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住民のアイデアでまちづくり |
住民を信頼し行政情報もっと公開を − 日本母親大会にて |
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第50回日本母親大会が開催され二日間で延2万人が参加しました。私は草加市の独協大学で開かれたシンポジューム『大好きなこの町で暮らしたい』に参加しました。
パネラーは人口7600人で自立の道を選んだ長野県原村の清水村長、住民無視の合併を進める町長をリコールした滋賀県目野町の西川さん、住民と協同のまちづくりを進める草加市の飯島まちづくり課長など多彩なメンバーでした。
私は地域経済の実践を聞きたかったのですが、全国集会なので合併問題での質疑が多く「合併してもしなくても地方財政は苦しい。同じ苦しむのなら住民の顔の見える村で」と自立を選択した原村村長の気骨あるまちづくりに質間が集中しました。
原村では地区代表や希望者を入れた『百人委員会』と言うユニークな組織で子育てや美化、休耕田にドジョウを呼ぴ戻すドジョウプロジェクトなど住民のアイデアを生かすことで、住民の郷土愛や結束力を高めています。「オラの意見が通り行政の言い分も理解できる」という関係の大切さを強調されました。
草加市では地区担当職員という職員が市民とともに『まちづくり協議会』を各地で立ち上げ、危険個所や保存したい場所、望ましい景観や欲しい施設などを出し合ってまちづくりのプランを作成していました。住民参加、住民とパートナーシップのまちづくりとは、住民をもっと信頼し、行政が掴んでいる情報を公開していくことから始まるのではと感じました。
これからは、どの自治体も国の補助金カット等で大変な苦境に陥ります。原村の村長は「財政が硬直化していると言われるのを行政は嫌うが投資的経費を増やし借金で事業をしてきたことが今日日本中の自治体の借金漬けを招いた。発想を変えて建設事業はスローダウンして景気回復を待つ。しかし未来を担う子ども教育や高齢者の予算は減らさない」と語ったことが印象に残りました
(記・工藤市議) |
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