志位和夫委員長 |
TPP閣僚会合は大筋合意を発表した。安倍政権は、コメではアメリカやオーストラリアに「特別枠」を設け輸入を大幅に増やす、酪農品輸入拡大のための「輸入枠」を設定する、牛肉・豚肉の関税を大幅に引き下げ・廃止するなど、重要品目の「聖域は守る」とした公約を投げ捨てた。一方で、自動車の関税は日本は無税であるのに、アメリカは関税撤廃の時期は最も遅くするとした。
合意内容は地域経済・雇用、農業、医療・保険、食品安全、知的財産権など国民の利益と経済主権をアメリカや多国籍企業に売り渡すものである。
異常なのは国会決議さえ踏みにじり、国民に徹底した秘密交渉で大筋合意に至ったことである。
これから協定文書の作成と調印、各国の批准、国会承認という段階がある。日本共産党は政府に、協定書作成作業からの撤退、調印中止を強く求める。
(志位和夫委員長)
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