国民大運動実行委員会のデモを激励 |
鳩山首相の初めての所信表明演説。注目して聞いたが、問題は中身だ。暮らしが大変な時だからこそ、雇用や社会保障の実態を踏まえた対策が必要だ。
演説では「国民の命と生活を守る政治」と言う。生活保護の母子加算復活は当然だが、老齢加算の復活も必要ではないか。雇用破壊を生んだ派遣法への言及もなく、後期高齢者医療制度の廃止も先延ばし。これで「政治を変えてほしい」という国民の期待に応えられるだろうか。
また、「戦後行政の大掃除」として、「政府のすべての予算や事務・事業、規制のあり方を見直す」としている。その際に、保育所の最低基準撤廃など、本来国が果たすべき「ナショナルミニマム」まで見直す動きがある。これでは子どもの安全を守る歯止めを失ってしまう。厳しくただしていく必要がある。
「世界の架け橋として国際社会から信頼される国になる」と言う。しかし、沖縄県民に米軍基地を押し付けたままでは、軍事同盟強化の「架け橋」はできても、沖縄県民ヘの「架け橋」はどうなるのか。この点で自民党政治との違いが見えてこない。
わが党は、切実な国民の要求に応えて奮闘するとともに、新政権が打ち出している施策の問題点をしっかりただしていきたい。
(衆院議員・塩川鉄也)
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