日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2018.2.11  No.1752
日本共産党新座市委員会
6年連続値上げ案が示される
初年度1人あたり4千641円の値上げ
 新座市国民健康保険運営協議会が2月5日に開かれ、石島市議も傍聴しました。今回は国民健康保険税を改正するための条例案も議題となっていました。担当課長から条例案等の説明があり「一般会計繰入金を6年間でゼロにする案」が示されました。

 新座市の方針は、
1現在の繰入金(9億5千万円)を、H30年度〜35年度の6年間で解消する。
2賦課限度額は現在の75万円から法定額の93万円まで3年以内に段階的に引き上げる。
3賦課方式は現在、医療分について所得割、資産割、均等割、平等割の4方式ですが、H36年度に所得割、均等割の2方式に移行するように、資産割と平等割の税率を段階的に下げていく。
4応能割と応益割の割合を、現在の87対13から、H36年度に60対40になるよう、段階的に応益割率を引き上げていく。というものです。

 この方針によるH30年度の改定率は、5・24%増で、1世帯あたり平均7千340円、1人あたり平均4千641円の値上げです。

 国保運営協議会委員からは、「もう少し保険税の負担を緩和する方法はないのか」「応能と応益の割合を5対5に近づけるのは、どこの市でも難しいことだった。6年間で均等割が3千円から4万4千円になるのはかなり大変。低所得の方への助成はあるのか」などの質問が出されました。

 課長は「実際に高い税率となっている。収納率の向上と、医療費の適正化に力を入れ、保険税必要額が圧縮されれば良いと考えている。低所得の方への7割・5割・2割軽減は今まで通りあります」と答えました。

 条例案は3月市議会に提案されます。

市がやろうとしていることは道理がありません

 国民健康保険法の改正により、4月から国民健康保険制度が変わります。都道府県が財政運営の主体となります。新座市は制度が変わったことにより、市民の税負担を軽減するための9億5千万円の繰り入れを止めようとしています。

 もともとは、国が国保会計への負担金を減らしてきたため、新座市が繰り入れてきました。制度が変わったからといって繰り入れを止めて、今でも高い国民健康保険税をさらに値上げしようというのは道理がありません。とりわけ、赤ちゃんから高齢者まで一律に課税される医療分の均等割を6年間で3千円から4万4千円に引き上げるのは大きな負担となり、市民の暮らしを直撃します。制度が変わっても、保険税の決定と徴収は新座市が行うことになっています。今、値上げをストップしないと6年後には大変なことになります。値上げ中止を求める署名にぜひ、ご協力お願いします。
↓クリックすると拡大表示します
H29年度、H30年度、H36年度の国民健康保険税率
2つのモデルにおける保険税額の比較
議会運営をさらに円滑にわかりやすく
豊田市、大府市を視察 議会運営委員会
写真は、議事録作成支援システムのデモを見入る市議たち
写真は、議事録作成支援システムのデモを見入る市議たち

 議会運営委員会は、2月1、2日、愛知県豊田市と大府市へ行政視察を行いました。

 豊田市は「議会活性化ヘの取り組み」をテーマに視察を行い、大府市は「音声認識会議録作成支援システムについて」をテーマに視察を行いました。

 視察は、共産党市議団から議運委員の芦野市議と副議長の石島市議の2人が参加しました。

 二日目の大府市での視察は、発言すると同時に発言が文字に現れるもので、議会用語や人の名前などを事前に記憶させる事でより正確な文章ができます。

 新座市は現在議会の本会議や委員会議事録作成は、専門の業者に文章起こしを委託し、そのデータを事務局が点検し議事録が作られるため、正式な議事録ができるのは次回議会直前となります。

 また、発言データを常に事務局が所有しているため、各議員からの発言確認や質問内容の確認などもすぐに行えるなどメリットがあります。また、経費も現在の業者委託と比べ相当安くできる事もわかりました。

 さらに、このシステムを応用し、議場でスクリーンに映し出し、聴覚障害の方への対応もできる可能性もある事も感じました。

 会議録はなるべく早く作成し、次回以降の質問に生かす事も重要です。また、市民の方々への会議録公開を一日も早く行う事も重要です。

(芦野市議・記)

エアコンの改修を ICカードの整備を
新座市教職員組合からの陳情が「継続審査」に
 猛暑の夏、冷え込む雪の日の時にも快適な環境で勉強できるよう、新座市の小中学校にはエアコンが整備されています。新座市教職員組合から「室内機から水滴が垂れる、設定温度が下がらない」状況が多く発生したため「エアコン改修を早急に」等の陳情が提出されています。

 文教環境常任委員会の審議で以下のことがわかりました。「小中学校には1024台のエアコンがあり、フィルターや内部の分解掃除などに一台当たり3万5千円、全体で約3500万円。3年計画で1200万円を予算化する方向」です。

 同じく新座市教職員組合から、「教職員の勤務時間をICカードにより管理を」との陳情が出されています。教職員の長時間勤務や過労死が問題となっている昨今、文科省も「学校における働き方改革」で勤務時間の早急な把握を提言しました。

 今までの審議の中で、「ICカード化には専用パソコンやソフトなど一枚当たり1万〜1・5万円で導入できる。11月30日に23校分、約33万円購入し、1月19日に手渡しし、実際に学校現場で使い始めている」ことがわかりました。

 工藤市議(共産党)は「陳情を採択し議会も大賛成であることを示そう」と述べましたが「継続審査」となりました。
「明日ヘ ―戦争は罪悪である―」
新座良い映画を観る会が試写会
 映画「明日へ ―戦争は罪悪である―」の試写会が2月6日、畑中公民館で開催されました。試写会を開催したのは新座良い映画を観る会です。会長の市瀬陽三さんは、「憲法9条を守る3000万署名を取り組む方々にはぜひ観ていただきたい作品です。」と紹介しました。
「明日ヘー戦争は罪悪であるー」

 2015年の秋、安保法案に反対する国会前のデモのニュースが、テレビからながれる老人ホームで余生を過ごす96歳の元落語家、金山亭我楽こと藤尾純次の胸に、故郷瀬戸内の島の一人の僧侶・杉原良善の姿がよみがえる。

 太平洋戦争時代、噺家になりたい13歳の純次の背中を押したのが良善和尚だった。落語家となった純次は、出征のため6年ぶりに和尚と再会、出陣式で、良善は突如「戦争は罪悪で人類に対する敵、すぐにでも止めたほうがええ」「逃げて帰って来い。人殺しはするな。」と説教を始める。それまで戦争に協力する説教を語っていた良善のこの変化には何があったのか……。

 上映会は4月7日(土)ふるさと新座館小ホールにて、午前の部10時半〜、午後の部13時半〜です。料金は1000円。

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