日本共産党新座市議会議員団
← 前号  |  インデックス  |  次号 →
にいざ民報

2004.5.23  No.1065
日本共産党新座市委員会
廃案しかない 大うその年金法案
 年金法案が衆議院で強行採決されましたが、採決直前に保険料の上限はない、給付は現役時代の50%を保障すると政府の言ってきたことは大うそだったことが明らかになりました。

 保険料は1万9千6百円でとまるどころか、将来物価にあわせて2万円にも3万円にも上昇。給付は現役時代の4割から3割に激減します。審議の中でそうした資料を出さなかったのです。自民党は全議員の国民年金加入の調査を拒否し、公明党は党三役の未納を法案を通してから公表するという党利党略。

 もうこんな法案は白紙にして出直せとマスコミも声を上げています。日本共産党は皆さんと力を合わせて廃案にするよう奮闘します。

百年の不安と苦痛

 政府与党の年金改悪をめぐって年金受給者もこれからの受給者も怒りと不安でいっぱいではないでしょうか。

 私たち年金者組合はさる4月15日「年金改悪法案の撤回」や「最低保障年金制度の創設」などを求め県庁と県内7箇所の社会保険事務所に一人ひとりの思いや要求をつづった請願書を提出する個人請願をおこないました。

 篠塚委員長は、「医療費と年金カットに加え、県独自の高齢者医療補助制度も無くなり、高齢者の生活はいっそう厳しくなっています。上田知事は県民の立場で国に年金改悪の撤回を働きかけてほしい」と訴えました。

 つづいて参加全員が「障害の妻を抱え、この上年金まで削られては生きていけない」「一目500円の食費で生活している人にこれ以上の負担をかけないでほしい」「だれでも年をとる。安心して暮らせる年金を」との思いを訴えました。

 黙っていたら「百年安心」どころか「百年の不安と苦痛」をうけることになります。いまこそ草の根の声をあげ、行動を起こすときではと思います。

(年金者組合新座支部・齋藤)

いじめ3兄弟の「自、公、民」3党

 私は4・15全国怒りの年金行動に参加して、県社会保険事務所と県知事に要請、また東上沿線9支部43名の年金者組合の仲間と川越駅頭で署名行動に参加しました。

 「年金、下げられては困る」と署名する人、黙って署名するサラリーマン等など一時間で112筆が集まりました。

 川越社会保険事務所では時世を反映してか、連日満員で混雑しているとの事、応対に出た所長に「年金は命綱」と訴え請願しました。

 5月11目には自民、公明の政府案とともに民主党が加担し「三党合意」の修正案が衆議院で可決してしまいました。国会議員の未納問題も大事ですが、焦点は年金法案の中身が充分審議されず悪法がまかり通ってしまうことです。「百年不安」の年金では当てになりません。

 私の所属する新座支部では志木駅頭で宣伝署名行動に取り組んでいます。参議院審議にむけ、廃案まで仲間の人たちと闘いの輪を広げるつもりです。世論調査では「今国会成立反対70%」と報じています。消費税増税につながる「いじめ3兄弟」をつぷすには今度の参議院選挙に勝利するしかないと思います

(池田三丁目・森)
子どもたちに楽しい放課後を 第32回新座市学童保育の会総会
 第32回新座市学童保育の会総会が5月16日新座市民会館でおこなわれました。子育て支援策の充実が求められる中、新座市次世代育成行動計画や埼玉県放課後児童クラブ運営基準が作成されるなど、これまでの関係者の運動を反映して行政が一定の指針を持たざるを得ない時代になりました。

 総会では、学童保育の会や各保育の会が行政と話しあって大規模保育室の移転、新設など様々な課題に取り組んできたこと、また今後指定管理者制度についても研究を進め父母と指導員が交流し合って子どもたちの楽しい放課後を作ろうと確認されました。

 日本共産党から石島市議が出席して挨拶しました。
率直な意見交換おこなわれる
市議団がシルバー人材センター理事会と懇談
 新座市シルバー人材センター理事会と日本共産党市議団との初めての懇談会が5月13日に開かれました。当日は理事全員がお忙しい中出席され率直な意見交換がおこなわれ有意義な懇談会となりました。

 市議國は3月議会で勤労青少年ホームの指定管理者にシルバー人材をンターが当たることに日本共産党が賛成せず、退席したことについて市議団が以下の説明をしました。

 「1市議会での説明では、館長や勤務の職員は「常勤」ということだった。それでは、シルバー人材センターの設立目的である「高齢者の臨時的、短期的就業にあたる」という定款に低触する可能件があるのではと考えた。2市の説明で他団体より1千万円以上安い見積もりだつたので、シルバー人材センターを選択したとのことだが、シルバー人材センターの性格上、受託金額の安さで現役世代と競争して仕事を確保するのは間題があるのではと考えた。3新座市のシルバー人材センターが県下一の発展をとげていることは素晴らしい。会員の生きがいと仕事確保への努力には深い敬意の念を抱いている。深刻な雇用状況の中で現役世代との仕事のすみ分けも大きな問題ととらえている。」として、議会での対応について改めてご説明しました。

 シルバー人材センターの理事さん方からは「会員には優秀な人材も多くいる。ホワイトカラー層だった人の仕事をどう広げるかが問題となっており、今回の勤労青少年ホームの管理は丁度良い仕事だと思った。」「館長以外の勤務員は月に11日〜12日程度の勤務となっている。」「できたら公民館などもシルバーで運営したい。」「健康な老人に対しての施策はどう考えているか。」「地域活動委員会を強化し、地域に密着したシルバーをめざしている。」など多くの要望やご意見が出され、お互いの考えを忌憚なく來流することができました。
上田知事の9ヶ月を検証
山岸党県議団長が講演 四市革新懇談会総会
 5月16日朝霞四市革新懇の総会が朝霞産業文化会館で開かれ、山岸昭子県会議員が上田県政での取り組みを講演、保坂議員も参加しました。

 上田知事が誕生して9ヶ月、保育園待機者ゼロなど3つのゼロを公約しましたが、11兆7千億の当初予算編成の基本は大型プロジェクト推進になっており、共産党県議団は35件の予算案件のうち5件について反対しました。本庄新都心の道路街路事業、八ツ場ダム等を推進し、県営住宅建設費マイナス、老人医療費助成の廃止、県立高校の授業料引き上げ等を指摘。一方老人ホームの増床、NPO基金の創設、若者就職サポートセンター設置などを評価したそうです。

 総会では自衛隊朝霞基地広報センター見学やイラク派兵反対の駅頭宣伝、講演や音楽の集いなど一年間の活動報告と、新年度も憲法や平和を語る集いや文化行事をおこない市民に広ぐ呼びかけることを確認して閉会しました。
でたらめだらけ 吉田県議
 吉田県議は学童保育の会総会の来賓挨拶の中で、「子育て支援の充実が私の公約、県の乳幼児医療費の無料化補助の年齢拡大を上田知事に訴えた。10億円他から削減しなければならないと言われたが、その結果今年の1月から68歳69歳の高齢者への医療費補助制度は無くなった」等と述べました。

 しかし、乳幼児医療費無料化は新日本婦人の会など長年にわたる県民運動の成果で、吉田県議が直訴して実現したのではありません。しかも吉田県議は市議時代「年齢拡大を求める陳清」に反対しています。今年の通院拡大分の予算は2億円でそれもでたらめです。

 また、高齢者医療費補助を打ち切ったのは土屋県政の時で乳幼児との関連はありません。そもそも大赤字のさいたま新都心に懲りず本庄新都心事業には数十億単位が予算化され、共産党以外はみな賛成の県議会。1兆7千億円の県予算の中で高齢者と乳幼児の医療費予算の取り合いというレベルの問題でしようか。
← 前号  |  インデックス  |  次号 →