日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2009.12.13  No.1344
日本共産党新座市委員会
ヒブワクチン(細菌性髄膜炎ワクチン)助成を
新婦人新座支部が市長に要請
副市長に要請する新日本婦人の会新座支部の皆さん
副市長に要請する新日本婦人の会新座支部の皆さん
 11月26日、新日本婦人の会新座支部は『ヒブワクチン(細菌性髄膜炎ワクチン)予防接種の公費助成を求める要望書』と署名を提出し、副市長が対応しました。

 山本のりこ支部長は「細菌性髄膜炎は発熱を伴わずに病気が進行し重篤になってからわかる場合もあるこわい病気。死亡率5%で後遺症が残ることもあるので、すでに110カ国でワクチン接種されておりアメリカでは発症率が百分の一に激減している。ぜひ公費負担を」と要望しました。幼児連れの若い会員も「暮らしは楽ではなく4回の接種で3万円の負担は大変」と訴えました。

 副市長は「まとめて短期間におこなう接種なので負担は大変だと思う。命に関わることなので真剣に受け止めている」と答えました。石島議員が同席しました。

 国会では25日に高橋千鶴子衆院議員(共産)が質問し長妻厚労相が「公費による定期接種化について前向きに議論を進めるべき」と答弁しています。
自民党が党名変更を検討?
伊藤 岳(参院埼玉選挙区予定候補)
志木駅で挨拶する伊藤岳氏
 現場の声を国政に 志木駅で挨拶する伊藤岳氏
 09・12・8

 総選挙で歴史的敗退を喫した自民党の解党状況が進んでいます。県内の医師会でも離党が相次ぎ、来年一月の党大会で党名変更が検討されるという情報も聞こえてきました。「名前を変えれば自民党への拒否反応が収まる」とでも思っているのでしょうか。

 医師会や農協など、様々な団体が従来の自民党一党支持から自由になり、政策を見定める模索がはじまっています。鳩山政権に対しては、後期高齢者医療制度の先送りや、沖縄の基地問題など疑問や失望の広がっています。

 私は国民の願いを実現するまでひた走ります。

一人で98世帯を担当
多忙極める生活保護ケースワーカー
 生活保護扶助費が、約3億2000万円が12月議会で補正増されます。

 日本共産党の朝賀議員は、「当初予算30億円の10%を超える補正増で市民の暮らしの窮乏化が推察される。生活保護が急増しているが、職員体制は大丈夫なのか。また就労支援は」と質問。

 福祉部長は「生活保護は毎月増え続けている。ケースワーカーは14人で1370世帯、一人当たり平均98世帯を担当している。国の基準一人80世帯に近づけるため今年度一人増員して14人にした。緊急相談窓口の関係で、就労支援相談員に加え、住宅支援の相談員を一人増やしている。」と答弁しました。
分断を跳ね返し、国民が連帯を
新座革新懇が学習会
新座革新懇学習会

12月2日夜、新座革新懇は「総選挙後の情勢は」と題して学習会を開き約30名が参加しました。

 講師の植木俊雄氏(日本共産党広報部長)は、「総選挙は、国民が自民党政治ノーの審判を下し、歴史を動かした。国民の願う政権になるかは、これからの国民のたたかいにかかっている」と強調。

 「支配層は若い人とお年寄り、労働者と非正規労働者、開業医と医師というように国民を分断し対立をあおって政治を進めてきたが、今、自民党政治を支えてきた人たちが一番怒っている。だまされたと思っている。お互いに思いを交流し分断を跳ね返していく仕事が革新懇にはあるのではないか。」と語り参加者に感銘を与えました。

(記・小鹿伸衛市議)

馬場・道場地域の新しい開発は必要か
地下鉄12号線延伸を名目に開発計画を準備
 新座市のこれからの10年間の基本方向を定める「第4次基本構想総合計画」が審議されています。今回の市長提案の目玉は「新都市拠点の整備」です。どんなまちづくりを市長が考えているのか解説します。
 審議会に提案された「庁内素案」には、将来都市構造として、現在の都市拠点(志木駅周辺、新座駅周辺、ひばりが丘駅周辺)に加えて、馬場、池田、道場、堀の内地区を市街化調整区域から市街化区域に変更して整備を進め新都市拠点を創設するとしています。(下の地図1参照)

 素案には、まちづくりの重点戦略として、「関越自動車道のスマートインターチェンジ設置について引き続き検討を行うほか、都市高速鉄道12号線の延伸に向け、新駅予定地周辺における新たな都市拠点の整備を含めたまちづくり構想の策定を進めます。」とあります。これだけでは、意味が良くわからない市民がほとんどでしょう。

県道4車線化も計画

 実は、4年前の平成17年3月に、「東京12号線延伸に向けた地域整備構想基礎調査報告書」(都市高速鉄道12号線延伸促進協議会)が発表され、池田、馬場、道場、堀の内地域の整備方針が書かれています。

 そこでは、1地下鉄12号線を新座市に延伸させるためには、利用者数を大幅に増加させなければならない。そのために新たな開発が必要。2新座南部駅は、開越自動車道新座料金所東部の池田地区に設置する(新座三中の近く)。新たな開発人口規模は7000人が必要。3新座中央駅は、東久留米志木線に接して南側に設置する(新座中の近く)。新たな開発人口は1万9700人が必要。4池田1、2丁目の24ヘクタール、道場1・2・3丁目の38ヘクタール、馬場4丁目の5ヘクタール、堀の内1丁目の10ヘクタール、野火止1丁目の31ヘクタールを市街化調整区域から市街化区域に変更して開発を進める。5主要地方道保谷志木線(片山地域を走る県道)は、新座南部駅へのアクセス道路となるとともに、新座料金所にIC(インターチェンジ)が設置された場合は、ICアクセス道路にもなることから、道路機能を強化するための4車線化を図る。大橋交差点から片山交差点まで4車線化するが、将来は保谷朝霞線の整備に合わせてその交差部まで4車線化する。などと明記されています。

地下鉄は本当に新座に来るの?

 今回の「新都市拠点の整備」という方針は、実は4年前に発表された地下鉄12号線延伸を名目にした新たな開発計画を、これからの新座市の中心的な計画として承認させようというものです。「地下鉄が新座市に来たらいいね」と漠然と考えている市民は多いと思いますが、東京都営の地下鉄が埼玉県に来る可能性はどの程度のものでしょうか。

 また、大泉学園町から東所沢駅まで整備した場合の建設費用は、1117億円と試算されていますが、新座市が負担可能なものでしょうか。

 平成12年の運輸政策審議会答申では、「光が丘〜大泉学園町までは2015年(平成27年)までに整備着手することが適当」と書かれましたが、新座市方面は、「大泉学園町以西の延伸については、鉄道不便地域の解消が期待されるものの現段階では輸送需要が十分でないため、今後の沿線開発による輸送需要の動向等を見つつ今後整備について検討する路線」とされました。

 次回の運輸政策審議会答申は2015年(平成27年)に予定されています。そこで、次回の答申に「整備着手」と書いてもらうために、沿線開発をして人口を増加させようというのです。日本は、今後人口が大きく減少するといわれている時に、実現可能性があまり高いとも思えない地下鉄12号線延伸を名目に新しい開発計画を立て、多額の税金を投入することが本当に必要か、よく考えなければならないのではありませんか。まして、多くの市民に知らされないままに、こうした計画が進行することなどあってはならないことです。

(笠原すすむ市議)
地図1
「庁内素案」地図1
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