日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.10.17  No.1085
日本共産党新座市委員会
戦車走り、ヘリ低空旋回
「自衛隊観閲式」にむけ訓練激化(朝霞演習場)
 新座総合技術高校に隣接した陸上自衛隊朝霞演習場では、11月7日の「自衛隊観閲式」にむけて市街地戦闘訓練が激しさを増しています。「観閲式のプログラムは防衛庁長官が代わったばかりでまだ確定してない」(東部方面総監部報道班)としながらも、参加部隊による演習が9月からスタートしているのです。

 市街地戦闘訓練は9月23日「お彼岸」の墓参りで多くの市民が訪れた新座霊園の周辺上空を自衛隊ヘリが低空で旋回。演習場内にはテントが張られ、楯が一列に並びテロゲリラに対する「武力攻撃対処演習中」の看板。重機関銃を装備した大型ジープが警戒にあたるなど異様な光景がくりひろげられました。

 市街地戦闘訓練とはイラクに居座るアメリカ軍が「テロ掃討作戦」と称して民家に押し入り、住民を殺傷している訓練と同じような訓練です。

 観閲式の演習について、陸上自衛隊観閲式準備室の吉野一尉は「練馬・朝霞・和光・新座市には10月12日の週に予行演習の文書を持って行く。大型戦車による騒音、振動は承知しておりすでに新座総合高校、朝霞高校の前には防音壁を設置した。授業に影響がないよう近隣学校に2度ほど訪問して調整した。

 戦闘機の演習は10月17日から始まり編隊飛行は26日から毎日ではないが遂行する。F15など戦闘機15種の予行演習は高度120メートル(本番)より高い高度で全機種が参加して実施する。時間帯は本番時間の午前11時20分よりと40分からそれぞれ10分程度。学校の授業中であるがこれだけは飛行時間帯を動かせない。」と述べているそうです。(練馬平和委員会)

 空砲やヘリの騒音で普段から騒音被害を受けている新座総合高校の教職員組合は、騒音測定器を設置。漬習場に面している教室に「二重窓とエアコン設置」を要求しています。小中高校や養護学校など19校もの学校が周辺に密集している朝霞基地でこのような人殺し訓練が目常的におこなわれているのは許せません。

 「海外派兵を本務とする」と安保防衛懇談会が武力集団としての自衛隊強化をはっきりと打ち出しました。日本を「戦争する国」に仕立てるための憲法9条改悪、愛国心を強制する教育基本法「改正」の企てを打ち破っていきましょう。
自衛隊1 自衛隊2
平林寺(臨済宗)がイラクへの自衛隊派遣反対宣言
イラクヘの自衛隊派遣反対宣言
 我が教団は平成十三年九月の第百次定期宗議会に於いて、過去の大戦中に我が国の仏教界、就中我が教団が、釈尊の示された仏法の根本義をふみにじり、祖師の言句や芳燭を曲解して「聖戦」の名のもとに協力した事を懺悔反省し、世界の恒久平和のために努力することを誓い、仏教の説く不殺生戒に基づきいかなる理由であれ命の尊厳を踏みにじるテロ行為とその報復、そしてすべての戦争に反対してきました。

 この度、政府はイラクヘの自衛隊派遣の基本計画を正式に決めました。人道復興支援という名目ではありますが、自衛隊を派遣することにより、武力に対して武力で応戦する結果を招き、再度殺し合いという悪循環に陥ることが危惧されます。

 国連を中心とした関係諸国が武力行使によるものでなく、あくまで平和的手段によって諸問題を解決すべきであることを国際杜会に向かって主張し続けるのが唯一日本の果たしていく役割ではないでしょうか。我が教団は我が国が過去の過ちを振り返り、国際的に名誉ある役割を担うためにも、現時点でのイラクヘの自衛隊の派遣には反対するものであります。

平成十五年十二月十六日  臨済宗妙心寺教団
「世界がもし100人の村だったら」池田香代子さん
おおいに語る 
・・・新座母親大会に三百人参加
 10月3日、第三十回新座母親大会が野火止公民館でひらかれました。あいにくの雨のなか、午前分科会、午後全体会にのべ三百人が参加しました。全体会の記念講演は”世界がもし100人の村だったら・・・100人村から憲法が見えた”と題してドイツ文学翻訳家の池田香代子さんが静かな語り口でグローバルな平和活動を語り感動をひろげました。大会には、保坂、工藤、石島市議も参加しました。参加者からの感想を紹介します。

女も男も自分らしく生きる

 私は新座市の男女共同参画計画の審議会委員をしていたので、たくさんの人の意見を聞きたくて第五分科会「女も男も自分らしく生きる」に参加しました。

 「共働き30年、夫の労働時間が長く、子育てに協力が少なくて、一人でがんばった気がする。男も女も労働時間の短縮を強く望みます」「夫とはすれ違いで夜中の2〜3時の帰宅では話し合いができない。退職を考えたが私は私らしく生きたいと仕事に誇りをもちがんばっています。」と涙ながらに語った若い女性もいました。

 グループホームで一人暮らしの91歳の女性は「公民館などで色々なことをよく学んだ。人の声が聞こえる生活は暖かい気持ちになれる。」と前向きな生き方に元気づけられました。率直に悩みを打ち明ける人とそれを受け止め、皆で話しあえる場が母親大会だと改めて感激。

 今女性は家庭に、男は仕事にという逆流が強くなったと聞いています。このジェンダーバッシングに負けないよう市の条例を実施していく運動が求められていると思いました。

(投稿・大居公恵)

百年先を先取りした憲法9条

 池田さんという人は3年くらい前までは政治にはあまり関心がなく、それが9・11、イラク派兵と急転換する情勢に自分で情報を集め調べ、行動を起こしてきた人でした。

 「憲法はアメリカに押し付けられたものか。憲法は60年たってもう古いのか。改憲論者の二つの批判は本当か自分で調べてみた。」と切り出し、「敗戦当時の人々は呆然自失か、とんでもない。空襲もない、祖国のために立ち上がりうんと元気でキラキラ輝いていた。1946年の憲法研究会の憲法試案は世界中の憲法を集めて考えられている」として「現憲法のオリジナルは日本が作った」ことを明らかにしました。

 また、「百年先の未来にこの地球があると想像し、逆算して日本の役割を考え、環境に一番悪い核戦争を放棄している。交戦権の放棄は百年先を先取りしている。」と言われました。「現実が憲法に合ってないから憲法を変えようとは本末転倒ですよね」に同感。

 「世界がもし・・」のベストセラーは、送られてきたメールをフト目にとめて本にしたそうでひらめきの良さ。インターネットで1500人とやり取りして作った「戦争のつくりかた」はなんと絵本で、国会議員に贈ったそうです。現代的なツールを存分に使い多くの人たちと交流しながら人を束ねマスコミにもアピールしていくやり方にとても関心しました。

(工藤市議)
災害時には拠点!環境にやさしい党本部
新装なった共産党本部を見学
 共産党本部の建設募金をしてきた丸山さん(93歳)のかねてからの希望で、十月六日畑中馬場後援会有志六名と工藤市議は党本部の見学に訪れました。代々木駅近くの商店街にある党本部は青く光るガラス張りの外観が明るいイメージにあふれていてまず感激しました。

 まず、ビデオで本部建設の基礎になる理念を紹介してもらいました。

 本部は狭い一方通行の道路に面しているので、2メートル以上セットバックして建設され、歩行者に安全地帯を提供しています。地下には貯水槽があり災害時には近隣住民千世帯に一週間水を提供できるとのこと。人体センサーで自動的に蛍光灯を減照し3割節電。さらに建物内に医療診療所があり、一般の人も受診できるようになっています。住民に開かれ、環境にやさしく災害時には救済の拠点となる建物であることに感嘆しました。十一階の眺望(明治神宮から新宿御苑、高層ビル群まで)を楽しみ、各階の部屋を案内してもらいました。

 日本中の運動や選挙を指導する勤務員の人々、図書館に匹敵する資料室、電話やメールなどで寄せられる声を集約する国民の声室、世界にのびる野党外交を支える国際部、どこの部屋でも私たち見学者を明るく迎えてくれました。

 市田書記局長の執務室は案外小さくて質素でした。市田さんは外出中でしたが、部屋のソファーで記念写真を撮らせてもらいました。

 日光が差し込む明るい食堂で420円の定食を食べたら、すぐそばで緒方靖男議員も食事をしていました。

 一期、二期の党本部の建設費は四十億円の募金と貸付金で進められ、国民の浄財で現在90%以上達成しているとはまさに「偉業」です。未来をめざす共産党へ国民の期待の大きさを改めて感じました。

(記・藤田)
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