日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2010.1.24  No.1349
日本共産党新座市委員会
国民を守る政治に変える 第174通常国会が開会
「政治とカネ」の真相究明も
国会に向けてデモ行進する人たち
国会に向けてデモ行進する人たち=18日
 第174通常国会が18日開会しました。会期は6月16日までの150日間です。民主党政権が発足して初めての通常国会は、小沢一郎幹事長をめぐる政治資金疑惑など、「政治とカネ」究明が一大焦点として浮かび上がっています。さらに、深刻な景気・雇用の危機打開、自公が傷つけた社会保障の是正、米軍普天間基地撤去など課題山積です。

 日本共産党はどんな問題でも国民の願いに立ち、建設的な提言で新政権の問題点をただしていきます。
市内循環バスで要望書を提出
 市内循環バスが昨年10月1日から運行していますが、「一日7便は少ない」等市民の声が多数寄せられています。共産党市議団はそれらをまとめて1月18日市長に要望しました。

 要望項目は、
1バスを増車し、各コース一時間に一本に増やすこと。2日曜日も運行すること。3南北コースの「乗換パス」を発行すること。4バス停を増設すること。5新堀地域の方々の利便を図るため水道道路を通るコースに一部変更すること。6南コースで「新座墓園」でのターンを「福祉の里」でのターンに伸ばすこと。7南コースの所要時間を短縮するため新堀コースを新設することです。

 1月21日の地域公共交通会議の中で検討するよう強く求めました。
反共の壁は消えてきた 経済界にも物申せ
日本共産党を語るつどいにて 伊藤岳
日本共産党を語るつどいにて
伊藤岳参院予定候補

 党大会に初めて参加し、来賓の挨拶に驚きました。

 経済同友会終身幹事の品川正治さんは、「もう反共を楯にして安保を正当化することはできない。大企業優遇もそうだ。大企業への規制緩和は行き過ぎで道を間違っていた。」「反共にもう国民はついてこない。自分たちの立ち位置をはっきりと経済界にも示してほしい。皆さんの出番です。」と話され感嘆の声と大きな拍手に包まれました。

 JA農協中央会からも史上初めての連帯挨拶。情勢の変化と共産党の出番を実感します。

伊藤 岳(参議院埼玉選挙区予定候補)

安定した仕事に就きたい 新成人の願い第一位
成人式でシールアンケート

 1月11日、成人式が新座市民会館大ホールで行われ、新成人978人が参加しました。参加者は去年より11人少なく男性514人、女性464人、出席率59・9%でした。

 日本共産党市議団と民主青年同盟はシールアンケートと宣伝をおこない、アンケートには56名の新成人が答えてくれました。

シールアンケートを呼びかける小野議員ら
「あなたの願いは?」シールアンケートを呼びかける小野市議と民青同盟

 「あなたは何を望むか」の問いに「安定した仕事に就きたい」が45人(1位)、「残業代を払って!給料を上げて!休みが欲しい!」が33人(2位)、「税金が高い、年金が払えない」が20人(3位)でした。

「内定は出たけれど安定した仕事に就きたい」と将来不安を語る人、また、もうじきママになる方は「入れる保育所がない。保育所を増やしてほしい」と訴えていました。

 式典第1部では成人式実行委員長の宮西世羽さんが「成人の誓い」を行い、第2部のアトラクションは、新座第2中学校OBによるコンサート、中学校の先生からの「恩師ビデオレター」人参うどんの早食い競争等に歓声が上がっていました。

埼玉県後期高齢者医療保険料 引き下げの方向で試算
 埼玉県後期高齢者医療広域連合事務局に問い合わせたところ、今年4月からの保険料を引き下げる方向で試算していることが明らかとなりました。

 昨年11月12日の広域連合議会で日本共産党の加川義光議員と工藤薫議員は、「08年度決算で保険料剰余金が47億円もあり、これを活用すれば保険料引き下げは十分できる。」と主張。これまで県民や社会保障推進協議会が「保険料が高い」「引き下げよ」と粘り強く運動してきたことが実りそうです。
教職員の多忙化 早急な改善を図れ
 教職員の多忙化は深刻です。各小中学校の職員室の電気が夜九時頃までこうこうとついて、先生たちが残業している姿は珍しくありません。テストの丸つけなどの仕事を家に持ち帰る先生も多くいます。多忙化の中で体をこわして病休となる先生も増えています。

 OECD加盟国の教員の平均年間労働時間は、1690時間ですが、日本は1940時間にも及んでいます。教職員の人数は児童1000人当たりOECDの平均は106人なのに、日本は81人で25人も少なくなっています。日本の教職員は少ない人数で長時間の労働をして、子どもたちに学力をつけるため毎日頑張っています。

 笠原議員は市内の教職員の声(別掲)を紹介しながら、教職員の多忙化を解消するため、8項目の提案をしました。

1長時間過密労働の実態をきちんと把握すること。2ノー残業デーを設定して残業しない日を定めること。3改善を図るため労働組合の代表も参加した多忙化解消検討委員会を設置すること。4陸上競技大会、球技大会、英会話暗唱大会などの競技会が多いので厳選すること。5絵画、読書感想文など外部からの学校への持ち込みも多くなっているので厳選すること。6文部科学省、県や市教育委員会などの研究委嘱事業が他市より多いので見直すべき。7教職員が児童生徒と接する時間を多くするためにも仕事量の削減が必要。事務的な調査など他市より多い。厳選すべき。8教職員の多くが1ケ月80時間の過労死ラインを超える残業をしている。労働安全衛生法を守るよう文科省も再三通知をしているが、学校現場で生かされているか。

 教育長は、「1国の調査では、小学校で毎日2時間、中学校で2時間半の超過勤務をしており、状況は悪化していると認識している。残業については23校中1校しか把握していなかったので、しっかり把握するよう指導していく。2ノー残業デーは設定の方向で検討する。3多忙化解消検討委員会はすでに県に設置され、協議会・会議などが削減された。4協議会への参加は人間的な成長をとげていくという大事な側面もあるが、厳選を検討する。5読書感想文など外部からの持ち込みは夏休みの自由課題として出されることが多く、多忙化の要因ではなく、むしろ子どもたちの励みになると思う。6研究委嘱は若い先生がベテランの先生のノウハウを学び早く一人前の教師に育ってほしいということで進めている。分厚い研究冊子を作ることはない。7仕事量の削減が必要だと思っている。教職員の負担軽減を図りたい。8長時間の残業をしている人には学校長が勤務状況を把握し、必要に応じて医者の面接指導を受けるよう周知していく。」と答弁しました。

 3年前に文部科学省が実施した残業時間の調査によれば、7月期には小学校で残業時間は44時間、持ち帰りを含めれば82時間です。中学校では残業時間70時間、持ち帰りを含めると95時間にもなっています。平均でこの時間ですから、厚生労働省が月80時間を超えると過労死ラインと言っていますが、放置できない問題です。市教育委員会が教職員の労働時間を把握していなかったことも明らかになりました。文科省の通知が学校現場で守られていなかったことも明らかになりました。早急な改善を強く求めます。
市内の小学校の50代女性教師の手記
 「4時55分には仕事は時間としては終了しますから、そこで年休を取らずに帰ることはできるのですが、帰っている人は数人と思います。多くの人は6時過ぎまでは普通に残っています。私個人は2学期になって研修のこともあり日常的に7時から8時頃までは残ることが多いです。それで仕事が終わりかというとそうではなく、家でできるテストの丸つけや日記のコメント書きなどは持ち帰ることが日常です。8時に学校を出て買い物などをして家に帰り、9時から11時頃まで夕食や入浴、11時から12時までは普通、遅いときは夜中の1時半頃まで仕事をすることが多くなりました。「もし誰かが仕事で倒れたら過労死だね。そうなったらお互いに証人になりましょうね」と真顔で話しています。
研究委嘱の実情(21年度)
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