 7日 (月) 本会議 一部市長提出議案に対する質疑
3月 8日 (火) 本会議 一部市長提出議案に対する質疑
3月 9日 (水) 本会議 一部市長提出議案に対する質疑
3月10日
(木)
委員会
常任委員会 条例、予算、陳情審議
3月11日 (金) 委員会 常任委員会 条例、予算、陳情審議
3月14日 (月) 委員会 常任委員会 条例、予算、陳情審議
3月15日
(火)
本会議
一般質問
3月17日 (木) 本会議 一般質問
3月18日 (金) 本会議 一般質問(4番目・石島市議)
3月22日 (火) 本会議 一般質問(1朝賀市議2保坂市議3工藤市議4小鹿市議)
3月23日 (水) 本会議 一般質問(1笠原市議)
3月25日
(金)
本会議
常任委員長の報告、質疑、討論、採決
3月28日 (月) 本会議 常任委員長の報告、質疑、討論、採決
3月30日 (水) 本会議 常任委員長の報告、質疑、討論、採決
一部市長提出議案に対する質疑、討論、採決
議員提出議案に対する質疑、討論、採決
おもな新規事業 2005年度予算
事 業 名
予 算 額
志木駅内エレベーター、障害者トイレ整備補助 4932万円
仮称)新座一丁目集会所の建設 4321万9千円
仮称)栗原二丁目集会所の建設 5555万5千円
旧消防庁舎跡地内道路整備工事 1650万円
コンビニでの市税、保育料など収納システム 812万円
消防ポンプ車購入 1640万7千円
地域福祉計画策定事業 203万1千円
就労支援対策事業 230万4千円
つどいの広場(児童センター内) 441万2千円
社会福祉法人にいざ楓・人件費補助 799万3千円
社会福祉法人にいざ第四作業所・人件費補助 814万2千円
仮称)野火止七丁目公園整備 290万円
栗原公園、北原第三・一本木児童遊園買収 5億6425万9千円
陣屋小・校舎耐震補強工事 3649万8千円
片山小・給食室改修工事 1575万円
片山小・配膳室改修・06年民間委託予定 210万円
第四小・用地購入 1億1736万7千円
防犯ブザーの購入・小1年生に 48万9千円
市民総合体育館 使用料が2倍!
スポーツ団体に大打撃
 3月議会に市民総合体育館の使用料金改正案が提案されました。メーンアリーナやサブアリーナの午前中の使用料は2倍にも値上げされます。午後も2区分となりますが、利用時問によっては、やはり2倍近い負担。市民のスポーツやリクリエーション活動の楽しみや健康づくりに水を差すものです。
下水道大口利用
下水道大口利用
秩父事件フィールドワークに参加して
 私たちは月1回ハイキングに行っているグループですが2月には秩父路にバスツアーがあると聞き「秩父事件フィールドワーク」に12人参加しました。当日は、雨と雪の悪いコンディションでしたが「雪の秩父路」に感激しました。10時10分頃吉田町に着き、龍勢会館(資料館)と復元された井上伝蔵邸を見学。その後、農民が決起した椋(むく)神社を見学。吉田元町議の新井さんがガイドをしてくれ、秩父事件の奥の深さを感じました。

 「時の明治政府は秩父の人々の蜂起を暴動として抑えつけ5日間で裁判し死刑もしてしまう。民主主義を願う秩父の人々の願いを世界の人々から閉ざすことに躍起になり、やがて戦争へと突入していった。現在の動きと秩父事件がたどった道はよく似ている」などやさしい語り口で丁寧に話してくれました。昼食は温泉施設があるところでとり、予定外の雪見の風呂は楽しみを倍加させてくれました。最後に音楽寺を見学して「道の駅」に寄りお土産を買って岐路に着きました。

 車中での感想は皆さん「勉強になった」「井上伝蔵の墓はみすぽらしく目頭が熱くなった」「さらに秩父事件に興味が湧いた」などで、券を5枚預かる人もあり、新座での《草の乱》上映成功のために力を合わせることを誓いあいました。

(新堀・太田〉
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