日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.1.16  No.1097
日本共産党新座市委員会
新成人おめでとう 1641人が新成人
 1月10日、成人式が新座市民会館でおこなわれ、新成人1641人のうち、男性508人、女性497人計1005人が参加しました。

 小学、中学時代の友達との久しぶりの再会にあちらこちらから歓声があがり、歓談の輪がひろがっでいました。

 日本共産党市議団は「全国で150万人が成人を迎えたが、高い学費、就職難、過酷な労働などの根っこに人間を使い捨てにする今の悪政がある。若者が自分らしく生きられるように声をあげていきましょう」と訴えました。

 会場では一部式典のあと、バンド演奏、抽選会、恩師登場、新成人の主張など、実行委員会による多彩な企画が繰り広げられました。今年の記念品は木製写真楯とインスタントカメラでした。

 同窓会と化している成人式をどう新成人自身の思い出深いものとしていくか課題のようです。
二十歳からのメッセージ
大事な権利きちんと行使

 私は昨年十二月で二十歳になりました。人生における一つの飾目を迎えることとなりました。

 二十歳になり「成人」したということは、自分のすべての行動に対して自分自身で責任を取らなければならないということではないでしょうか。今までのように、親や学校が面倒を見てくれる訳ではありません。

 現在、私は大学1年生ですが、成人式の日を契機に「もっとがんばるぞ」と士気が高まってきています。学業はもちろんのこと、政治の問題や国際杜会についても勉強したいと思っています。

 二十歳になると今まで自分が持っていなかった権利として「選挙権」という「権利」が与えられます。日本の政治を左右する大事な権利をきちんと行使するためにも、日本や国際社会が抱えている多くの課題について、関心を持たなければならないと強く感じています。

(K・M・栗原・二十歳)


自分を見つめて

 成人の日を迎えました。今の私はフリーターをしています。今までなんとなくここまで来たような気がします。ですが二十歳になったからといって、今の生活を変えようとは思っていません。お金を稼ぐ大変さ、現実の大変さ、感じています。

 でも二十歳になった今、先の自分を少しでもみつめられたらと思っています。今まで親に支えられていた分、これからは少しでも親の支えになれればと思っています。少しずつ大人になっていきたいと思います。

(R・M・畑中・二十歳)
約1億円の自動交付機は必要か
1台1500万円を5機導入予定
 工藤かおる議員は12月議会で市が10月から導入しようとしている「住民票の自動交付機は必要か」と質問しました。

 一昨年8月からすべての国民に11桁の番号がつけられる住民基本台帳ネットワークシステムが稼動しはじめました。

 「住基カードをもっていると、全国どこの市町村窓口でも住民票の写しが取れる。」などのメリットを総務省は説明しています。しかし、実際はカードの利用は進まず、新座市の場合、昨年度カードの交付は589枚。住基ネットシステム費用2420万円に対して一枚あたり約4000円かかったことになります。

 住民票の申請件数は、昨年度15万1968件で市民一人あたり年間で約1件の交付のためにこれから約1億円を費やすことになります。

 工藤議員は「住民基本台帳ネットワークは莫大な費用の割に市民サービスは少なく費用対効果の点で疑問がある。市は自動交付機導入のためのシステム入れ替えにさらに約1億円を費やしている。財政が厳しい時に導入は慎重にすべきだ。電話やインターネットでの住民票予約サービスを充実すれぱ休日も対応できるのでは」と主張しました。

 市長は「住民票自動交付機は本庁、西堀、栗原、栄の各出張所、ほっとぷらざの5箇所を考えている。一台あたり1500万円と多額なことから市民サービスとの兼ね合いを今後検討していく」と答弁しました。

 市民には福祉サービスカットを予定しながら、約1億円もかけて自動交付機を設置してよいものでしょうか。
医療費補助の審査を短縮して
 「私は69歳の老人医療費補助の請求を6月末に出張所に提出したが、8月31日振込みで老人医療費支給決定通知書が届いた。なぜこんなに遅いのか疑問に思って問い合わせたが、市役所の担当課が受付たのは7月6日で、7月中に受付たものは8月になって審査し8月末に支給通知と振込みをすることになっていた。こんなにスローモーな扱いでよいのか。実態を調査し改善してほしい」

 これは10月下旬に市民の方から笠原進議員に届けられた手紙です。笠原議員は12月議会でこの問題を取り上げ、「1出張所で受け付けた時点で、市が受付けたと考えるのは当然。担当課に届けられるまでに一週間かかり処理が遅れるなど許されない(このケースでは翌月回しになっていた)2老人医療費だけでなく、その他の書類でも遅れているのではないか。医療費振込みに2ヶ月もかかるのは何故なのか。もっと早く処理できないのか。」とただしました。

 市長は「笠原議員の提起を受けてただちに主張所で受付けた書類には受付日時を記帳し、遅れないように改善した」と答えました。福祉健康部長は「2週間で審査して支給通知と振込みができるよう今検討しています」と答え、改善を約束しました。
新堀3丁目駐車場の存続を
 12月議会で小鹿伸衛議員は「新掘三丁目にある無料自転車置場は新座、東久留米、清瀬市民に広く利用されているが、東京都の府中・清瀬都市計画道路(36m)ができることによりいずれなくなるが、いつまで利用できるのか。また代替策は」と質問しました。

 市長は「平成19年度までは大丈夫だろうが、幅員36メートルの都市計画道路内の自転車置場はなくなってしまう。さっそく清瀬市とも協力して西武線の下を道路が通るので上部を一部フタかけして自転車置場を作ることを協議していきたい。自転車置場は必要だと考えている」と答弁しました。

 議会後、清瀬と新座市民に説明会が開かれ、都市計画道路建設は平成19年と20年の2ヵ年工事であることがわかり、自転車置場は18年度までしか使用できないことが判明。両市の職員で協力して自転車置場用地を探していく方向が示されました。
もっと利用したいが・・自己負担額がネックに
「新座市介護保険の実態調査」から
 新座市が介護保険制度の見直しに際して行った「実態調査アンケート」の結果が冊子にまとまりました。

 市は昨年夏、4種類のアンケートをそれぞれの対象者に郵送し、約半数が回答。居宅サービス利用者665人、施設入所者205人、介護認定されたがサービス未利用者346人、ケアマネージャー67人が有効回収者となっています。(回収率53%)サービス未利用者やケアマネージャーの意見も集約して、今後に生かそうとする福祉部の意欲的な姿勢が感じられます。

 まず「ホームヘルプ、訪問入浴、福祉用具の貸与などの介護サービスの量、回数について」は在宅サービス利用者の約7、8割が「満足」「ほぼ満足」と答えています。介護保険を利用して「介護者の負担が軽減された」と半数以上の方が答えています。

 しかし、居宅サービス利用者の26%が「より多くのサービスを利用したい」と答えており、サービスが利用できない理由は1自己負担額を抑えたいから92人、2利用限度額の枠を超えてしまうから43人となっています。やはり、年金暮らしの高齢者にとって利用料が大きな負担になっていることがわかります。(下図参照)
介護保険をなぜ使っていないか
 サービス未利用者346人の約半数が保険料が「高い」「やや高い」と回答しているのも目をひきます。

 「介護保険をなぜ使っていないか」の自由記述欄もいろいろな問題を投げかけていました。(下欄参照)
「私はなぜ介護保険を利用していないか」

◎年金が足りない。娘に話すといい顔をせず間柄が気まずくなる
◎介護保険は1と認定され嬉しかったが、介護保険をお願いする場合食事は私の分だけと聞いております。私は夫の分も必ず作らなくてはなりませんので、背中から腰にかけて痛むため24時間固いコルセットをつけて頑張っています。
◎最近自分でやる事に不自由を感じ・・3箇所の病院に通院しています。日時を決めておいても実行できず当日キャンセルすると全額負担が荷重なので現在介護保険は利用しておりません。
◎定期的にサービスを受ける必要もないので利用していませんが、リュウマチ関節炎なので重いゴミを出すなど不定期なサービスがあればと思っています。
 特に不満に思ったサービスとして、「ショートステイで入浴が週2回なのでせめて週3回にお願いしたい」「ヘルパーさんが毎日違う。掃除を丁寧にして」「デイサービスで風呂の希望者が多くて入れなかった」「オムツを3回しか取り替えてくれない。施設職員で言葉使いがきつい方がいる」「老健施設は長く居られないので時期が来ると健康診断で数万円の金が必要になる」など利席者の声をすべて掲載しているのも冊子の特徴です。

 市がこうした生の声を生かして、介護保険をさらに改善、充実させていくことが望まれます。
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