笠原すすむ議員 |
笠原進市議は一般質問で、「新座市独自で来年度から小学校3・4年生も35人学級とすべき」と提案しました。現在の国・県の制度では、小学校1・2年生が35人学級で3年生以上が40人学級です。片山小学校を例にとれば、2年生は72人で24人ずつ3学級で学んでいます。(表1参照)ところが来年3年生になると、36人ずつの2学級となります。現在の1クラス24人から36人に増えてしまいます。児童も先生も大変です。
同じように3年生になると学級数が減り、1クラスの人数が増える学校は、来年度は片山小以外にも、東北小、野寺小、栄小、新開小とあります。
国がいつまでも改善しないため、秋田県などでは県全体で35人学級・30人学級を実現しています。埼玉県が改善しない中で、蕨市(共産党員の頼高市長)では小学校6年生まで35人学級を実現、志木市など各地でも35人学級を実現しています。和光市でも今年から3・4年生を35人学級にしています。
笠原進市議はこの9年間で8回一般質問で提案し続けてきましたが、教育長の答弁は、「少人数学級はきめ細かな教育推進のために効果があり必要な制度とは思うが、その実現のためには国や県がしっかりした方針で取り組むべきです」にとどまり、新座市独自に改善する姿勢を示さないでいます。
笠原進市議は「『本来国や県がやることだ』という教育長の答弁はわからないことではないが、国や県はいっこうに改善しない。その間に児童・生徒は卒業していってしまう。和光市も今年から始めた。新座市も独自に改善すべきだ」と強く改善を求めました。
教育長は、「市長の選挙公約で35人学級を実現しているところが多いのではないかと思う。新座市教育委員会としては、体育館、トイレ改修など教育環境の整備に努めてきた。教育環境の中では人的な配置が最大の整備と考えてはいる。2年生から3年生にかわる際に人数が大幅に増える現状を解消する必要があると私どもも考えている。全ての学校に2人、3人程度の加配教員が配置されている。この県費教職員を活用できれば少人数学級が実現できる。愛知県などで活用しているが埼玉県は少人数学級に活用してはいけないという縛りがある。この縛りを解いていく方向で、いろいろな形で働きかけていきたい」と答弁しました。
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