日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.8.1  No.1075
日本共産党新座市委員会
新座総合技術高校で「会話不成立」の騒音被害
「戦争する国」・・・朝霞基地での自衛隊訓練
 ヒュールル、ドカーン、ダッダッダッ。陸上自衛隊朝霞演習場で繰り返される軍事演習。発煙弾の飛来音、爆発音、機関銃の連続射撃音が空気を切り裂きます。

 フェンス一つで接する新座総合技術高校で測定した騒音は「92デシベル」。先生からは「銃声やヘリの騒音で英語のリスニング試験が妨害されている」「会話不成立」「生徒集中力欠如」「イラク派兵や有事法制が国会を通過してから演習が激しくなっている気がする」などの声が上がっています。

 陸上自衛隊が今最も力を入れている軍事演習の一つが「市街地戦闘訓練」です。演習場の一角に建てられたプレハブに潜む「敵」を強襲、せん滅するアメリカ仕込みの訓練をおこなっています。イラク派兵、多国籍軍への参加など、米軍と一体化した自衛隊の強化訓練が、すぐそばでおこなわれていることに驚かされます。

 夏休みの22、23日の補習授業の時も「1000発の空砲と発煙筒」が使用され、騒音に悩まされたそうです。

 「戦争する国」へ着々と進む自衛隊の本当の姿を市民に知らせていきましょう。
労働条件改善など求め
埼玉土建が公共工事の実態調査
 埼玉土建新座支部は22日、労働条件改善を求める法律などが公共工事の現場で遵守されているかどうか、実態把握を目的に、恒例の立入り調査行動をおこないました。

 訪間した所は、新座市発注の公共工事現場二ケ所。

 東野小学校体育館改修工事では、現場責任者と懇談。現場で「公正な元請下請取引、安全衛生、建設退職金共済制度の促進、不払い解決などに関する確認書」を結ぶことができました。

 第6中学校校舎耐震楠強工事では現場責任者と懇談。労働者から聞き取りアンケートをおこないました。

 また、住宅リフォーム助成制度創設、公契約条例制定(公共工事での適正な賃金確保)への賛同などを求めて、地元有力企業約30社の訪間もおこないました。

共産党も要求

 日本共産党は公共事業で、元請け(新座市)が下請け、孫請けまで施工体制をきちんと掌握管理することや、働く人の労働条件改善を議会でも取り上げ繰り返し市に要求しています。
「ホタルの夕べ」に4千人集う
 昨年に引き続き、第2回野火止用水ホタルのタベ」が7月24日おこなわれ、家族連れなどの約4干人の市民が参加し、可憐に光る蛍たちの舞いを鑑賞しました。

 ホタルは昭和30年代までは見られましたが、用水の汚れからホタルの餌であるカワニナやタニシが住めなくなり、ホタルを見ることができなくなりました。

 そこで、地元西分町内会や「ホタルを育てる会」の皆さんは蛍を幼虫から飼育し、丹念に育てています。

 カワニナが住めるような清流を取り戻し、蛍の自生をめざしているそうです。

(記・小鹿)
「約6億円」の減収見込み
・・・今年度の地方交付税が確定
 7月27日、今年度の地方交付税について県の記者発表があり、新座市の地方交付税交付予定額は15億279万9千円(当初予算額は17億5千万円)。臨時財政対策債の発行可能額は20億2029万2千円(当初予算額は24億円)で、両者の年度当初予算額との差、約6億円以上が減収となる見込みです。
戦争にまさる災害なし
・・・私の戦争体験
 私は1926年生れ。10代の終りまで戦争の中でした。戦争は多くのことを教えてくれましたが、一番大きな教えは「戦争にまさる災害はない」ということです。仙台駅から青葉山まですっかり焼け跡になった仙台空襲、身内や親類縁者の戦死など、戦後の暮らしも大変でした。

 私の子ども時代、小学校から中学校まで儀式のたびに教育勅語が奉読され、奉読が終わると一斉に鼻をすする音が響きわたりました。グラグラ揺れたりする子は容赦なく平手打ちになるなどありふれたことでした。

 私は今でも教育勅語を暗唱することができます。一切の批判を許さず、繰り返し、繰り返し強制することで「国のために命を捧げる国民」を育てる柱になっていたのが戦前の教育の儀式だったと思います。

 進駐軍などでアルバイトをしながらずっと戦争のことを考えていたようです。

結論は「戦争反対」。新憲法の『第9条』、天皇のためでなく「人格の完成」を謳った『教育基本法』を心から歓迎しました。

 いま、憲法改悪、教育基本法改悪が叫ばれている時、「九条の会」の呼びかけに若い頃の感動を思い起こし、肉親から精神まで、すべてを奪いさる災害・戦争への企てを阻むために決意を新たにしているところです。  

(高橋宏光・新掘二丁目)
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